Special | 2016.07.27
“ファッション×音楽×テクノロジー”それぞれの感性が混じり合う「360° VIRTUAL MUSIC FES」を仕掛けるGAPに直撃取材!

“ファッション×音楽×テクノロジー”それぞれの感性が混じり合う「360° VIRTUAL MUSIC FES」を仕掛けるGAPに直撃取材!

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Gapはこの夏、ミュージックプロジェクト「1969 RECORDS」と題し5組のアーティストとコラボレート。Awesome City Club、HAPPY、never young beach、環ROY×taquwami×OBKR、雨のパレード、と錚々たる顔ぶれとのタッグを組んで、特別に撮り下ろしたオリジナルのミュージックビデオとデジタルルックブック「MUSIC LOOK BOOK」を制作。他にもスマホから画像と曲を組み合わせて自分だけのミュージックビデオが作れる「MOVIE MAKER」などを発表しています。

そのミュージックプロジェクト「1969 RECORDS」の集大成として、8月9日には「360° VIRTUAL MUSIC FES」を開催! このフェスは「SUMMER MUSIC LOOKBOOK」に参加した4組のアーティストが出演する、ライブストリーミングフェスなんです(視聴はYouTubeを通じて行われます)。世界中どこにいてもスマホを使えば、360°の臨場感溢れるハイスペックなVR映像が体験できるんだとか。

最新のイベントを仕掛けるGapのPRオフィスに、お話を伺ってきました。

Gapがミュージックプロジェクト「1969 RECORDS」を仕掛けた理由

Gap PR小神野さん
Gap PR小神野さん

――今回開催される「360° VIRTUAL MUSIC FES」はどういった企画なんでしょうか?

今回は4組のアーティストが実際に某所でシークレットLIVEを行うんですが、あわせて生配信も行うので、家にいてもどこにいても楽しめるというイベントなんです。数量限定で店頭配布するオリジナルのビューアー「ハコスコ」を使えば、360°のVR体験もできます。

Gap各店にて¥5,000以上購入するともらえる「ハコスコ」と呼ばれるVRキットがこちら。キットは自身で組み立ててLIVEに臨もう。
Gap各店にて¥5,000以上購入し、「1969(イチキューロクキュー)」と言っていただくともらえる「ハコスコ」と呼ばれるVRキットがこちら。キットは自身で組み立ててLIVEに臨もう。

――シークレットライブ会場にハコスコ(GapオリジナルのVRビューアー)を持ってくる人もいるということでしょうか?

なくても充分楽しめますが、持ってくる人もいると思います。自分の席からのアングルとは別に、あたかもステージ上にいるかのような近距離で楽しむこともできるっていう魅力がVRにはあるので。

また、オンタイムでのLIVEを楽しんだ人も、また後日アーカイブ版で楽しむことができます。ハコスコをGETしておくことで、その場の臨場感だけでなく、その後の余韻も別アングルで楽しめます。例えば、ライブではボーカルばかり見ていたけれど、アーカイブでもっと全体をよく見てみるといった楽しみ方もできます。何回でも違った角度から見て様々な発見が出来るというのもハコスコを使う醍醐味です。

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――Gapと音楽の関係性について、改めて教えて頂けますでしょうか?

Gapは1969年の8月に誕生したんですが、はじめはデニムとレコードのショップだったんですね。同時期にちょうど、ウッドストック・フェスティバル(アメリカ開催された伝説の野外ロックフェス)が開催されたんです。そのため、常に音楽とは切っても切れない関係にあるんですよ。

例えば、2003年にはマドンナとミッシーエリオットがGapのCMで共演しましたが、ミュージシャンがデニムスタイルで街を歩くというCMが話題を呼んで、店頭では限定のCDが配布されました。

これからくるなっていう人にもテクノロジーにも常にフォーカスしていきたい

――今回のプロジェクトでコラボしたアーティストのラインナップはどのように選ばれたのでしょうか?

MUSIC LOOK BOOKには5組のアーティストが起用されていますが、全て日本のアーティストにお願いしようと思っていました。ファッションと音楽、またこういったVRなどのテクノロジーを融合させて新しいことを発信しようという取り組みには、今のTOKYOカルチャーを創っている、日本の若手のアーティストが最もハマるんじゃないかと思ったんです。

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誰にでもピンとくるような知名度の高い人を国内外から集めるより、今ミュージックシーンで旬な人って誰? というところを、純粋に音楽好きの人たちと追求して選びました。これまでも、2012年にグローバルで展開した広告には、当時まだ有名ではなかったLucky Blue Smith(ラッキー・ブルー・スミス)〔@luckybsmith〕を起用したり、これからくるなっていう人にも常にフォーカスしているんです。その後の活躍も一緒に追いたくて。

――反響はいかがですか?

この5組の組み合わせが面白い、とTwitterなどSNSを中心に話題になっています。ジャンルがばらばらだからこそ、ファッションは十人十色と言われているのと同じで、音楽の趣味が違えどどれかにはハマるっていうのも狙いですし、全部聞けば色んなテイストが楽しめる。このアーティストのファンだけど、このプロジェクトを通じてあのアーティストも好きになった、そんな風にGapからエモーショナルな体験を提供していきたいですね。

―何かと話題のVRですが、ファッションとの親和性という部分で難しさは感じませんでしたか?

まだまだファッション感度が高くてもVRに興味がある人って少ない。ゲーム業界では例えばポケモンGOなどもそうですけれど、結び付きが強いからすぐバズりますよね。テック系のギークな人とオシャレが好きな人を繋ぐ架け橋になれるか? と言われると、まだそこは弱い気がします。

だから今回の企画は音楽というカルチャーを通じてファッションとテクノロジーを繋ぎたかったんです。誰もやったことがないことにPRチーム全員が積極的にこだわって。そこの熱意はみんなで貫きました(笑)。“やらせ”なしで運営している本人たちが一番楽しんでいるというのは理想です。それはカスタマーに必ず伝わりますから。

その日、その瞬間、タイムリーなものを伝えてきたい

――PRとしての在り方も最先端なんですね。

15年前だとPRの概念って広告や雑誌とお客様の橋渡し的存在だったと思うんですけど、今の情報のめまぐるしさにPRとしてもしっかりスピード感をもってメディアと向き合っていかないと、と考えています。SNSの普及で、個人がメディア化している昨今、今日いきなり有名になった人がカスタマーとブランドを繋ぐ可能性だって大いにあるじゃないですか。その嗅覚を持ってブランドを盛り上げていきたいなと思っています。

私自身も先日、ビョークデジタルの展示でVR体験をしてきましたが、あのイベントもビョーク自身が楽しんでいることが伝わってきて、やっぱりテックだけだとあそこまで人は感動しないという学びがありました。だからやっぱり、ステマじゃなく、オーガニックバズを狙って伝える、感動させることはPRとして本当に大事にしていきたい部分です。

――アーティスト自身が楽しむことが、オーガニックバズに繋がる、と。

そうですね。選んだ5組のアーティストにも「1969」というキーワードしかテーマを出していないんです。Gapのキーワード=1969年という概念にとらわれず、1/9/6/9という記号をつかっていただければ、監督も場所も撮影方法も自由に選んで下さい。それだけ伝えました。

Awesome City Clubとは、閉店後の銀座店をジャックしてPV撮影を行いました。といっても、Gap側からお願いした背景は全くなく、アーティストの希望で店内でのシークレットパーティが実現したんです。アーティストが自由に作品を生み出してくれる環境を渡したことで、良い意味で宣伝色を極力消すことに成功し、それがカスタマーとの本当の意味での親和性に繋がったと確信しています。

5アーティストとも、それぞれやりたいようにやりたいことをしていただきました。never young beachは「とにかく遊びたい」という希望で実際に川で思い切り遊んでいただきましたし、環ROYさん、taquwamiさん、OBKRさんは、このプロジェクトのために集まり楽曲を作成、ドローンで空撮1カットというダイナミックで独創的な仕上がり。HAPPYはメンバーの日常を覗くような映像で彼らを象徴する70年代前後の雰囲気を切り取ったような曲を、雨のパレードはタイトルをずばり「1969」としながらも、何度でも聴きたくなる彼らの世界観にはめて仕上げてくださいました。

AwesomeCityClub
Awesome City Club

Gapが入り口である必要はなく、アーティストがや音楽がきっかけで最終的にブランドに興味を持ってもらえたらいいなって思っています。音楽を好きな人がVRに興味を持って、ファッションに行き着くのは自然な流れなんじゃないかな。音楽を好きな人って、やっぱりファッションが好きだから。そのツールとして今回仕掛けたVRが、360°ミュージックフェスを通じて夏の思い出に残る体験を生み出すと思うと、ワクワクします!

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Gapはよく「INDIVIDUALITY」という言葉を用いて、個性を大切にしています。今回もアーティストは全員Gapのアイテムを着用しているんですが、それも個々の着こなしが本当にさりげなくって、フタを開けてみたら実はGapだった、くらいの感覚でいいと思っています。衣装もアーティストがほとんどご自身で選んでるんですよ。

デモグラフィーではなく「サイコグラフィー」で考える

――情報の伝え方で、何か工夫していることはありますか?

ターゲットは何歳とか、どこに住んでいるとか、そういった数字の統計的なカテゴライズはしていません。Gapの服って生まれてから大人になってもずっと着ることができるものなんです。なので、デモグラフィーではなく「サイコグラフィー」で考えることにしています。例えば「iPhoneを持っている人」。iPhoneを選ぶ人は好奇心があって新しいことにチャレンジするのが好きで、オプティミスティックな人が多いよね、とかそういう見方のことですね。新しいカルチャーとファッションを融合させていく取り組みとしては、ウェブマガジン「1969 MAGAZINE」がGapの中で一番色濃く発信しているものになります。

Gap ウェブマガジン「1969 MAGAZINE」
Gap ウェブマガジン「1969 MAGAZINE」

――PRとしての情報発信には、かなり力を入れてらっしゃるんですね。

実は、従来からある「展示会」の概念も変えることにしました。展示会のために数ヶ月前から準備をして、それが即時にSNSで拡散されて。でも結局、手にできるのは今じゃなくて数ヶ月先になる。そのときのカスタマーのモチベーションって全然タイムリーじゃないなって感じていて。今回のライブストリーミングフェスという手法などもそうですが、今後もタイムリーなメディアを使ってGapの魅力をお届けしていきたいと思います。

――なるほど。では最後に、このイベントを通じて伝えたいメッセージをお願いします。

はい。今回の「360° VIRTUAL MUSIC FES」では最新の音楽体験を目指しています。何年後には一般化するカタチだと思うからこそ、イチ早くGapを通じてこの最先端の体験をしていただきたいんです。

オリジナルのVRビューワー「ハコスコ」は限られた店舗だけではなく、日本全国のGap店舗で配布を行っているキャンペーンです。住んでいる地域に関係なく、ぜひ「ハコスコ」を手に入れて、遠方に住んでいる方にもLIVEを楽しんでいただきたいですね。

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¥5,000以上でGETできるという「ハコスコ」。せっかくならLIVEに着ていくコーデを揃えるというのも良いアイディア! とばかり、DiFa編集部は実際にGap店舗にもおじゃましてきました。Gap PR小神野さんオススメのコーディネートは、メンズライクなストレートデニム、トレンドのキャミソールとTシャツの重ね着。

PR小神野さんオススメのコーディネート
このままLIVEに行きたくなるような、Gapらしいカジュアルスタイルが完成です!

ファッションと音楽とテクノロジー。それぞれの感性が混じり合う瞬間を、この夏「360° VIRTUAL MUSIC FES」で目撃してみてはいかがでしょうか。

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【イベント概要】
Gap 1969 RECORDS「360° VIRTUAL MUSIC FES」

開催日時 2016年8月9日(火)OPEN 18:00 START 18:30
当日18時より以下のページにてライブストリーミングをご覧いただけます。
http://www.gap1969.jp/records/summermusic2016/fes/
開催場所 都内某所(完全招待制)
参加アーティスト:Awesome CityHAPPYnever young beach雨のパレード
※アーティストは予告なくキャンセル/変更になる可能性があります。
※全国のGapストアにて¥5000以上ご購入頂き、レジで合言葉「1969(イチキューロクキュー)」と伝えてくださった方に、ライブを仮想現実で体感できるオリジナルビューアー「ハコスコ」をプレゼント致します。数量限定ですのでお早めに。

GAP

www.gap.co.jp

Photo:Soshi Setani
Interview:Aki Tanaka
Text:Miho Iizuka

Miho Iizuka



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