Business | 2016.08.03
IoTの未来を握るカギは“共創”と“女性の感性”にあり?-ソフトバンクが仕掛けるIoTプラットフォーム「+Style」に直撃インタビュー!

IoTの未来を握るカギは“共創”と“女性の感性”にあり?-ソフトバンクが仕掛けるIoTプラットフォーム「+Style」に直撃インタビュー!

3Dプリンティング、スマートジュエリー、インタラクティブクローズ、バーチャルフィッティング、人工知能や機械学習によるレコメンデーションなど、FashionTechムーブメントはこれまでになかった数々のプロダクトや体験を生み出し、デザイナー・ブランド・店舗、そしてカスタマーの楽しみ方に至るまで、あらゆる側面からその在り方をアップデートしつつあります。

-DiFaが紹介してきた事例よりピックアップ
写真左上:「CUTECIRCUIT」のインタラクティブドレス 右上:スマートアジュエリー「RINGLY」 左下:電子ペーパー製イヤリング「VIEWS」 右下:バーチャルフィッティング「ON by XYZE」- DiFaが紹介してきた事例よりピックアップ

一方、無意識に使われるようになったインターネットやテクノロジーにも、さまざまな対象にアイデンティティを通い合わせるIoT(Internet of Things)が活発化するなど、新たな局面が訪れようとしています。開発プログラムや通信技術のオープン化、ファブリケーションスペースの登場など、小規模でのものづくりが楽しめる環境も整いつつあります。こういった背景を元に、エッジーなプロダクトがクラウドファンディングを通じて数々発表されるようになりました。

DiFa編集部は今回、そんな“IoTプロダクトの今”を探るべく、ソフトバンク社が仕掛ける共創型IoTプラットフォーム「+Style(プラススタイル)」の近藤正充さんを訪ね、現在の取り組みや今後の展望についてお話を伺ってきました。

#1 ただ人を集めて商品を売るだけじゃなくて、日本のものづくりと新しい技術を繋ぐ存在でもあるんです。

--現在取り組まれている消費者参加型のプラットフォーム「+Style」とは、どのようなものでしょうか?

近藤さん(以下敬称略):「+Style」は“IoT(Internet of Things)プロダクト”という新しいジャンルの製品開発にあたって、アイデアや試作中のものを、商品化に向けて支援するプラットフォームとして2016年の3月に立ち上がったものです。

クラウドファンディング自体は珍しいものではなくなりましたけれど、製品企画から、製品購入による資金協力、テスト販売、それぞれのフェーズでユーザの声を積極的に吸い上げて、“消費者参加型”に重きを置いているのが我々の特徴なので、企業とのコラボレートにも積極的に「使い手」であるユーザーを巻き込んでいきます。

-Coutersy of 「+Style」
様々なプロダクトを眺めているだけでも楽しい「+Style」。アンテナの高いDiFa読者なら一度は試してみたいと思うような、デザイン・アート性の高いIoTプロダクトも積極的に展開しています。

--近藤さんはじめメンバーのみなさんは、日々どんな動きをされているのでしょうか?

近藤:世界中にある“IoT”なもの、それもただ面白いだけではなく、今すぐ使える「便利で役に立つもの」を探し回ってます。国内外の企業やスタートアップ、色んな商品やプロジェクトをリサーチして、良かったものを販売したり、クラウドファンディングのプロジェクトを立ち上げたり。

--具体的にはどのようにリサーチされていますか?

近藤:単純にネットで探したり、世界中の大きな家電の展示会を周ったり、この分野にアンテナを張ってる色んな人たちと会ったり、という感じです。家電Showでいうと毎年1月はアメリカで行われるCES(Consumer Electronics Show)、3月にはイギリスのモバイルワールドコングレス(Mobile World Congress)、4月には香港のエレクトロニクス・フェアとかミラノサローネ国際家具見本市とか、そういう所に出向いて、それこそ何十社とミーティングして(笑) 今度9月にドイツであるヨーロッパ最大の展示会IFA(イーファ:国際コンシューマ・エレクトロニクス展)も行ってきます。

-
「+Style」の精鋭部隊を率いる近藤正充さん(ソフトバンク株式会社 サービスプラットフォーム戦略・開発本部プラットフォーム戦略統括部 担当部長)

そうやって実際に自分の足を使って、日本のライフスタイルとかカルチャーに合いそうなものかどうか調査して、それを「+Style」で展開できるか調整してくるという。まぁ、それだけだと「+Style」が販売サイトになっちゃうので。日本国内においては、色んな企業やスタートアップを周ってアイデアの種を見つけ、一緒に商品開発が出来ないか、というのを探っている感じですね。

--日本のものづくりを支えてきたような、老舗の企業もあったりしますか?

ありますよ。でもね、どこかってのはまだ具体的には言えないんです(笑) いまちょうど仕込んでいるネタとしては、創業100年を超えるような伝統工芸の老舗企業さんとか、産学共同というかたちで某大学の研究開発プロジェクトとか。そういう「日本のものづくりと新しい技術を繋ぐ」という取り組みは、水面下で粛々と進めています。

--例えば、SONYさんとはどのようなお取組みをされているのでしょうか?

Wi-Fi接続出来る「マルチファンクションユニット」と「LEDシーリングライト」がセットになったもの。
Wi-Fi接続出来る「マルチファンクションユニット」と「LEDシーリングライト」がセットになったもの。

SONYさんの「マルチファンクションライト」(※現在は販売終了)は、我々のプラットフォーム限定で販売したものなんです。人感センサーとスピーカーが内蔵されたLEDライトで、ライトの下を人が通過したらスマートフォンに通知が来たり、スピーカーから音声が再生されたり、スマートフォンの専用アプリから色々設定が出来るんですね。

子供が帰宅したらお母さんの声で「おやつは戸棚にあるよ」って伝言メッセージを流すとか、防犯対策に使うとか。スマホをリモコンがわりにして、LEDライトの色調を変えたり、音楽を流したり。“IoTな暮らし”が一台で実感できる商品です。

今後はこの「マルチファンクションライト」を設置場所から取り外して他の場所でも使えるようにしたり、デザインパネルを変えたり、”IoTガジェット”としての楽しみ方を、よりブラッシュアップしたものが展開できればいいなと。

日本語版のIFTTT(イフト:if this then that)*といった感じ。-Coutersy of「myThings」
日本語版のIFTTT(イフト:if this then that)*といった感じ。-Coutersy of「myThings」

あと、ソフトバンクグループとしては、Yahoo! JAPANの提供しているIoTプロダクトやWEBサービスを繋ぐプラットフォーム「myThings(マイシングス)」を使って、例えば「天気予報が雨になったら青色に光る」とか、Yahoo! JAPAN IDと連携したカスタムサービスもIoTプロダクトとセットにしていこうと考えていて。

こういったハード、ソフト、通信、をワンストップで展開出来るというのも、我々だからこそできる強みですね。

*IFTTT(if this then that)とは:例えばYahoo! JAPAN IDなどのプロフィール情報とSNSやWEBサービスを連携して、自分なりの使い方がカスタム出来るサービス。例えば「@自分」が「♯ハッシュタグ」をつけて「Twitterに投稿」したら「Evernoteに自動同期する」なんていう“レシピ”が何通りも作れちゃうんです。


#2 機能やスペックをいくら説明しても、女子のハートは掴めない!

--現在もかなりの商談を抱えていらっしゃると思いますが、何名くらいで運営されているんですか?

現状、フルコミットは5人ですね。出身も様々で、僕自身はそれこそケータイやガジェット関連の雑誌編集をしていた時期もありますし、グループ傘下の流通部門(ソフトバンクC&S)で世界中の商品を仕入れていた者もいれば、スマホの端末開発を企画していた者、通信技術に詳しい者もいて。ソフトバンクグループそれぞれの分野でキャリアを積んだスタッフが集まってるという感じです。

--女性スタッフが不在である、とお伺いしていますが。

女性スタッフは今探しているところで。例えば今、すでに販売されているものだとこのスキンケアガジェット「WAY(ウェイ)」とか基礎体温が測れる「ランズナイト」、これから取り扱う予定だと妊婦のお腹にかざすことで心音を読み取って妊婦の健康管理や胎児の状況を記録できる「Skeeper Mama(スキーパー ママ)」とか、こういう女性向けの商材の良さって正直、男だとよくわからないと思うんですよ(苦笑)

WAY」¥17,042(tax in)は、端末の表(写真左)には紫外線センサー、湿度センサー、端末の裏には(写真右)肌の水分を測るセンサーがついてい肌に与える影響を環境やその日の天気から予測して最適なスキンケアアドバイスをくれるというもの。
img_000016
ランズナイト」¥9,980(tax in)は、寝ている間にベルト部分に挟んでおくだけで、睡眠モニタリングや体温を計測してくれるというもの。QRコードを読み込んでアプリでデータを管理しバイオリズムを確認することも出来る。
_M9Q4186
こちらが「Skeeper Mama(スキーパー ママ)」。妊婦のお腹にかざすことで心音を読み取り、妊婦の健康管理や胎児の状況を記録できるヘルスケアデバイス。妊娠中に録音した心音などの母親の胎内の音を産後に聞かせることで、新生児を落ち着かせることも出来るんだとか。

--スペックは一応気にするけれど、直感的に選ぶ方が多いかもしれませんね。

こういう新しい存在感を放つものって、いくら裏側にハイスペックなものが実装されていても、多くを説明しちゃいけない気がするんです。開発側が思いもよらない使い方するのって、女の子とかコミュニケーション量の多い人達だったりするじゃないですか。

--確かに女の子はトリセツ(取扱説明書)読まないですからね……。細かいことは良いからマイペースに使わせてよって(笑)

そうなりますね(笑) でも、調べなくても直感で使えるって大事なことなので。色んな人との会話の中から隠れたニーズを見抜いたり、噂を拾ってきたりしてくれることも“共創”の側面だし、一般ユーザーならではの視点をプランニングに活かすことは非常に大切だと思っています。

_M9Q4284_
こちらは太陽光発電パネルがクラッチバッグの前面に7つ埋め込まれていて、付属のmicroUSBからモバイルデバイスへの充電が出来るスマートクラッチ「Sol Bag(ソルバッグ)」¥37,000(tax in)。デザイン違いのカバーで着せ替えも出来る(別売り)。

--視点が増えるとプロダクトのジャンルもどんどん拡がっていきそうですね。

ファッションとか料理とか家具とか、ライフスタイル全般に応用していかないと、IoTって本質的に浸透していかないですからね。我々にはこの「+Style」を通じてIoTプロダクトを今年度中に200個生み出していく、という目標があります。そして2040年には、一人あたり1,000個のIoTプロダクトを所有している、と想像しています。その頃には、スマートフォンはIoTデバイスうちのひとつ、ってくらいの状況になっていると思いますよ。できるだけ早くそういう時期がやってくるように、どんどん進めていきますよ。

#3 最強のコンテンツは「日常習慣」。機能はシンプルにジワっと攻める。

--近藤さんにとっての“ファーストIoT”なガジェットって何でしょうか? 例えば、初めてクラウドファンディングで買ったものとか。

_M9Q4276

うーん……、やっぱiPhoneかな? クラウドファンディングはそうねぇ、何だったっけなぁ……。いろいろやってるからどれが初めてだったかとかは定かじゃないですけど、記憶に残ってるのは「Kickstarter(キックスターター)」に出てた当時の「Ring(リング)」とかね。あれ、結構いい値段したんだよなぁ。

--最近、Fitbitに買収されちゃいましたけど「Coin(コイン)」とかはどうでしたか? 先日買収のニュースが出た時、未だに現物が届かないままだって気づいた方も周りに多かったんですが(苦笑)

お金の絡むものはコントロールが難しいというか、開発期間中に状況が変わっていくことも多いし、プロジェクトとしては色んなハードルが高いですよね。あれは「財布の中のクレジットカードが1枚に集約できるよ」っていうものでしたけど、僕が使うとしたら機能的にもう少しシンプルなものがいいかな。何かをするために特別なことをするのではなく、普段の生活をしている中で便利になっていくところからジワッと攻めていきたい。

_M9Q4197
財布に“すぽっ”としまえるカードサイズ。世界最薄のBluetooth®トラッカー「Omni Bluetooth® Card(オムニ ブルートゥース カード)」¥3,780(tax in)

これは「+Style」でも反響の良いカードサイズのトラッカーですが、「お財布に入れておく」っていう習慣をピックアップするなら、こういう「財布を失くさないためのアイテムトラッカー」くらいまで落とし込みたいんですよ。

--なるほど。このカードタイプはシンプルでいいですね。アイテムトラッカーって案外かさばる印象があったので、使い道の自由度も高そう。パスケースに入れてバッグに入れてもよさそうですね。

そうやってユーザーが勝手に使い道を編み出して、それを見た人がまたそれを真似をして、結果的に世に広まっていくっていうのは理想ですね。

--個人的に興味の強いジャンルはありますか?

僕、料理をよくするので、調理関連のIoTデバイスは結構チェックしてます。

アメリカやヨーロッパで注目されている調理法に「真空調理」っていうのがあって、それは食材を真空パックに入れて、一定の温度に保たれたお湯の中に入れて調理するというものなんです。真空調理のポイントは味の再現性が高いことので、例えばレストランで「●●さんの料理」みたいな下調理済みのプロデュースメニューをサーブするときにも用いられている手法らしいですよ。

「Anova Precision Cooker WiFi」$199.00-store.anovaculinary.com
Anova Precision Cooker WiFi」$199.00 ※+Styleでは扱っていない商品です -store.anovaculinary.com

鍋にお湯を張って、このペンタイプのIoTデバイスをグサッと挿しておくと、一定の温度をキープしてくれて、撹拌したりスマートフォンに調理完了の通知がきたり。鍋の前にべったり張りつかないで、他の仕込みも出来るからすごい便利。

でもね、いかんせん日本の市場には真空調理の“波”自体がまだ来てないので、陽の目を見るまでもうちょっと時間かかるかなぁ。

--DiFaではまだ紹介したことないジャンルですが、デザイン性も高いスマートオーブンとかじわじわ出て来てますもんね。自動調理グッズは、実際に使ってみないとイメージが沸かなくて。

DiFaの読者みたいにアンテナの高い人達だったら、ヘルシーで最新な調理方法ってきっとトライしてみたいと思うだろうし、相性は悪くないと思いますよ。

「+Style」で扱っていたもので言えば、「アカイアコーヒークラブ」という、コーヒをおいしく淹れるキットというのもあるんです(クラウドファンディングは終了し、今後ショッピングで復活予定)。

コーヒーって豆の種類や気温条件によって最適な淹れ方ってのがあるんですよ。お夜の注ぎ方や回数をIoT電子スケールを使って測定し、スマートフォンのアプリで教えてくれる。そして、美味しく淹れられたら、そのレシピをSNSに投稿してシェア、もしくはシェアされたレシピで淹れてみる、ということができるんです。IoTプロダクト化させることで、よりインタラクティブに使えるものが増えてくるんですよ。

--その対象に熱のある人同士が情報をシェアして楽しむって、最強のコンテンツになりますもんね。

そう、テクノロジーを使って全自動にするというよりは、あくまで人間のサポート、日常のアップデートという視点は大事だと思うんです。包丁を使ってる人の切り方を感知して力の加え方をコーチングしてくれるとか、裁き方をアドバイスしてくれるとか、そういうのも出てくるんだろうなぁ。

--「+Style」ではどのプロダクトが一番人気ですか?

ワンちゃんに餌をあげる「Furbo(ファーボ)」が売れてますね。スマホの専用アプリからボタンを押したら、おやつが飛びだす、そしたらペットが寄ってくる。こういう、シングルタスクで誰でも解るようなシンプルなものがビジネスとしては成立しやすいです。

img_000003
「離れていても、いつも一緒」を叶えてくれるドッグカメラ「Furbo」¥38,880(tax in)。外出先でも、スマホの専用アプリから、家にいるワンちゃんの様子を見たり、会話をしたり、おやつをあげる事ができます。

ほかには「3Dプリンターで出力する盆栽」っていうのがあって、これもシンプル。大宮盆栽協同組合さんとやっているプロジェクトで今後Webに掲載していきますが、有名作家の盆栽をそのまま3Dプリントで出力して楽しめるっていうものも面白いですよね。

#4 世の中に埋もれている才能や資産を、新たな熱量で引き上げていきたい。

--まだ始まったばかりの「+Style」ですが、世界中を飛び回ってみて感じたことや、新たな発見はありますか?

企業のR&D(研究開発)部門で働いている方のお話って、すごい面白いんですよ。そういう人たちって、普段あまり表立った場所で発信できることが少ないじゃないですか。もうね、こんなすごい技術が世の中には眠ってるんだなって、正直ビックリしたんですよ。

例えば、某メーカーで働いていて「香り」の研究をしているんだけど、副産物としてすごく面白い技術が出来上がって、これは何かビジネスになりそうだと。でも所属している企業の戦略や領域にハマっていないものは、そういう貴重な資産やアイディアがあっても、その先の出口がみつからないんですよね。そういうのを我々が拾って行けたらいいなと。

--FashionTechの分野でも様々な事例が出て来ているのですが、例えばSamsungのように、様々なファッションブランドとのコラボレートも今後の予定にはあるのでしょうか?

もちろん国内外問わず、いつでもファッションブランドとの出会いは求めていきます。ファッションってひと言でいっても、ハイブランドからファストファッションなど、いろんなスタイルがあると思います。テクノロジー自体をラグジュアリーに捉えていくということも、考え方としてはあると思いますが、一人ひとりがちゃんと日常生活で使えて楽しめるものかどうか、できれば普段使い出来るもので何か商品が作れるといいな、と思っています。そこはブレずに追求していきたいです。

_M9Q4235

--“共創”という面で、周りの巻き込み方にも新たな展開がありそうですか?

これまで大手企業は、ユーザーの声はマーケティングデータとしてしか見てこなかった。しかし、それだと中庸な意見になりがちで、どうしても現状のアップデート品が多くなってしまっています。いま新しい物を作り上げるのに必要なのは、熱狂的ファンとその周辺の人たちの意見だと思います。今後は一人ひとりのユーザーの声を聞いていく必要がある。もちろん意見を採用する、しないは、メーカーの企画者の判断になりますが。

現状の「+Style」に活発に書き込みをしてくださってる方は、ある程度所得も高く、ガジェット好きな30-40代の男性がボリュームゾーン。だから商品に対しての書き込みも機能やスペック、といった項目での意見が多いんです。現状はそれで問題ないのですが、今後は違ったユースシーンや、デザインなどの意見も欲しくなってくる。

それは商材のラインナップが増えることで解決するのかもしれませんし、例えば、デザイン思考の強い人やユーザービリティについて詳しい人など新たなパネルを求める必要があると思っていて、ファッション・アート・女性・20代と幅を広げつつ、リアルなコメントのバリエーションを増やしていきたいですね。

--コミュニティマネジャーを立てるとか、有識者を立てるとか。

現状は、主に商品のメーカーさん側でコミュニティの管理はしていただいてるんですよね。今後はそういう分野に詳しい専門家もどんどん立てて、例えばNewsPicksのニュースピッカーさんみたいな、ああいう展開が出来たらいいなって思います。

ちなみに、「+Style」へのコメント投稿は会員にならないとできません。会員登録をやめればもっと意見が集まるのかもしれませんが、逆に冷やかしも増える。単にコメント数を増やすことが重要じゃなくて、ホントに必要なコメントを拾い上げることが必要だと思っています。

--なるほど。DiFaメンバーの中から、そういう人材が輩出できるとよいのですが。

そうですよ! 募集しといてください(笑) 近々だと秋頃に大きなイベントをやろうと思っていて、DiFaさんと何かコラボレート出来ないですかね。「+Style」の強みはサイトで見せるだけじゃなくて、全国のソフトバンクショップや取引のある百貨店や量販店みたいにリアルな「棚」と連携した展開もできることです。作りたいものを実現してくれる、メンターとなる企業群も組織化していますし。

「普通にこれ欲しいよね、って思えるようなFashionTechブランドを立ち上げたい!」というDiFaメンバーを近々募集しちゃうかもしれません。
「普通にこれ欲しいよね、って思えるようなFashionTechブランドを立ち上げたい!」というDiFaメンバーを近々募集しちゃうかもしれません。

だから、あとはアイディアとセンス。周りを巻き込んで、良いモノを作るだけです(笑) プロデューサーの条件は、バシッと前に立つことができる人かな。世になかったものを生み出すことになるので、アイディアをカタチにしていく段階では色んな難しい局面も出てきます。それを乗り越えていくには「これを生み出して世の中を変えるんだ」くらいの熱量を持って陣頭指揮をとれる人じゃなきゃいけない。「その情熱、私持ってる!」って方がいらっしゃったら、ぜひ、立候補してもらいたいですね。

--承知しました(笑)

*****

思い返せば、ソフトバンクはこれまでも一般消費者、有識者、さらには関連する企業をも巻き込み、いわば“共創力”で発展してきた企業でもあります。2001年に登場したYahoo! BBは日本国内のADSL・光回線の一般普及に貢献し、2008年にはiPhoneをいち早く市場に送り込みスマートフォンによるモバイルインターネットの火付け役となりました。常にGameChangerとして世の中の概念をアップデートするソフトバンクの新たな取り組み「+Style」は、誰もが無意識にテクノロジーを使いこなす“IoTライフ”を、そう遠くない将来に叶えるための序章なのかもしれません。

IoTプロダクトは、ただ単に「モノ」にインターネットが通うというだけのものではない。様々な事例を見るうちにそう感じることがあります。それを使う「ヒト」にアイデンティティがあるように、所有する「モノ」にも人格が覚醒するような、そんなイメージ。人工知能やディープラーニングだって、すごく機械的に感じるけれど、実はものすごく人の情念や想念が集積された生々しいものなのかも。色んな情報にアンテナを張り、パラレルに思考回路を巡らせて妄想し、直感で物事をつかみ取っていく。そういう女子的な感性が、インタラクティブな“体験するテクノロジー”の演出には向いているのではないでしょうか。

取材中に飛び出したコラボレーションのアイディア。DiFa編集部だけでなく、DiFaメンバーや読者の皆さんの意見も取り入れながら進めていきたいと思います。さっそく企画を練り始めていますので、近々の正式発表をどうぞお楽しみに!

+Style

plusstyle.jp

Photo:Soshi Setani
Interview&Text:Miho Iizuka

Miho Iizuka



PICK UP

SPECIAL

LATEST

BUSINESS




LATEST