Special | 2016.08.24
世界中の感性と繋がる。光と色と音を纏う シューズ「Orphe」

世界中の感性と繋がる。光と色と音を纏う シューズ「Orphe」

およそ20年前、エレクトリカル・パレードの曲を子守唄に寝ていた子どもが、世の中に一体どのくらいいたでしょうか。

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ディズニーランドへ行く度に、全身に大粒の電球を配した制服やドレスをまとって光を操るキャストに、良いないいなと大興奮。そんな夜の夢は決まって、自分がその衣装を纏っているものでした。でも電球はずっしり重く、壊れないようにそっと歩き動き踊らないといけない、そんな内容だったのです。

光る服につい注目してしまうのは、(Fashion×Tech が近年話題だから、というわけではなく!)パレードとの出会いを起源に、光を纏うことへの憧れがいつまでも消えないから。

そんな過去の夢を叶える日が来てしまいました。
2016年夏、“光と音”がステップする未来の靴スマートフットウエア「Orphe(オルフェ)」の発売です。

#orphe #nonewfolk #sneaker #ledshoes #shipping

no new folk studioさん(@nonewfolk)が投稿した写真 –


今回は大きな話題を呼ぶこのOrpheを履いて、かつての憧れを体験することにしました。

未来への到達

Orpheのスニーカーとしてのデザインはとてもシンプル。光りと色の魅力が引き立つ、真っ白・真っ黒の2色展開です。

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動きを邪魔しない良い履き心地に、まず驚かされます。一般的なスニーカーに比べれば重さはあるものの、かなり軽い印象です。

さあ、いよいよ起動!
シュータンの位置に入っている電源を長押しすると光り始めます。

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光ったときの高揚感!
光ったときの高揚感!

光り始めた靴は、履いている私を足元から未来へ連れて行ってくれました。

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動けば光もさまざまな方向へ届いて、世界が色づく。走ればそのリズムに合わせて照らされる。自らが、無機的で均質なコンクリートの世界を救ってあげているかのようです。

銀のシャッターに足を向けてみたら、立ち上るような輝きに
銀のシャッターに足を向けてみたら、立ち上るような輝きに

光と色のプラットフォーム

Orpheは主に3つの機能・特徴によって、時を超えるような体験を叶えます。

1.約100個の個別制御可能なフルカラーLED

鮮やかにも優しげにも、滑るようにも飛ぶようにも光る、自由度の高いLED
鮮やかにも優しげにも、滑るようにも飛ぶようにも光る、自由度の高いLED

 

2.足の動きを感知する9軸センサー

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3.Bluetoothモジュール

Orpheアプリと靴はBluetooth連動
Orpheアプリと靴はBluetooth連動

これらにより、光の色・タイミング・強さ・効果音などをコントロールでき、それらは足のステップや踏み込みの強さに応じても変化させることができます。

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こうしたコントロールの設定は「SCENE」として、アプリ上で簡単に選択できます。将来的には、世界中のユーザが作ったSCENEのダウンロードも可能になるそうです。

アプリから操作して切り替えるのが楽しい
アプリから操作して切り替えるのが楽しい

またアプリ上でオリジナルのSCENEを作成することもできます。自分が叶えたい世界観をどう実現する?というのを、光の魔術師見習いとしてはしばらく実験したいところ。

アプリに用意されたSCENE「Fairy」
アプリに用意されたSCENE「Fairy」
Orpheアプリ「SCENE詳細」画面
Orpheアプリ「SCENE詳細」画面

Orpheは足元を起点に、インターネット経由でプラットフォーム上に世界中から「SCENE」が共有され広がります。一足の靴をはるかに越え、世界中の感性が交差するのです。

動きの可視化

Orpheが履く者に「時間」を意識させるのは、近未来感のある着用体験だけが理由ではありません。光が同期することで足の動きが明確に示されます。着用中の時間の経過も、意識させられるのです。この特徴によって生み出される、ダンス中の足の動きを軌跡として残した写真は、特徴的で美しく鮮やか。

― no new folk studio Facebookページより
no new folk studio Facebookページより

ペンライトなどで光を自ら動かし描く作品は既に市民権を得ています。反対に、表現する身体の結果として軌跡のアートを生めるのがOrpheの大きな価値のひとつでしょう。これが日常にもともと存在するスニーカーになったことで、多くの人が新しい表現の主体者となれるのです。

身体の点と軌跡を改めて可視化するプロジェクトとして、個人的には短編映像「ISSEY MIYAKE A-POC INSIDE」を思いだします。これはファッションモデルがウォーキングしている姿を、点やアルファベットのみで表現したもの。

― ユーフラテス「ISSEY MIYAKE A-POC INSIDE」より
ユーフラテス「ISSEY MIYAKE A-POC INSIDE」より

動くのは点であるにも関わらず「人間」に見えるこの映像は、認知科学の知見を基盤にしたものだそう。受け取る側、つまり鑑賞者の人間としての能力があってこそ成り立つといいます。

Orpheもこれまで鑑賞者が受け取ってきた情報の量と種類を変えるものです。このとき表現者はそのアートに何を託し、受け取る側に何を思考と感性の余地として残せるのでしょうか。

纏うインターネット

Orpheを履くと、その想像力はダンスやアートの外側へも及びます。
靴がインターネットに繋がって履く人の姿勢や体重などの身体情報がわかれば、姿勢矯正やダイエットに活かされるかもしれません。位置情報と掛け合わせて、靴に行く先を導かれる日が来るかもしれませんね。

そんな未来を描く創作者にとって、より使いやすく可能性の大きいPCアプリも用意されています。「HUB App」は、Orpheを他のアプリと連携させて音楽や映像を操作できるのだそうです。

― PCアプリ「HUB App」
PCアプリ「HUB App」

さらに、開発元の「no new folk studio」によれば現在公開にむけ準備中のSDKを利用すれば、世界中のデベロッパーがOrpheに対応した独自のスマートフォンアプリを自由に作成・公開できるとのこと。既にOrpheが単体で持つ魅力を超えた、さらなる驚きのある作品の誕生が楽しみです。

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Orpheは、8月24日(水)から銀座三越「デジタル世代におくる 近未来の暮らしフェア」にて、また8月24日(水)から伊勢丹新宿店 メンズ館2階にて予約販売されます。届くまで少し時間がかかるため、光と色への創作意欲が沸いたらはやめに予約しにいきましょう。

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また現在Orpheを履いたダンサーが真夜中の美術館を縦横無尽に駆け巡る映像作品《Motion-Score》を、金沢21世紀美術館で展示中。2016年9月25日(日)までとのことなので、遅めの夏休みに訪れてみてはいかがでしょうか!

Yui Yokota



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