Topics | 2016.09.12
マウスを使って操作するだけ、世界にたった一着のニットがつくれる「UNMADE」

マウスを使って操作するだけ、世界にたった一着のニットがつくれる「UNMADE」

お出かけした時に洋服が被ってしまうほど悲しいことはない気がします……。これは、アメリカのゴシップ誌「Us Weekly」などでもお馴染みの「Who wore it best?」(一番似合うのは誰?)コーナーなんかが物語る通り。洋服が被ってしまったセレブの写真を並べて、「どっちがより似合ってるか?」勝手に審査しちゃうやつです。セレブですら被ってしまうのだから、一般人が被ってしまうのもしょうがないこと。

ところが最近では、デジタルデータからユニークな造形ができる3Dプリンターや、レーザーカッター、デジタルで制御する編み機(デジタルニッティングマシン)など様々なデジタル工作機器の登場により、アイディアさえあれば、専門知識がない個人でもオリジナルのお洋服をオーダー出来るようになってきました。

Unmade_03

― UNMADEより
UNMADEより

今回ご紹介するのは、「デジタルニッティングマシン」を用いてオーダーメイドニットを作ってくれる「UNMADE」(旧「Knyttan」)です。ロンドンの公立大学 ロイヤル・カレッジ・オブ・アートの卒業生数名が立ち上げた、ロンドン拠点のサービス。UNMADEのwebサイト上で何度かクリックを繰り返すだけで、世界に一着だけの個性派ニットが誕生します。男性ものと女性もののどちらも取り扱っています。

― UNMADEより
UNMADEより

サイトに並ぶのは、半袖や長袖、スカーフといったアイテム。素材はというと、コットン・メリノウール・カシミアの3種から選べます。気になるアイテムを選んだら、 [MAKE YOURS] ボタンを押下。次の画面では、パターンの上にマウスをドラッグすることでデザインを自由に配置換えすることができます。アイテムの表と裏、左右それぞれでパターンを動かし、カラーバリエーションを組み合わせることで細かくカスタマイズできる仕組み。

このように、編み方をデジタル制御することによってデザインの自由度が高まり、ニットによる表現が広がっていくのは、ファッションデザイナーにとっても刺激的な様子。

UNMADEは、さまざまなデザイナーともコラボレーション。同じくロンドンで注目される若手デザイナーのクリストファー・レイバーンや、女性2名のデザイナーDUO「パリ・エセックス」などを含む15名ほどのデザイナーが参画しているようです。パリ・エッセクスのセーターは、大小のスプラッシュ(しぶき)が散ったようなデザインがユニークです。

― UNMADEより
UNMADEより

マウスをドラッグして、ああでもないこうでもないと頭を悩ますのがまた楽しい。アイテムは、顧客からの注文が入ってから一着ずつ作られ、7〜10日間ほどで手元に届くそう。

デジタルニッティングマシンを用いて編みあがったニットは、職人の手で丁寧に最終の仕上げもしてくれるとのこと。品質管理にも気が配られています。お値段はというと、スカーフで90ドル前後、セーターで200〜300ドル前後。UNMADEの発送地域はヨーロッパと北米が中心のよう。日本でもオーダーメイドやカスタムサービスはチラホラ登場していますが、こういった本格的なサービスも出てくると面白そうですね。

UNMADE

https://www.unmade.com/
Cover photo by UMd

2016.09.14 02:49 update
※お詫び:記事公開時に「3Dプリンティングでつくられたニット」「3Dプリンターでつくられたお洋服」という表現がございました。この点に関しまして、「3Dプリンター」や「3Dプリンティング」と呼ばれる立体造形の手法は、主に樹脂素材を用いた積層造形が特長であり、UNMADEのようにコットン・メリノウール・カシミアのようなニット素材をデジタル制御によって編むことも「積層造形」の一種として捉えることは出来るが、正しくは「デジタルニッティング」という手法ではないか、というご指摘を読者の方から頂きました。誤認を与えてしまうと考えられる該当箇所につきましては加筆修正し、更新致しました。今後このようなことがないよう、掲載情報の正確性や表記表現につきましては、最新の注意を払ってまいります。ご連絡ありがとうございました。

三橋 ゆか里



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