Topics | 2016.09.28
「今日のテーマは……戦士の踊り・見習い中華料理人・口裂け女の接吻」デジタルアイテム・スタイリング・バイ・はらだ有彩

「今日のテーマは……戦士の踊り・見習い中華料理人・口裂け女の接吻」デジタルアイテム・スタイリング・バイ・はらだ有彩

テキスト、テキスタイル、イラストレーションを作るテキストレーターとして活躍している、はらだ有彩(はりー)さんをご存知でしょうか。Twitterで多くのRT/Favを集める「今日のはりーのテーマ」はスタイリングはさることながら、世の中のホットトピックスを自分なりに咀嚼して表現する感性がとびぬけているとの評判も。

そこで今回DiFaでは、はりーさんご自身のコーディネートにデジタルアイテムをスタイリングしてもらい、テーマとテーマ曲を添えてそのポイントを紹介していただきました! その中で、はりーさんが注目しているファッションアプリやサービス、情報収集の仕方などもゆるゆると紐解いていきます。

はらだ有彩 a.k.a はりー(Arisa Harada)

11月16日生まれ、関西出身。テキストレーター(テキスト、テキスタイル、イラストレーション)
テキストとイラストレーションをテキスタイルにして身につけるブランド「mon.you.moyo」を2014年に開始。
TwitterInstagramWEB

Sudio「VASA BLÅ ROSE GOLD WHITE」

Sudioさん(@sudiosweden)が投稿した写真

今回、はりーさんにスタリイングしてもらうデジタルアイテムは、美しくスタイリッシュな北欧デザインに機能性を兼ね備えた、SudioのVASA BLÅ ROSE GOLD WHITE。Sudioのイヤホンは、デザイナーであるマッツ・ウォルステンの「製品は直感的に操作でき、いつでもすぐに使えるべきである」という彼の信条のもとにデザインされています。
3種類のスタイリング、さっそくご覧あれ。

スタイリング その壱

テーマ : 戦士の踊り
テーマ曲: TM NETWORK / Get Wild

hurry_01

デニム・オン・デニム。あんど、スカーフ。

マサイ族のようなプリミティブな印象のコーディネートにすることで、イヤホンコードに縛られず自由に動ける、という点にスポットを当ててみました。

スタイリング その弐

テーマ : 見習い中華料理人
テーマ曲: チャイニーズ フード / 井上陽水

hurry_03
hurry_04

料理人をテーマにしました。
インターネットを見ていたら
「Bluetoothワイヤレスイヤホンは料理するときに便利」と言っている人がいたので、それならば。

スタイリング その参

テーマ : 口裂け女の接吻
テーマ曲: キスを / 戸川純

hurry_05

軽くて身動きがしやすいことから
おばけや妖怪でも使えちゃうんだぜ。
という意味を込めました。

#はりーさんの最近の活動

hurry_07

--はりーさん、普段はどのような活動をされているのでしょうか。

いまは、肩書きを「テキストレーター」というものにして活動しています。このテキストレーターいうのは、駄洒落なんですよ。テキスト、イラスト、テキスタイル、の3つをあわせたものですね。
それで、物語のテキストをイラストとテキスタイルにして身につける、というようなブランドをやりたいなと思って、民話をモチーフにしたシルクスカーフなどをつくる「mon.you.moyo(もんようもよう)」というブランドを始めて、3年目くらいです。

--全部で何点くらい作品があるんでしょうか?

全部で3点あります。
すべて日本の民話をモチーフにしていて、道成寺の清姫、牡丹灯籠のお露、次新しく出るのは、鉢かづき姫というのものです。昔から伝わる話を掘り下げて、今あるレギュレーションを考え直すようなことをしたいなと思っています。

スカーフa-1-2

スカーフc-1-2

--これからもっと作品数は増える予定ですか?

そうですね。1年に1枚ずつは出して続けていきたいです。

#更地と焼け野原、そのあとに

--クリエーションしていく中で、気なっているブランドや参考にしているアーティストなど、インスピレーションを求めているところを教えてください。

気になっているブランドは、ユニクロとZARAです。
人とモードの戦いみたいなものに興味があるんです。洋服って、人のクリエイティブな部分だと思っていて、そのクリエイティブな部分をさらけ出すような状態にできるって、すごく怖いし、すごく不思議だなぁって思うんです。そんなのクリエイティブな部分を作り上げるモードとのパワーバランスに興味があって、気になっています。

人とモードの戦いにおいて、ユニクロは私たちに負けたフリをして近づいて来て、私たちのファッション偏差値を、誰もが同じレベルになるような更地にしようとしてくれる印象があります。

更地から新しく整備して、新しいクリエイティブが出てくるのを待ってくれてるっていう感じがするんです。それで、毎週何が発売されているのか、片っ端から購入する訳ではないんですけど、ずっとチェックしています。

一方で、トレンドをどんどん取り入れていくZARAは、私たちのファッションを整備されていない焼け野原にしようとしている感じがあるなと思っています。対照的なこの二つのブランドの動向を勝手に見守っています。

#望遠鏡を逆さまに覗いてみる

hurry_08

--情報源としているウェブサイト、ニュースアプリ、SNSアカウントなどがあれば教えてください。

あの、実はあまりインターネットで情報を探さないんです。

インターネットに情報をアップロードしている時点で、ある程度、整備された状態というか、加工されて「イケている」状態だと思っていて。既に完成された料理を材料にして、新しく料理を作るのって難しいなと思うので、もちろん毎日見るんですけど、それを「食材」にはしないように気をつけています。

あと、コレクション速報みたいなものは、なるべくリアルタイムで見ないようにしています。あまり新しさ自体の価値っていうものに、気を取られないようにしたいなと思っているんです。

--とはいえ、「これは見てるわ。」とかもないですか?

と言いつつ、めっちゃ楽しく見ています(笑)。インターネットだったら、ヴィンテージショップのアカウントとか、よく見ます。ハワイのチャイナタウンにあるヴィンテージショップで「Barrio Vintage」っていうところがあるんですけど、そこはなぜか全然ハワイに馴染む気がない(笑)。お店が土地に馴染まない感じが面白いなと思って。

--インターネット以外ではどういったモノで情報を得ていますか?

紙の媒体では、「MODE et MODE」と「WWD japan」が好きです。MODE et MODEは、背景のポエティックなところを書いてくれてるのがいいなと思って。WWDはなんか、視点が「スレて」いておもしろいな、と思って読んでます。あとは、哲学を持ってモードを排除する姿勢がすごく良いなと思って、「暮しの手帖」も毎号読んでますね。

ほかもインターネットにはない、身の回りの「人」から情報を得ることは多いです。道行くおじさんとか、近所に住んでいるおばあさんとかを参考にしています(笑)。

#ヴァーチャルプレイ・ザ・人生

--Twitterで、テーマとテーマ曲を付けたスタイリングを配信していますが、なんでそういうのを付けるようになったんですか?

例えば、人生に挫折したりしたときに、違う自分になりたいなって思うことってあると思うんです。そういう時に、服でコスチュームプレイをして違う存在になれたらいいなと思って始めました。テーマとテーマ曲を決めてスタイリングすることで、今日1日別の人間になるっていう感じなんです。全くおんなじ服を着ていても、テーマが違っていれば、それは別の人生なんじゃないかなと思っています。

--今後、チャレンジしてみたいことってありますか?

「手動AR」みたいなことやりたいんです。今、店頭にあるようなデジタルのシステムは、自分の写真がベースにあって、その写真に服をヴァーチャルで載せて試着できる感じだと思うんですけど。
あれの逆で、まず服があって、それに自分のを投影して、さらにヴァーチャルで好きなように動かせるっていうようなことがしたいと思っています。

hurry_09

人ができないことを服はやれる、自由なモノやと思っているんです。

例えば、私が道ばたでバーンと倒れてたら、きっと通報されちゃうと思うんですけど、服は通報されません。だからこそ、人ができないようなことを、服に代わりにしてもらって、ヴァーチャル上で自分を投影することができたらいいなと。

今度、「クリエイティブプラットフォームART&MORE」にて「ランナウェイ・ランウェイ」という連載をさせて貰うんですが、そこでそういうことをしようと思っています。写真に合わせて、ちょっと短いストーリーみたいなものをつけて公開していきます。

--やろうと思ったきっかけはなんだったんですか?

複製できるモノ(ヴァーチャルやプリント)と、できないモノ(アナログ)の相互作用に興味があって、やってみたいなと。
例えば、服って他には残っていなかったり、特に古着とかだと1点しかないことがあると思うんです。その一方で、私のつくったスカーフを買ってくれた方が、交流してくれていて、友達になっていたりしていて、「私も付けてるよ」とか「付けている人見たよ」とか教えてくれることがあるんです。服を通じて、ヨコに繋がっていく感じがあって、それを上手く合わせられないかなと思ったんです。

一点しかなかったり、他には残っていない洋服を、写真にしてストーリーを付けることで、見た人同士が、共感し合えたらいいなと思っています。
自分を投影したヴァーチャルの装いにコメントをし合えたり、それを見て湧き上がってくる自分だけのストーリーを教えてもらうとか、ヴァーチャルをセンチメンタルなことに発展できたらいいなと思います。

#はりーさんから告知です

■東京でスカーフと絵の展示をします。
日時:2016年10月1日(土)11:00~19:00/10月2日(日)11:00~18:00
場所:サイト青山
東京都港区南青山2丁目7−9(銀座線・半蔵門線・大江戸線 青山一丁目駅5番・3番出口徒歩5分)

■クリエイティブプラットフォーム「ART&MORE」にて「ランナウェイ・ランウェイ」の連載がはじまります。

■Webマガジン「アパートメント」にて日本の民話を再解釈したコラム「日本のヤバい女の子」を連載中です。

DiFa編集部



PICK UP

SPECIAL

LATEST

BUSINESS
LATEST