Topics | 2016.11.11
AIが進化させる未来のショッピング体験! インド最大級のファッションECサイト「Yepme」にみる4つのポイント

AIが進化させる未来のショッピング体験! インド最大級のファッションECサイト「Yepme」にみる4つのポイント

日々移りかわるファッショントレンド。雑誌やWEBを見れば「おすすめアイテム」の嵐だし、お店にいけば膨大な商品が並び、スタイルもコーデも選びたい放題です。ところが、あまりに情報が多すぎて、何を着ればいいか、正直なところわからないと感じている方も少なくないのではないでしょうか?

そうした状況の中、ファッションEC業界ではさまざまな試みが行われています。例えば、試してみて気に入らなければ返品できるサービスや、コーディネートやアイテム選びのアドバイスを受けられるチャットコンシェルジュなど、DiFaでもいくつかサービスを紹介してきました。それでもやはり、フィッティングなしで自分に似合う服を見つけることの難しさって、劇的に改善されるものではないですよね。

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インド最大級のファッションECサイト「Yepme(イェップミー)」では、最近テクノロジートレンドとなっているAI(人工知能)を組み込んだプラットフォームを開発中なんだそう。

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急成長を遂げるYepme。-Yepmeウェブサイトより

インド最大のファッションEC、Yepmeとは?

Yepmeはインドに拠点を置くファッションECサイト。20代の男女をメインターゲットに、アパレル商品を幅広く取り扱っています。2011年にスタートして以来、現在までにインド最大のプライベートレーベルを展開するまでに成長しています。また、2012年にはインド版『Forbes(フォーブス)』において「新興トップ5企業」の一つとして取り上げられています。

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ウェブサイトはコンテンツが盛りだくさんで、見ているだけでも楽しい。-Yepmeウェブサイトより

Yepmeでは、衣類をはじめ、靴や腕時計などアクセサリーなどファッションアイテムをフルラインナップで幅広く取り扱っています。

こちらは、ファッションブロガーAanchal Sukhijaさん(@aanchalsukhija)のスタイリングフォト。

See what fashion Blogger Aanchal Sukhija has to say about Yepme! @aanchalsukhija #blogger #freshfashion #blog #fashion #fashionblogger

Yepme Shoppingさん(@yepmeshopping)が投稿した写真 –


映画女優Alia Bhattさん(@aliaabhatt)のジャンプスーツ姿も素敵。

Yepmeの特徴は、カジュアルアイテムだけでなく、「Salwar Suits(サルワール・スーツ)」に代表される“民族衣装”を数多く取り扱っている点。つまり、普段着からスポーツウエア、そして特別な日のためのフォーマル装いまで、あらゆるシーンを想定したラインナップが揃っていて、ここに来ればどんな服でも買えてしまうサイトだということが、インド国内では広く知られています。

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「Draping a Saree」サリーの立体裁断。-Yepmeブログサイトより

そんな急成長を遂げるYepmeが、インド発のスタートアップ企業「Staqu(ステイクー)」との提携を発表。StaquのAI技術を応用することで、Yempeのユーザー体験が今よりさらに洗練されたものになるに違いないと注目が集まっているんです。

YepmeとStaquが仕掛ける「EC×AI」4つのポイント

1.メタタグ生成の自動化

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商品がより見つけやすくなる。-Staquウェブサイトより

Staquの技術によって可能となるのが、商品イメージをもとにしたメタタグ生成の自動化です。メタタグとはHTMLで使用されるタグの中のひとつで、商品情報の細やかな部分をWEBページに反映させる大切なもの。例えば模様・カラー・形をAIが識別することで、キーワードライブラリにアクセスし、正確なタグをつけてくれるという仕組みです。これによって、商品のカテゴライズや検索結果の表示が、より正確になるんですね。

2.イメージからカラー・形・生地についての情報を抽出する、高度な検索エンジン導入

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「これが欲しい」により近づける。-Staquウェブサイトより

また、高度な学習機能を備えた検索エンジンが導入されることで、特定のイメージからカラーや形、生地についての情報を抽出。従来よりも正確なヴィジュアルサーチ結果を提供できるようになることが期待されています。

3.人気や視覚情報に基づいた、より直感的でビジュアル関連性の高い商品提案

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かゆところに手が届く!-Staquウェブサイトより

「この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています」という“ECサイトあるある”。とはいえ的を射ているとはお世辞にも言えない(?)「おすすめアイテム」にうんざりすることはありませんか? AI技術によって、人気や視覚情報に基づいた、より直感的でビジュアル的に関連性の高い商品が提案され、ショピング体験がより臨場感のあるものになりそう!

4.アクセサリーや小物と、洋服とのジャストフィットなペアリング提案

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自分だけじゃなかなかこうはいきません。-Staquウェブサイトより

もちろん、コーディネートを作るプロセスも手助けしてくれます。例えば、このワンピースにどんなアクセサリーを合わせればいいかわからないって時、AIがルックを参考に、アクセサリーなど小物と洋服とのジャストフィットなペアリングを提案してくれます。

ファッションECの現状と未来の展望

現在でもECサイトの中には、AIによる画像解析機能を採用して、何となくそれっぽいアイテムを提案してくれる場合があります。ところが生地感が全く違っていたり、カラーは確かに似ているけどテイストがイメージとかけ離れているということが少なくありません。またサイズが合わないというのもよくあるケースです。

ビジュアルサーチをかけるとたしかに類似商品がヒットするものの、元のイメージがシルクだったのに、検索結果がコットンやリネンなど生地感がまるで違う。また「ブルー」で検索しても、「ペールブルー」から「ターコイズ」まで、提案されるカラーは実にさまざまです。

選択肢を絞り込もうとして、さらに選択肢が出て来てしまうようでは、購買意欲も削がれてしまいがちですが、AIによる高度な学習機能をもってすれば、あらゆる側面からイメージが解析されることで、今よりずっとイメージに近い商品にスピーディーにたどり着けるので、ストレスフリーなショッピング体験が可能になりそうですね。

人の体型はさまざま。本来、身長や胸囲などの基本寸法で、S・M・Lなどのように人の体型をきれいに区切ることはできません。背は低めだけど肩幅が大きい、胸囲の割に腕が短かいなど個人差があるように、洋服にもそれぞれ特性があります。身長が低めだからSサイズ、胸囲が大きいからLサイズ、とは必ずしも当てはめられないものです。

そんなきわめてユニークな個人情報と、アイテムデータとの精緻な摺り合わせが、AIに期待するポイント。「その服にするなら、細身シルエットが好みのあなたにはこっちのサイズの方がおすすめだよ」なんて、ファッションに詳しいお友達やプロのスタイリストさんのように、親身になって教えてくれたら嬉しいですよね。

「ギークモード」「きれいめカジュアル」といった、ファッション誌やInstagramで目にするようなトレンドワードや、本人が無意識に持っている好みのテイストをAIがきちんと識別してくれるとしたら、とっても素敵だと思いませんか!?

将来的には、「子育て中」「自転車通勤」「購読している雑誌」などの極めてパーソナルなライフスタイルまで、キメ細かいフォローもしてくれそう。自分ではまずチョイスしないような、意外だけど的を射た、人智を超える(?)提案なんていうのも期待できるはず。そんな夢のようなファッションEC体験がもうすぐ到来するかもしれません!

ファッションとは未来の自分とのコミュニケーション!

お洋服のお買い物をする時って、「この服を着るときっとこうなる」というふうに、服の向こう側にいる未来の自分を想像したりしませんか? ファッションの楽しみの一つは本来、そうしたまだ見ぬ未来の自分とのコミュニケーションにあるはずです。

ファッションECにおけるAIの本格的な導入は、ショッピング体験を今よりずっとワクワクするものにしてくれるに違いありません。実際に袖を通してみるまで、自分が欲っしていることにさえ気がつけずにいたアイテムやコーデに出逢える! そんなファッションECの未来が待ち遠しくて仕方がありませんね。

Yepme

yepme.com

Staqu

staqu.com

Cover Photo by Yepme

◆こちらは「FASHION EC Lab」 編集部からの寄稿記事です。

#001 ランウェイがECのショーケースに?-ファッションブランドのSee Now Buy Now戦略が変えゆく“トレンド”概念
#002 AIが進化させる未来のショッピング体験! インド最大級のファッションECサイト「Yepme」にみる4つのポイント

FASHION EC Lab



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