Special | 2017.01.04
【From Editors】カバーガールの撮影現場に密着!-るうこ&Enna Yamashiro

【From Editors】カバーガールの撮影現場に密着!-るうこ&Enna Yamashiro

DiFa Covergirl #003の撮影は、年の瀬もせまる凛とした気候の中、銀杏の落ち葉もロマンチックに映える東京・六本木で行われました。テーマは「TOKYO」。さて今回もCovergirlるうこさんとイラストワークを担当してくださったEnna Yamashiroさんに、撮影現場で色んなお話を伺ってきましたので、そのインタビューをお届けしたいと思います。

ちなみに、DiFa編集部がセレクトしたアザーカットはこちら。

_
Photo by Shun Komiyama

どのカットも捨てがたく、ひとつに絞るのが本当に毎回悩ましい。新春のTOKYO。朝焼けを待つ、“はじまりの合図”に耳を澄ます、そんなドラマティックなシーンを想像して。

●あわせて読みたい:Covergirl #003 るうこ

#TOKYO_STORY

――お二人にとって「東京」はどういう街ですか?

_S1K0670_fix

るうこさん(以下、敬称略):私が東京に出てきたのは、大学に通い始めた2013年。それまでは静岡で生まれ育って、高校は中国の学校に留学していました。大学では「現代社会学」を専攻していて、中国の情報社会について今ちょうど卒論を書いてるとこです。私のルーツでもある中国はTwitterもInstagramも規制されていて、似たようなツールだと微博とWeChatくらいしか使えません。そういう環境下におかれると、情報が中国の国内だけで閉鎖的だなって、ずっと気になってました。大学ではそういう事をテーマに書いてます。

Enna Yamashiroさん(以下、敬称略):私はもともと関西を拠点に活動していて、主に大阪と東京を行き来して活動していたんですけれど、去年から東京にも拠点を持ちました。今も行き来するスタイルはあまり変わってはいなくて。東京って「中心地」みたいな特別なイメージがあるけど、どちらかというと「ハブ」という感じがします。中継地点っていうイメージですかね。

#FASHION #CULTURE

--海外から見た日本のファッションってどう映っていると思う?

_S1K0642_fix

Enna Yamashiro:海外のコレクション情報って、日本には後から流れてくるじゃないですか。日本人の気質かなとは思うんですけど、0から1へというよりも、1つのアイディアを10にも100にも伸ばしてくみたいなところに魅力があるというか、日本独特の解釈で昇華されていくところは、海外から見ると面白いんじゃないでしょうか。日本は日本で、独特の「刺繍」とか「染め」とか、世界でも群を抜いてる技術に特化して発信するのも面白そうですよね。生み出すまでのプロセスとかも。職人さんが生み出すものを見るのはすごく楽しい。

るうこ:憧れてる人は多いんじゃないですかね。中国やアメリカの人から見たら原宿なんてすごい人気あると思う。たとえば古着って、日本はすごくオシャレに扱いますよね。中国から友だちが来た時は、歴史的建造物や名所に案内することもありますけど、古着屋さんに連れていくと絶対に喜ばれる(笑)。お店によって雰囲気とか置いてるジャンルもバラバラだし、コーディネートも独特の感じで可愛いから、友だちもそれを真似して洋服を合わせて楽しんでますね。あとはマンガ喫茶にも連れて行きます(笑)

_S1K0761_fix

--漫喫! せっかくなら日本独特のものを体験してもらいたいですもんね。ちなみにお二人はマンガは好きですか?

るうこ:お姉ちゃんが1万冊くらいマンガ持ってます。家にマンガ部屋がありますもん。私が好きな作家は山下和美さん(※)。現代社会学を学んでるっていうのもあって。

※編集部注:代表作は『天才柳沢教授の生活』『不思議な少年(共に講談社)』など。

Enna Yamashiro:マンガはすごい好きです。特に印象に残ってるのは、小学生の頃読んでた『シャーマンキング(※)』かな。自分自身のルーツが中国なこともあって、知らず知らず影響を受けているのかも知れないですね。絵は小さい頃からずっと描いてはいるんですけど、いつから描き始めたのかはっきりとは覚えてなくて……でも、ポケモンの模写はよくしていたなぁ。

※編集部注:『週刊少年ジャンプ(集英社)』で1998年から2004年まで連載されていた。武井宏之・作。

--なるほどお二人はポケモン世代なんですね。どのモンスターが好きとかはある?

るうこ/Enna Yamashiro:ミュウ!(ほぼ同時に、異口同音で)

_S1K0667_fix_enna2

Enna Yamashiro:Instagramになんとなく描いたミュウの絵をアップしたら、普段のドローイング作品よりもめちゃくちゃいいねがついて驚きました(笑)

--他はどういうゲームが好き?

るうこ:私、最近は麻雀が好き。家族もやるし、中国の友だちはみんなできるし。日本の麻雀は中国とルールが違うから覚えたりして。

Enna Yamashiro:私は伝統的なゲームなら花札とかの方が親近感がありますね。あとは任天堂のマリオやカービィのゲームとか。赤と白の初代ファミコン、スーファミ、64、ゲームキューブ、プレステ、大体通ってます。ぶつ森(どうぶつの森)とポケモンは今でも好き。

るうこ:ぶつ森好きー! ポケモンと一緒でぶつ森もずっと終わりがない感じする。

#SHOPPING

--普段のファッションに関する情報収集や、お買い物はどうしてる?

るうこ:発売される雑誌は、結構色んなものを手に取って読んでるかも。これいいなって思っても全部は覚えられないから、なんとなくインプットするくらい。お買い物だと、元々雑誌のエディターをやっていた方の古着屋で買うことが多いですね。その方の目利きはすごい信頼してます。私自身、服は古着が多いですけど、靴とカバンは「良いところに連れてってくれる」っていう縁起担ぎみたいな感じもあって、絶対新品。ちょっと値段は張っても、いいものを選ぶようにしてます。アウターとかもそうかな。

Enna Yamashiro:わかります。プチプラや古着も大好きだし気に入れば何でも着るんですが、靴とカバン、アウターは、背伸びしてでも「ここぞ」というときには頑張って買いますね。自分の気持ちが高まるし。雑誌は特集が良かったら買っておこうかなっていう感覚です。ネットか何かで見て「あれが欲しい」って思うことも稀にありますけど、普段はぶらぶらとお店の前を歩いていて「いいな」と思ったら買ったりしてます。迷っていても「次に来てまだあったら買おう!」とか。洋服に関しては、ご縁の方を大事にしてます。

--ネットで服を買ったりしますか?

るうこ:ネットだとZOZOTOWNで買います。普段はお店ですね。限定品とかサイズがネットにしかないとか、そういう時には使うこともある。

Enna Yamashiro:いいなと思うスタイリングフォトをネットで見ても、私の場合は結構身長がある(174cm)ので、あまり参考にできなくて……。同じサイズでもブランドによって違うだろうし、色味や素材の感じとか、シルエットが骨格に合うかとか、実際に試着してみないとわからないので、私もお店に足を運びますね。

#DIGITAL

--普段からデジタルやネットは使いこなしている方ですか? それとも結構アナログ?

るうこ:色んなSNSで情報発信はしていますけど、基本スマホがあれば十分なので、あんまりデジタルなものを意識して使ってる感じはないです。

Enna Yamashiro:私も普段SNSで情報発信はしていて、そこから作品を知ってもらえることも多いし、ありがたみは感じています。でも基本的にデジタルなことには疎いほうかも……(笑)絵に関しては手描きにこだわっていて、それはこれからも変わらないと思います。PCやイラストソフトも使いますけど、アナログ(作品)を生かす為に使ってるっていう感覚ですね。

_S1K0702_fix

--ファッションテックなアイテムを触ってみて印象は? こういうもの試してみたいとかありますか?

るうこ:これとか、可愛い。(ネックレスやブレスをつけてみて)

Enna Yamashiro:このネックレスやリングいいですね。自分で作った線がこうなったら面白いかも。こういうのやってみたいな。

--これは、日本の伝統の藍染めと3Dプリンティングがコラボしてる「mOment」というブランドさんのですね。「雲」をイメージして立体デザインされたものを3Dプリンターを使って造形して、何度かの染めを繰り返して仕上げてるんですって。

るうこ:そういう日本の伝統を活かしたものってすごくいいと思う。

Enna Yamashiro:伝統工芸の技術や職人さんにフォーカスしたコンセプト、すごい好きです。

_
3Dプリンティング・ブランド「mOment」のネックレス。
3Dプリンティング・アクセサリーブランド「FREE-D」のバングル。
こちらは3Dプリンティング・ブランド「FREE-D」のバングル。

#2017

--今年の抱負を教えてください!
るうこ:まずは卒論を完成させて、大学を卒業すること! モデルとしてだけではなくて、2017年は演技にももっと挑戦していきたいですね。中国語で話すとか、表現を増やしたい。ゆくゆくは中国でも活躍出来るようになりたい!

Enna Yamashiro:これまでの制作活動をベースにしながら、今までやってないことをやってみたいです。私の作品は、デジタルとの相性がいい、動いたらもっと面白い、と周りから言ってもらえたりするのですが、たとえば舞台やイベントの現場でiPadとApple Pencilを使って描いたものが、映像としてインタラクティブに映し出されるようになったら面白いんじゃないかなとか。アニメーションも勉強してみたいし。息の長い活動ができる絵描きになりたいですね。

*****

今回このお二人にお願いしようと思ったのは、ともに中国にルーツがあることと、ご自身の才能をいろんな方法や場所で表現されていること。その「人それぞれが持つ、多面的なアイデンティティ」に惹かれたことが理由でした。90年代に生まれ、デジタルなこともアナログなことも小さい頃から経験して、自分にはどういうスタイルがあっているのか自身の手で探り当てようとしているお二人のお話を聞いていると、これからどんな展開を見せていくのか楽しみ。2017年も色んな所で活躍を目撃できそう。

Talk Styling(Model:るうこ)

#knit:KOTONA/LITMUS(@litmuslitmuslitmus
#skirt:Coatl(@coatle_official)[問]coatl.jp
#earrings:LITMUS(@litmuslitmuslitmus
Styling:Yuji Yasumoto(@yuji_yasumoto)Hair&make:KATO(@katohairmake

DiFa編集部



PICK UP

SPECIAL

LATEST

BUSINESS
LATEST