Special | 2017.04.09
Instagram最前線!vol.10 3分で世界にインパクトを。 「3ミニッツ」が語るInstagramの現在とこれから

Instagram最前線!vol.10 3分で世界にインパクトを。 「3ミニッツ」が語るInstagramの現在とこれから

インスタグラマーを筆頭に多くの人気インフルエンサーを抱えながらファッション業界はもとよりInstagram界にも新しい風を吹かせる企業「3ミニッツ」に訊く、Instagramの現在とこれから。

–どのような事業ポートフォリオですか?

3ミニッツ:弊社には「メディア事業」「広告事業」「コマース事業」があります。一般的なネット企業というよりは、時代にあったクリエイティブを生み出している企業と捉えていただければと思います。

SNSが普及し、個の発信力が高まっている時代に合わせて、SNS・動画・個の力を生かしたプロモーション提案やメディア運営、プライベートブランドを展開しています。各事業は一見するとあまり関連性がなさそうですが、「個の力」にフォーカスし連携している部分が多くあります。

3ミニッツ 執行役員 プロデュース事業本部/明石 貴祐さん

–会社を立ち上げた当初と今でInstagramのユーザーのありかたの違いってありますか?

3ミニッツ: 僕たちの会社は2014 年の9月に創業したのですが、当時Instagramは一部のおしゃれな女性が中心に使っていました。

当初は写真を見るだけのことが多かったですが、最近ではもはや、Instagramを使ってモノの購入やサービスの検討をすることが当たり前になってきていることが大きな違いだと思います。

特に20代前半の女性の話を聞いていると、ものを調べるのに、検索するのではなく、Instagramのハッシュタグで調べて何かを検討することが習慣化してきています。具体的には、アパレルやコーディネート、コスメなどを調べることが多いですね。

ー3ミニッツが運営しているファッション動画マガジン「MINE BY 3M

–男性も同じような状況になっているのでしょうか?

3ミニッツ:TwitterやFacebookに比べると、Instagramは女性ユーザーの比率が高い状況にありますよね。男性って一人ひとりの趣味が既に確立されているので、誰かにインスパイアされることが少ないのですよ。もちろん、Instagramで自身の趣味の投稿を楽しむという使い方はありますが、誰かの真似をすることはあまりないので、Instagramでの検索は女性ほど広がらないと思います。

–現在御社は動画に注力されていると思うんですが、従来のInstagramとInstagram Storiesが始まってからユーザーやインフルエンサーに変化を感じられますか?

3ミニッツ:Instagramの中では、Instagram Storiesユーザーか否かで区別されるということはあまりないと思います。基本的には同じ人がその二つを使い分けているので。

動画を投稿するインスタグラマーに関しても、ヘアアレンジや料理などの自分の技術や特徴を1分以内に綺麗にまとめて配信していくというように、一つの表現手法を使うか使わないかの違いかなと。

動画と特に相性がいいものとしては、最近だとイベントやスポーツですかね。リアルなコンテンツがあるので、ユーザーにもフォロワーにも興味関心が湧くのだと思います。

–みなさんどのくらいInstagram Storiesを使っていると思いますか?

3ミニッツ:いろんなインスタグラマーをフォローしているんですけど、その中でも毎日誰かしら数時間に1回くらい投稿している現状がありますね。

特徴的なところで言うと、タレントクラスの有名な方が使うことによって、宣伝するわけでも、広告として流れるわけでもないのに、ファンが増えるし、実際に“私もあの人みたいにやってみよう”っていう流れができていきますね。また、有名な人が遊んでいる姿って、ユーザーからすると普段見られない部分なので結構人気がありますね。

–タレントクラスの有名な人ではなく、普通にInstagramを使っている人たちも、当たり前のようにInstagram Storiesを使っていくのでしょうか?

3ミニッツ:そう考えます。Instagram Storiesは凝った写真を投稿する必要がなく、投稿も1日で消えるので気軽にあげられますよね。動画ではよりリアルな世界を投稿できるので、Instagramとはまた違った使い方を楽しむ人が増えるのではないでしょうか。

–たくさんのインフルエンサーを抱えていらっしゃると思いますが、立ち上げた当初と今の彼女たちの意識の違いとか、アップする記事の違い等はありますか?

3ミニッツ:Instagramが流行り始めた当初は広告案件もなかったのですが、今では、広告案件も増え、しっかりPRと表示されることでユーザーも「これは広告なんだ」と気づいてきています。それってユーザーやフォロワーからすると、全然興味も持たないし、「これは広告だから読まなくてもいいや」ってなるし、結局それでフォローしなくなることもあります。

だから、インフルエンサーとしてもむやみにPRをやりたくない。特にダイエットといった健康商材を安っぽい感じでやってしまうと、その1投稿によって数十~百人単位で一気にフォロワーが減ったりもします。なので、本当にいいと思ったものや、きちんと自分が納得したものを伝えていきたい、という流れが彼女たちにもあると思っています。

–今後の動画マーケットへの企業戦略をお伺いしたいです!

3ミニッツ:動画という切り口で言うと、2つほどあります。
1つ目は「ライブ配信」。ライブ配信の広告が簡単にできるようになってきました。ライブだと広告であってもリアルに伝わるので、特にイベントやhow to情報などは、広告であろうとも非常に重宝されるかなと。そのような需要と配信の仕組みが整ってきているところがポイントになりますね。

2つ目は、ハイクオリティーな「ヒーローコンテンツ」が重要だと思っています。HuluやNetflixのように自社コンテンツをつくること。SNSという切り口ではなく、メディアやプラットフォーム側がどう差別化していけるのか。自社で費用をかけてオリジナルのコンテンツを作っていきましょうというムーブメントがあり、その中でも特にユーザーに興味を持ってもらえるような目玉コンテンツ。例えば、今だとファッション関連のコンテンツだと、ドラマを作るとかも考えられます。そのようなヒーローコンテンツをどれだけ抱えられるかが、今後の動画マーケットで重要かなと思っています。

–ちなみにファッションの動画って今後どうなっていくと思いますか?

3ミニッツ:基本的に動画とファッションの相性は良いかなと思っています。生地やディテールの質感を表現できるのは動画ならではだと思います。そのうえで、静止画と文章を併用していくこと。

例えば、弊社のファッション動画マガジン「MINE BY 3M」では、動画でコーディネートの紹介を載せつつ、静止画とテキストで詳細を綴っていくという構成になっています。動画には、イメージアップとブランディングを担ってもらい、商品詳細や使用感はテキストでチェックしてもらうよう住み分けをしていくことが重要だなと思います。

リテールという視点では、制作過程を写真で見せるより、素材を選んだり、縫ったりというような製造過程を動画でアップしていく方がユーザーに受け入れられます。 “こういう生地の選び方しているんだ”とか“こういう雰囲気で仕事しているんだ”という部分は、ユーザーにとっては動画のほうが分かりやすかったりするんですよね。そして、写真より動画のほうが記憶に残りやすいとも言われています。

–広告を作る上で、気にしているポイントを具体的に教えてください。

3ミニッツ:コンテンツの中心である”情報”の部分をどうリアルに発信していくのか、というところがポイントだと思っています。

例えば、スキンケアのプロモーションをやりましょうとなったときに、今まではイベントに来てその製品を使ってもらい、「体験したことはコンテンツにアップしてくださいね」という流れがほとんどのクライアント様からの希望だったのです。

そこをもうワンステップ噛ませてリアルな情報にしていきましょうとなったときに、まずは「製品は必ず体験してください」、「投稿するしないに関してはマストじゃないです」ということにします。その後アンケートや座談会を開いたりして、本当に肌に合うか合わないかをヒヤリングさせてもらい、その上で本当に良いと思ったものをお仕事としてユーザーに伝えてもらうことで、”リアル”な”情報”を発信することができる。

そういう丁寧な進行をすることによって、その嘘偽り感を脱することができるかなと思いますね。自分とマッチしないものは断ることもあるし、逆に、マッチする人を選定するのはこちらの仕事だと思うので、そこをどうつなぎ合わせてかつリアルなコンテンツを提供できるのか、というところが重要であると思います。

 

お話してくださった方

3ミニッツ 執行役員 プロデュース事業本部/明石 貴祐さん
1986年、東京都出身。学生時代、アメリカに留学し、現地大学院にてスポーツマネジメントを専攻。帰国後は大手Sler(システムインテグレーター)に、営業職で入社。その後、“ゼロからのサービス創り”,“営業組織づくり”,“自ら手がけたサービスで売上をつくり出すこと”を20代で経験したいと思い、スタートアップへの転職を決意。会社設立後6ヶ月、当時社員数7人だった3ミニッツに入社する。

DiFa編集部



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