Topics | 2017.06.06
写真をイラストに。ブランドと顧客を繋ぐアプリChic Sketch

写真をイラストに。ブランドと顧客を繋ぐアプリChic Sketch

お気に入りのコーディネートをSNSに投稿するデジタルファッショニスタにお奨めしたいサービスがニューヨークにある。それが自分のファッションをイラストにしてくれる「Chic Sketch(シック・スケッチ)」。

モバイルファッションアプリのChic Sketchは、専用のアプリで写真を送れば約5分程でイラストにしてくれるというサービス。1枚につき$9.99(約1100円)で手描きのイラストが届き、SNSで簡単にシェアができる。その他にもChich Sketchではライブイラストレーションサービスも行っており、デパートやケイトスペードなどさまざまなブランドの店舗を訪れたお客さんのファッションをイラストにする。

5分でイラストを届ける秘密

写真を受け取ってから5分でイラストを仕上げる理由を創業者の一人Emily Brickel Edelson(エミリー・ブリッケル・エデルソン)は次のように話す。

「イラストレーションでもディテールを突き詰めると何時間もかかります。私たちが目指しているのは誰でも気軽に楽しめるイラストです。たまに10分程度かかるものもありますが、一人につき約5分で描き上げるようにしています。また$9.99という価格も理由の一つです。もし私たちがもっと時間をかけてイラストを完成させたとすると、イラスト1枚の価格をさらに上げなければならないからです」

短時間でイラストを仕上げる秘密は道具にもある。Chic SketchのほとんどのイラストレーターがiPad Pro とApple Pencilを使用しており、これらのデバイスは紙に描くのとほとんど変わらない感覚で描くことができ、さまざま機能を駆使することで水玉模様などのパターンも短時間で描くことができる。

ブランドと顧客を繋ぐ“橋”となる

またエミリーはChich Sketchをブランドと顧客を繋ぐ“橋”のような存在だと表現する。

「私たちのサービスはファッションブランドの売り上げに貢献できると信じています。というのもブランドのロゴが入ったイラストがSNSでシェアされれば宣伝効果も期待できます。またブランドにとってはこれまでとは違った新しい顧客とのコミュニケーションを提案しているからです。多くのブランドはChic Sketchが顧客に楽しい経験を提供できること理解していくれています。」

そんなエミリーがChic Sketchを設立したのは2015年の2月。幼い頃に父親から絵を教わってから絵は描き続けていたという彼女には、起業家になりたいという気持ちがあった。ニューヨーク州立ファッション工科大学(FIT)のファッション・ビジネス・マネジメント専攻を卒業後、ドレスブランドを含む2つの会社を立ち上げている。そしてChic Sketchが彼女にとって3つ目の会社だ。

エミリーがChic Sketchを立ち上げるきっかけとなったのが彼女の夫で共同設立者のJordan Edelson(ジョーダン・エデルソン)だった。既にファッションイラストレーターとして活動していたエミリーはさまざまなファッションブランドの店舗などでイラストを描くことが多く、Chic Sketchのアイデアはアプリ開発者でもある夫のジョーダンが彼女の仕事に同行した時に生まれた。

「ジョーダンが私の描いたイラストを受け取ったお客さんがとても喜んでいるの見て、アプリを作製して多くの人にファッションイラストを届けるアイデアをくれたんです。私一人でいろいろな場所に行ってイラストを描くのには限界がありますからね」

ニューヨーク・ファッション・ウィークの直前にサービスを開始したChic Sketch。起業直後にも関わらずたくさんのメディアやブロガーたちがChic Sketchのことを広め、現在ではCartier(カルティエ)など歴史のあるブランドから、新しい世代を代表するKendall + Kylie(ケンダルアンドカイリー)など多くのブランドに支持されている。

Chic Sketchは顧客とのつながりを大切にするブランドにとっては新しいコミュニケーション手段になり、SNSで自分を発信するデジタルファッショニスタにとっては新しいツールになりそうだ。

Chic Sketch

www.chicsketch.com

Akihiko



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