Topics | 2017.06.28
社会貢献もできる高品質でリーズナブルなアイウェア「Ellison」

社会貢献もできる高品質でリーズナブルなアイウェア「Ellison」

アイウェアブランド「Ellison」の創業者は、地中海の底に沈んでいくサングラスをなんとも悔しい思いで眺めていた。それも単なるサングラスではない。高額なデザイナーサングラスだった。

大量生産されるプラスチックの固まりを失うことに、なぜこれほどストレスを感じなければいけないのか。物を無くすことは誰しも起こることなのに、その都度心が折れていたのでは不健康すぎる。スタートアップの多くは、創業者が自ら感じた「課題」に対するソリューションとして誕生すると言われるが、Ellisonはまさにそれだった。

高品質なサングラスをリーズナブルな価格で提供するEllison。サングラスを見てみると、現在は12種類のフレームを展開している。一部売り切れてしまっているものあるが、色のバリエーションを含むと選択肢は少なくない。例えば、「Brigitte」は、1950年代にインスパイアされたクラシックなデザインが特徴だ。サングラスの平均価格は、180ドル。今はたまたまセール期間中で、すべてのサングラスが75ドルで購入可能だ。

デザイナーサングラスよりだいぶ安価なEllisonのサングラスだが、決してクオリティーを妥協してのことではない。Ellisonの品質保証のプロセスは、業界標準の2倍の厳しさを誇る。サングラスは家族経営されるギリシャの職人のもとで手作りされており、素材にもこだわる。100年以上の歴史を持つ「Carl Zeiss Vision Sunlens」高品質サンレンズ、またフレームには1849年創業のイタリア マツケリ社のアセテートを使用している。

手が届きやすいサングラスといえば、2010年創業の「Warby Parker」がある。同社は、サングラスを自宅で試着できるECサイトとして始まり、大成功を収めた。オンライン販売オンリーからリアルに進出する際には、まず大型ショッピングの通路でカート販売を始めた。現在では、北米の各地に24店舗、さらにはカナダにも店舗を構え、認知度を高めることでマスマーケットのブランドとして確立されつつある。

Ellisonには自宅で試着する仕組みはないが、届いたサングラスに満足できなければ無料で返品できる。また、ブランドとしての位置づけも、メインストリームを狙うWarby Parkerとは方向性が少し異なるように思う。それを象徴するのが、「Club Ellison」というメンバーシッププログラムの存在だ。2014年に創業した後数ヶ月には、購入者の約18%がClub Ellisonに参加していたという。まさに顧客満足度の表れだ。

Ellisonで定価のサングラスをひとつでも購入し、同時にClub Ellisonの会員になると(年間会員費50ドル)、その後1年間のあいだ、既存また新作フレームを50%オフで購入できる。従来、利用者がサングラスを紛失することはメーカーにとって儲けるチャンスだった。いっぽうのEllisonは、Club Ellisonという仕組みを導入することで顧客をサングラスを紛失するストレスから解放し、ロイヤリティの高いコミュニティの形成を目指している。

昨今、企業やブランドによるソーシャルグッドの取り組みは珍しくなくなってきたが、Ellisonもまた、社会に還元するための取り組みを実施している。サングラスの購入とClub Ellisonの会員がひとり増えるごとに、複数の方法で視力に困る人を支援するもの。子どもにメガネを与えるほかに、貧困地帯における視力センターを設置、また眼科医をトレーニングするために寄付をしている。

Ellisonのサングラスは公式ECサイトで購入できるほか、世界60以上のリアル店舗でも購入することができるという。また、Warby Parkerでも購入できるようだ。

Ellison

https://wearellison.com/

三橋 ゆか里



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