Topics | 2017.07.27
【レポート】SNSでEコマースはどこまで進化するか?「FASHION TECH “Conference” 2017」を振り返る

【レポート】SNSでEコマースはどこまで進化するか?「FASHION TECH “Conference” 2017」を振り返る

2017年7月19日に「ファッションテック・SNSでEコマースはどこまで進化するか?」をテーマとしたカンファレンスが六本木ヒルズにて開催された。

イベントには、ファッションO2Oアプリ「STYLER」を展開するSTYLER株式会社 代表取締役の小関 翼氏やファッションコーディネートアプリ「IQON」を展開する株式会社VASILY 代表取締役CEOの金山 裕樹氏等が登壇し、ファッションテック市場の現状や、Eコマースの最新事例、VRの可能性等、各分野のエキスパートが講演を行った。

また、イベント後半部に行われた「テクノロジー×EC ユーザー体験」をテーマとしたパネスディスカッションには、DiFa編集長 宮坂が特別ゲストとして、そしてDiFaゼネラルマネージャーである水谷がモデレーターとして参加し、登壇者とともに議論を交わした。

イベントから一部を抜粋してルポ。

ユーザー体験を軸にいかに事業を展開していくか

STYLER株式会社 代表取締役の小関氏(以下敬称略)が講義したのは「ファッションテック市場の現状」について。

小関:最近、フィンテック、ファッションテック等〇〇テックという言葉が良く使われている。ウェブのテクノロジーというのはIT業界だけに独占されるものでは無く、本来はオープンなもの。既存の産業にどんどん転用が可能であり、現状として、徐々に既存の産業にも浸透し始めている。ただ、日本は海外に比べ業界の転換がなかなか上手くいっていない。しかし、ウェブの刷新等によって得られる利益は大きい。これから既存の業界が当たり前の様にテクノロジーを使うようになれば、〇〇テックというのはそのそも使われなくなるだろう。

また、テクノロジーの進化により、今までのバリューチェーンは大きく刷新される可能性がある。特にファッションの分野はバリューチェーンが川上から川下まで非常に多く分断されているので、そこがテクノロジーによって縮まったり、組み替えられたりするということが起こりうると思う。

結局一番重要なのはユーザー体験に基づくこと。テクノロジー先行ではなく、いかにユーザー体験を軸にテクノロジーを活用していくかということを考え、事業を展開していくことが必要。

ファッションデザイナーが機械と共に仕事をする時代に

VASILY 代表取締役CEOの金山氏(以下敬称略)が話したのは現在新しい取り組みとして進めている「着用商品の判定及び類似商品の推薦」、「プログラムによる服のデザイン」について。

金山:まずはじめに「着用商品の判定及び類似商品の推薦」。これは写真の中からファッションアイテムに該当する領域を検出し、デニムや靴を判別、その後それらに似ているものををデータベースから探して商品の推薦を自動で行うというもの。
これは、雑誌に掲載されている商品やInstagramでインフルエンサーが着用している商品が欲しいと思った時に写真からその商品や類似商品を簡単に見つけ出すことを可能にする。

–機械が自動デザインしたワンピースのラインナップ

また、我々の会社としての強みはビッグデータの取扱いと機械学習。機械に色々なものを教えこみ、パターン化させて、それを再現させるというもの。それをデザイン部門に応用したのが、「プログラムによる服のデザイン」。
例えば、10万枚位のワンピースを機械に教え込ませると、機械が自動でワンピースをデザインしてくれる。まだまだチューニングがいるが、ぱっと見てこれがどこかのECサイトに掲載されているワンピースのラインナップだと言っても違和感ない程には機械が学習して再現出来るような状態になってきた。もしかしたらこれからはファッションデザイナーが機械と共に仕事をしていく時代になっていくかもしれない。

このほか、DIFAでもおなじみのSNSコンサルタントである石井リナさんらが登壇。新たなるファッションとテクノロジーの展開が見えた一夜となった。

登壇者一覧
・株式会社ブティックスター(Eコマース支援) 代表取締役・高田博之
・株式会社メイキップ(サイズレコメンドエンジン) 代表取締役・柄本真吾
・株式会社Psychic VR Lab(VRショッピング) クリエイティブディレクター・八幡純和
・株式会社SnSnap(COMPASS) 編集長・石井リナ

最新作品発表
・ファッションVR 作品発表 アートクリエイター桃ふじ×DJ RUBY
・ARとインタラクティブ動画の最新作品発表 Tokyo Fashion Technology Lab・慶応義塾大学藤田教授ゼミ

DiFa編集部



PICK UP

SPECIAL

LATEST

BUSINESS
LATEST