Special | 2017.12.27
衝撃のAR体験が教えてくれる、18歳の歌姫「メイジー・ケイ」text by ハイロック

衝撃のAR体験が教えてくれる、18歳の歌姫「メイジー・ケイ」text by ハイロック

ロンドンで生まれ、現在ロサンゼルスを拠点に活動する18歳のシンガーソングライター、メイジー・ケイ。「ASCAP Desmond Child Anthem Award 」を受賞し、2017 年12月1日、日本デビューEP『Disguises(ディスガイゼズ)』をリリースした。日本から参加したAnlyとのコラボレーション曲『Distance』は、日本版のエクスクルーシブ楽曲として収録され、EP配信後、Spotifyバイラルトップ50の1位に輝いた。

そんなメイジーケイに僕ハイロックがインタビューしたのは、音楽プロデューサーの友人、ジェフくんから久しぶりに掛かってきた一本の電話がきっかけだった。「ハイロックさん、メイジーケイという女の子が日本デビューすることになったので、インタビューしてくれませんか?」。ん、音楽のインタビュー? 自分とは畑違いだぞ……。と心の中で思いつつ。「あ、そうなの……どんな子なの?」。「まだ18歳なんだけど、その歌声に惚れ込んで、僕も一曲プロデュースしているんですよ。資料と音源をあとでメールしておくんでチェックしてみてください」。まぁ、まったく畑違いではあったけど、ジェフくんが惚れ込んだ18歳の女の子とやらの歌声に興味が沸いてメールに添付されていたMP3を再生した。

一週間後、あるホテルのバーラウンジで、ジェフくんが通訳となって、このインタビューは敢行された。

ハイロック(以下H):「まずは日本デビューおめでとうござます。12月1日、デジタルアルバム『Disguises』の配信がスタートしました。今の気分はどうですか?」

メイジー(以下M):「ありがとう!とてもハッピーよ」

H:「スケール感があり、とても美しい歌声でびっくりしたんですが、まだなんと18歳。10歳から曲作りを始めたそうですね。そのきっかけというか、音楽のルーツを教えてください」

M:「お父さんがとにかくフレディ・マーキュリーとかビートルズが大好きだったの。そしてお母さんはセリーヌ・ディオンが大好きだった。わたしもそれを聞いていて、子供の頃はほとんどポップミュージックを聞いていなかったの」

H:「楽曲は午前3時に生まれると聞きましたが、いったいどんな生活を送っているんでしょう?」

M:「昼過ぎくらいに起きて……。でも毎日自宅やスタジオで楽曲制作をすることを心がけてるわ。その生活のリズムは守っているの。その合間で、フレディ・マーキュリーと戯れたり、家族の時間も大切にしているわ」

H:「え!? フレディ・マーキュリー?」

M:「あ、猫の名前なの」

H:「ああ、そういうこと(笑)。

M:「あと、ゲームも愛してるわ。とくにスカイリムとかバイオショックみたいなRPGが大好きなの」

H:「メイジーちゃんの印象からは想像がつかない、どちらもかなり男子っぽいゲームです。話は戻りますが、かなりの夜型ですね。僕も以前は夜型でしたが、今は朝方に切り替えました。もしかしたらメイジーちゃんも朝方に切り替われば、また新しいクリエイションが生まれるかもしれませんね(笑)。」

M:「かもしれないわね、最高のハッピーソングが生まれるかも(笑)。」

H:「楽曲作りは、どんなことからインスピレーションを受けますか?」

M:「うん、そうね、毎日の生活の中で、同じ景色を見ているとしても、毎回その感じ方は違うの、その感じ方の中から今ここというタイミングを切り取って曲として表現しているわ」

H:「日本について何か知っていること、好きなものなどはありますか?」

M:「そうね、アニメかしら。デスノートは大好き、でも映画じゃなくてアニメのほうね」

H:「音楽を通して今一番伝えたいことは何ですか?」

M:「音楽は自分にとっての救いだったの、悲しいことや辛いことがあっても音楽に救われたの。だからまずは自分のために音楽を作って、その音楽が私以外にも聞いてくれた人の救いになってくれれば嬉しいなぁと思っているわ」

最後の質問が終わろうとしていたタイミングで、通訳をしてくれていたジェフくんが一冊のメイジーの写真集のようなものを挿し出した。「これ、AR Record Bookと呼んでいるものなんですけど、CDに付いてくるブックレットのようなものだと思ってください」。話を聞くと、ジェフくんが最初にメイジーの歌声と出会ったのは、MP3のデータでもなく、ストリーミングでもなく、ライブでもなく、メイジーが所属するROK RECORDSから送られてきたこの一冊の「AR Record Book」だったのだという。「ハイロックさんにインタビューをお願いしたのは、このブックのAR体験をして欲しかったからなんです」。ジェフくんは手際よく僕のiPhoneで「MaisyKay」と検索し、専用のアプリをダウンロードして立ち上げた。アプリはすぐに写真の撮影モードに入り、そのカメラを「AR Record Book」の表紙にかざした。

動画を見ての通り、メイジーからのメッセージ他、スタッフのインタビューや音源、ミュージックビデオ、ライブ映像なんかもアプリを通してサクサクとiPhone上で再生されていく。今でこそARという技術はその名を知られるようになったが、まだまだ物珍しさが優先して、世に出ているアプリは、実用性に乏しいものばかりだ。

けれどこの「AR Record Book」とそのアプリはまったく違った。

とにかくサクサク動き、ホームページ上にある動画やYouTubeで検索して再生していくよりも、この体験のほうが直感的でスピーディーで気持ちがいい感じがした。新しい音楽のフィジカルフォーマットの未来はこれだ!とも直感的に思った。ブックレットという限られれた印刷スペースを見事にこのAR体験は拡張してくれている。音や映像の再生とARという技術のマッチングが非常にいい。主役であるアーティストの世界観をARが邪魔すること無く拡張するためのひとつの手段として機能している。

ジェフくんによれば日本の音楽市場におけるフィジカル(CDやDVDなど)の需要は世界一なのだという。これは他国よりも遅れているという解釈もできるが、日本の音楽ユーザーは、曲単位ではなく、アーティストそのものに恋に落ちて、そのアーティストの作品をフィジカルに継続して所有したいという習性があるのだという。漫画であったり、DVDであったり、所有することを好む日本人らしい習性ではないだろうか。であるならば、この「AR Record Book」によるAR体験が日本の音楽業界の未来にもたらす影響はかなり大きい。

ジェフくんの構想では、まずは来年にこのプロトタイプである「AR Record Book」のメイジー版を完成させて、日本にいるDiFa読者の皆さんに体験してもらいたい。そしてその後は日本のアーティストでもこの「AR Record Book」を活用し、ストリーミングなどで希薄になってしまった音楽体験を、ライブ同様のフィジカルな感動体験として日本の皆さんにお届けしたいとも熱く語ってくれた。

今この記事を書き上げて時計を見上げると20時を指していた。ロサンゼルスは午前3時。メイジーちゃんはきっと次なる楽曲を生み出している頃ではないだろうか。

メイジーちゃんがDiFa読者のために、自分が使っているiPhoneのホーム画面を披露してくれた。

SnapchatやFacebookも大好きといういたって普通の18歳の女の子。Instagram(@maisykay)を覗くとコスプレが好きだという意外な一面も見せてくれた。音楽制作のためにボイスメモやメモなどのデフォルトのアプリも良く使うのだという。

MAISY KAY(メイジー・ケイ)

イギリス・ロンドン生まれ、現在アメリカ・ロサンゼルスを拠点に活動する18歳のシンガーソングライター。10歳で初めて楽曲制作に取り組み、以来現在に至るまで自ら楽曲制作に取り組む。楽曲は「毎日、午前3時ごろに生まれる」と語る。一方でJustin Siegel(Cassadee Pope、Black Eyed Peasらを手がける音楽プロデューサー)をはじめとする数々のプロデューサー/コンポーザーとの共作に意欲的に取り組んでおり、クラシカル・クロスオーバーを軸にしつつ楽曲の幅を広げている。2015年にはASCAP(米国作曲家作詞家出版社協会)アワードにて、「Desmond Child Anthem Award」(作曲家 デズモンド・チャイルドの名を冠した賞)を受賞。2017年には、 楽曲「Heart of the Ocean」がアーノルド・シュワルツネッガーがナレーションを務めるドキュ メンタリー映画「Wonders of the Sea 3D」の主題歌に起用。
12月1日、デジタルEP「Disguises」で日本デビュー。Jeff Miyaharaプロデュース楽曲「Distance」はシンガーソングライター Anlyとの国境を超えたコラボレーション楽曲。これからの季節にマッチする切なさ溢れるバラードとなっている。

Jeff Miyahara

数々のNo.1ヒットと4,000万デジタル&CDセールスの実績を誇り、JUJU with JAY’EDが歌った「明日がくるなら」で2009年の 日本レコード大賞・作曲賞を受賞。 2013年に自ら発掘した、新人アーティスト(当時)クリス・ハートのデビューをプロデュースし、その年に“輝く!日本レコード大賞”企画賞を受賞。
日本でいま最も注目されている作曲家兼音楽プロデューサーの一人である。 ボーイズIIメン、少女時代、SHINee、EXO、三代目J SOUL BROTHERS等、世界トップクラスのアーティストとの仕事を通じ、海外にも活躍の場を広げている。 ロサンゼルスで生まれ、日韓のハーフという多文化なバックグラウンドから生み出される楽曲は、文化や言語の壁を越える力を持つ。
現在は、自ら立ち上げた株式会社J-POPの代表として、また、ミュージック•クリエイティブ•ディレクターとして、国内外の作家やグラミー受賞ミュージシャンなど を率い、世界的に様々なクリエイティブワークを展開している。

jpop.co.jp

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◆MAISY KAY「Disguises」デジタルアルバム概要
¥1,350(Tax In)
レーベル:J-POP Inc

Spotify:https://open.spotify.com/album/0LiLf5cR68K2qm3ssb1oF1
iTunes:https://itunes.apple.com/jp/album/disguises-japan-release/1318264677
mora:http://mora.jp/package/43000074/TCJPR0000407958/
LINE MUSIC:https://music.line.me/album/mb0000000001580474
Amazon Music:http://amzn.asia/79QeAEd
他 ストリーミングサービスにて配信

<収録曲>
1.Disguises
2.Blood Filled Tears
3.Sleep
4.Volcano
5.The Show Must Go On
6.Heart of the Ocean
7.Distance feat. Anly

ハイロック



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