| 2018.04.03
グラフィックデザイナー3名によるアパレルブランド「ALOYE」

グラフィックデザイナー3名によるアパレルブランド「ALOYE」

グラフィックの視点から創り上げる、ポップで実験的なアパレルブランド「ALOYE(アロイ)」。同ブランドは、2011年、グラフィックデザイナー3名により設立され、ユニセックスの国産カットソーをメインに販売している。

2018年春夏コレクションのキーデザインは、パンクバンドのシンボルをモチーフに切り替えした白・黒・オレンジのカラーブロック。加えて、新潟県の伝統織物「亀田縞」を使用したデザインのアイテムも展開する。レディースアイテムはパターンからデザインされ、ハイネック・ドロップショルダーのパターンを取り入れたTシャツとマキシ丈ワンピースをラインナップする。

–2018 S/S collection 画像提供:ALOYE
–2018 S/S collection 画像提供:ALOYE
–2018 S/S collection 画像提供:ALOYE

今回は「ALOYEが考える、デジタルとフィジカルの関係」というテーマの元、ブランド設立の背景や服作りに対する考え方、そして今シーズンのイメージソースまで、あらゆる視点からお話を伺った。

–まず、ブランド立ち上げまでの流れを教えてください。

中沢 理洋氏(以下敬称略):大学の時から映像やフリーのデザイナーとかをやっていたんですけど、20代の頃は、全然仕事が上手くいっていませんでした。当時から海外生産のブランクTシャツにグラフィックをプリントし、それを委託でお店に売ってもらうというようなことをやっていまして、2010年頃にTシャツの事業に集中しようと思い、そのタイミングで同郷の新潟出身でグラフィックやWEBデザイナーとして活躍していた友人2人に声をかけて、今の事業を始めました。

–元々服作りを学ばれていたわけではないんですか。

西 崇徳氏(以下敬称略):はい。僕達3人は元々、それぞれデジタル・グラフィック業界で働いていたため、ALOYEのデザインもアドビのツールを駆使してデザインしています。例えば、フォトショップのライブラリに生地パターンを登録して、切替しのデザインをシミュレートしたり等しています。

佐藤寛氏(以下敬称略):それに加え、ルックブックやウェブサイトの制作、写真のディレクションといったことは自分たち自身で手がけています。

–デザイン手法が効率的ですね。

中沢:そうですね。工場へ発注する仕様書などもイラストレーターでつくっています。そういった意味ではこれまでの仕事が結構今に生きていますね。

–お三方の役割はありますか。

中沢:プリントTシャツから一歩進んだブランドをやろう、という元々のコンセプトを考えたのが佐藤なので、今もクリエーティブディレクター的なポジションです。デザインは3人で話すんですけど、最終的にコンシューマーにどう見えるかっていう部分は、佐藤が主に考えていますね。西はファッションがかなり好きなので、細かいところのアイデアは、西が発案することが多いです。なので、2人はデザイン・クリエーティブの部分を主導して、その他の仕様書づくりや、営業、経理等は僕がやっている、という感じです。2人は兼業で、僕は専業ですね。

–デザインを考える時3人でぶつかることはありますか。

西:3人いると3様の答えが出てきますし、意外とバラバラの方向性を持っていたりするので、折衷案ではないですけど、バランスをとりながらやっています。だから揉めることはないですね。

佐藤:誰か1人の感性に委ねると偏ってしまうので、その辺で言うと良い意味では広がりを持たすことが出来ているかもしれません。

–デザインをする上で気をつけていることはありますか。

西:僕はオンラインストアとか、コレクションの写真とかをみるのが好きで、服1着というより、全体的な並びが美しいかということを考えています。

佐藤:僕が好きなプロダクトって、基本はシンプルなフォルムをしているんですけど、カラーでバリエーションを出しているものが多いんですよね。例えば北欧の食器などのプロダクトって、シンプルなフォルムをベースに、カラーリングという最低限の装飾だけで、選択する楽しさを与えてくれるじゃないですか。そんなミニマリズムと楽しさの同居に魅力を感じていました。それをTシャツに落とし込むとどうなるのか、いうところから始まっていますね。

ALOYEブランドサイトより

–今後ブランドとして挑戦してみたいことはありますか。

佐藤:自社販売を強化しようとしていて、ブランドサイトとECの統合を進めています。今、海外のECサイト「MR PORTER」でも取り扱ってもらっていますが、海外の取引先もさらに増やしていきたいと思っています。

–2018 S/S collection 画像提供:ALOYE

ALOYE

http://aloye.jp/

また、今回は「次」と「続き」が生まれるクリエイティブプラットフォーム「BAUS」とのコラボレーションインタビューとなっている。こちらも併せてチェックして頂きたい。

BAUS

ttps://bau-s.jp/magazine/feature/4059

DiFa編集部



PICK UP

SPECIAL

LATEST

BUSINESS
LATEST