Business | 2018.08.16
【前編】DiFa主催セミナー「業界リーダーから学ぶ! eコマース2.0 ~新しいモノの買い方・売り方~」リポート:鍛治良紀氏

【前編】DiFa主催セミナー「業界リーダーから学ぶ! eコマース2.0 ~新しいモノの買い方・売り方~」リポート:鍛治良紀氏

2018年8月2日、DiFaが主催する企業のマーケティングおよび広報・PR担当者向けセミナー「業界リーダーから学ぶ! eコマース2.0 ~新しいモノの買い方・売り方~」が開催された。

同イベントは全3部構成となっており、業界で活躍する3名のゲストが登壇。前編となる今回は、DiFa GM/発行人の水谷博明による開催の挨拶、株式会社Candee 上席執行役員 鍛治良紀氏による第1部の講義「ライブコマースを活用したプロモーション事例」についてレポートする。

 ■最新のECトレンドは「ヒトからの購入」

イベントの冒頭、水谷による主催者挨拶では、目まぐるしく変化を続けるEC分野について「ライブコマースやソーシャルコマース、VRコマースやAI・音声ショッピングといった技術トレンドとしてもさまざまなトピックスが毎日進展しており、全部を深く追うことができない時代になっている」と言及。

その原因として、インターネットおよびスマートフォン、SNSの普及により、情報があふれ過ぎ、殆どの情報がスルーされてしまっていることが考えられる。しかし、そうしたなかでも、既知のオンライン上の口コミが圧倒的に信頼されていることが数値としても出ているという。

「情報の伝達として、ヒトからヒトに語られるというのが大事になっており、以前は“モノからヒトへの購入”だったものが、“ヒトからヒトからの購入”になっている時代である」と最新のECトレンドについて帰結した。

■新しい買い物の形「ライブコマース」、現在と今後の展開

 

第1部のゲストは株式会社Candeeの鍛治良紀氏。同社は、ソーシャルライブコマース「Live Shop!」を運営している企業として知られる。

「Live Shop!」は、Instagramなどで活躍するインフルエンサーが、ファッションやコスメアイテムをライブ配信の動画で紹介。ユーザーと出演者がインタラクティブにライブ配信を楽しみながら、アイテムをその場で購入できるというサービスだ。現在リリースから1年以上が経過し、アンケートやクイズ、抽選販売、逆オークションといった新機能も加わり、インフルエンサーと視聴者が近い距離でコミュニケーションを取りながら、一緒に作り上げていく感覚が人気を博している。

鍛治氏は、「私たちがモデルケースとなり、失敗も含めそこから成功体験を創出してきた。そしてこれからは、僕らが培ってきた体験を出し惜しみなく提供していこうと思う」と話す。

その後、いくつかの過去事例を紹介。人気アーティストとファンによる、オリジナルアイテム製作&販売という企画では、1時間で700点という売り上げを記録。また同様にファッションモデルとオリジナルアクセサリーを制作&販売した企画では、1時間で350点を売り上げたこともあった。鍛治氏は取り組みが成功した理由について、「“ファンと一緒に制作をする”という仕掛けにより、売る側、買う側の間に共感が生まれた」と分析する。

 ■コンテンツマーケティングとしての「ライブコマース」 

同社は他にも、継続性を意識した番組制作に取り組んでおり、ライブコマースによる新しい洋服との出会いを提案している。「SELECT with…(正式表記は3点リーダー)」では、出演者が番組内で自ら選んだ洋服をユーザーに紹介。また「SHOPLIST Live」ではセール商品を訴求するなど、どちらも、アイテムを軸にユーザーに紹介する試みを実施し、好評を得ている。

これらの取り組みから見えてきたこととして、鍛治氏は、「マーケティング要素で考えると、“横に広げるのが苦手”という弱点がライブコマースにはある」と指摘。一方で、「ライブコマースは確実にファンになってもらう、といった深み(縦のライン)を得意としている。横に広げるのが得意分野である、アドネットワーク広告やインターネット広告を利用しながら、コンテンツマーケティングとして、ライブコマースを利用することに意味がある」とも話した。

 ■重要なのは「どれだけファンと向き合えるか」

よく質問を受けるという“ライブ配信の制作”については、「求められているのはキレイな映像を見せることはもちろん、どれだけファンと向き合い、楽しいコミュニケーションを提供できるか」だと述べた。

そして講義の最後「今後は、もっと様々な企業が気軽にライブコマースに参入できるサービスを提供していきたい」と宣言した。

……続く【中編】では、第二部の「対話型コマースで変化した購買スタイルとは?」をテーマに登壇した、スタイラー株式会社 CEO & Founder 小関翼氏をリポートする。

TEXT:FUMIKO SATO

DiFa編集部



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