Topics | 2018.09.21
《連載》モデル理彩子が綴るSXSWリポート【vol.6】:SXSWのナイトライフを彩る、音楽、夜道と、食べ歩き。

《連載》モデル理彩子が綴るSXSWリポート【vol.6】:SXSWのナイトライフを彩る、音楽、夜道と、食べ歩き。

サウスバイ・サウス・ウエスト、通称SXSWは、アメリカのテキサスはオースティンにて10日間前後開催される、インタラクティブ、フィルム、ミュージックの3部構成からなる、カルチャーとテクノロジーの祭典です。

初回では、テキサス・オースティンがなぜ、SXSWの会場であるのかという土地の紹介に始まり、2回目以降からはSXSWで体験可能なイベントや出展物に関する内容を取り上げてまいりました。

今回は、17:00~18:00で終了してしまう(堅苦しいことは夜に持ち込まない主義のようです)パネルディスカションやエクスポを観覧したあとに、はりきって参加したい、SXSWのナイトライフ、とりわけ名物区域 ”Dirty Sixth Street” と”Rainy Street”を紹介をさせていただきます。

臭い、汚い、人が多い。Dirty Sixthは楽しいカオス

テキサス州オースティンの、あるいはSXSWの夜の街といえば、”Dirty Sixth”と誰もが迷わず答えるのではないでしょうか。そこには、日が暮れるとたちまち姿を変える、大きな繁華街があるのです。

臭いのは、あたり一帯に、マリファナ独特の焦げ臭ささが充満しているから。
汚いのは、みんな食べ歩きを楽しんで(そのゴミなどが道端に落ちて)いるから。
そして何より人の多さに圧倒されます。

日本のお祭りで、数々の屋台がズラッと並ぶなか、溢れんばかりの人が通る光景には馴染みがあると思います。代わりにその屋台が、間口の狭い、パブになったところを想像するとわかりやすいかもしれません。さらに、そのところどころにピザ屋があり、長蛇の列によって道がふさがれています。

そんな混雑に身を置いてでも訪れたいのには、いくつかわけがあります。

Dirty Sixthでファッション・ウオッチ

刺激的で色鮮やかな、夜の街ならではの装いが見られるDirty Sixth。私もパステルピンクのワンピースで弟と夜道を闊歩しましたが、周りのピチピチ、キラキラのボディコンルックに圧倒され、その姿もかすみました。そのような、セクシーな格好の男女が多かった印象を受けましたが、とにかく観光客を含む様々な人種の夜の装いが見ることができるのは旅ならではの興味深い体験です。道端でピザを食べながら、いつまででも眺めていられる光景だと思いました。

Dirty Sixthのライブミュージック

ライブミュージックは、SXSW期間中に限らず、オースティンの名物です。しかし、SXSW期間中にはその数は大幅に増え、世界中のアーティストが揃います。SXSWのスケジュールに組み込まれた公式のライブは、画像のように、後方に垂れ幕が広げられているのが目印です。SXSWのミュージック、あるいはプラチナムパスをもっていれば、通常は入場料を払う必要がありません。日本からはヤイエルが参戦していました。

Dirty Sixth のフード事情あれこれ

日本にもDumbo DoughnutsやGood Town Doughnutsのような、美味しいアメリカンスタイルのドーナツ屋さんが増えていますが、Dirty Sixth にあるVoodoo Doughnutsは、ドーナツも店内も装飾がポップ。味も濃厚で美味しいです。人が増えはじめる、夜になる前に訪れたのにもかかわらず、すでに店内には列ができていました。このほか、通りにいくつかあるピザ屋さんも絶品です。30cm以上あると思われるピザスライスは、アメリカ旅行には欠かせない楽しみの1つでしょう。

Dirty Sixthの周辺も、楽しい

通りから抜けて別の路地に足を踏み入れてみても、夜の街はさらに広がっています。人の数も大幅に減り、落ち着いたカントリークラブやジャズバーも、所々にあるので、Dirty Sixthの人混みが苦手な人はこちらに移動するのも楽しいかもしれません。

Dirty Sixth Street は地図上でEast 6thと表示されるDirty Sixth Streetですがここから15分もかからずに、East 4th ストリートまで歩くことができます。そんな4thストリートの、2階がテラスになったカントリークラブ The Marketは、生演奏に合わせてカップルが踊る、爽やかなルーフトップ・バーです。

また、通りを挟んだ向かいのビルの屋上には、ラップバトルやヒップホップ演奏が繰り広げられる大きなライブハウスがいくつかあるので、様々なジャンルの音楽が楽しめます。

Dirty Sixthの、危険な裏通り

廃墟と化したスーパーを取り囲むようにして人の寝そべる一角が、Voodoo Doughnutsのすぐ裏にあります。歩いていると、浮浪者に小銭を要求されることや、何者かに小走りで追いかけられることが、頻繁にあります。賑やかな表通りから隠れるようにして、臭気を放つ一角が、開発途中にあるオースティンの貧富の差を物語っています。

Rainy Streetに立ち並ぶ、古民家を改築したライブハウスとバー

Dirty Sixth はその名の通り、Dirty(汚い)雑多な繁華街であるのに対し、Rainy Street は、壁面や屋根をカラフルに塗り直すなどの改装を施した、小さな古民家がたち並ぶ、可愛らしい通りです。古民家の多くは、バーやイベントスペースに使われていました。

セレブリティが催すパーティーなど、無料で楽しめるイベント多数

イベントスペースでは、著名人がコラボレーションを図ったイベントが開催されているらしく、朝から長い行列が。並んでいる人に尋ねたところ、どうやら無料でビールや、景品が配られていた模様です。

最強のWiFiスポット

Rainy Street のすぐ近くに、Kimpton Hotel がある。ロビーではSXSWの公式ライブミュージックを聴くことができるため、出入りは自由。ここでは24時間ホテルのWiFiに接続することができます。カクテルとライブミュージックと、インターネットを同時に楽しむことができるインドア・スポットとして覚えておくと便利です。

最後に、当たり前すぎるあまり見過ごされがちな以下の2点を、どうぞお忘れなく。

1:会場近くに宿泊場所を確保

SXSWの時期は航空券や宿の値段は跳ね上がりがちですが、最近ではAirbnbなどの安価な宿泊手段が、たくさんあります。私は弟の自宅に泊まったのですが、立地がオースティンコンベンションセンターから車で20分の市街地に宿泊したところ、uberの交通費がかさむ、道が混雑する等、様々な不便が生じました。また、夜に備えて万全の体調でのぞむためにも、仮眠ができる距離に宿があるのは大切です。

2:アメリカでは”21歳”からが成人扱い。未成年者の制限が多数

今更何を、と思われるかもしれませんが、これによってSXSWのお楽しみ度が大きく左右されます。お酒が飲めないだけならいいのですが、ナイトクラブはおろか、ジャズバー、ライブハウス、など、飲酒が関わるイベントや会場に一切立ち入ることができません。成人式を終え、タバコもお酒も合法となり、いざアメリカにも進出だ!と思っている若者は、気をつけてください。年齢確認の厳しさは日本の比ではありません。一度、30代後半と思しき男性が、パスポートを忘れたために(パスポートの提示を必ず求められる)悲しそうに帰っていくのをみて愕然としました。パスポートをいかなる時も携帯すべきであることを、覚えておくといいかもしれません。

弟はこのとき20歳だったので、お酒は飲ませてもらえない。巨大なマルガリータを前に静かになる弟、秀平。

それでは、準備が整ったら、カオスな夜の通り”Dirty Six”を存分にお楽しみください。

DiFa編集部



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