Topics | 2018.11.05
網紅とは?急速に変化する中国のインフルエンサー最新動向

網紅とは?急速に変化する中国のインフルエンサー最新動向

網紅(ワンホン)の動向をご紹介

近年注目されている中国のインフルエンサーは、ECやショートムービーなどの普及によりさらに進化し続けています。中国でネットインフルエンサーは「網紅(ワンホン)」と呼ばれています。この中国のインフルエンサーである網紅のフォロワー総数は、2018年4月までで5.8億人に達しました。
今回は中国のリサーチ会社艾瑞咨询(アイリサーチ)の『2018年中国網紅経済発展研究レポート』から最新の中国インフルエンサー動向について紹介します。

網紅 の伸び続けるフォロワー数

2018年、中国のSNS「Weibo」のフォロワー数が10万人以上の網紅は依然として増え続けており、前年比51%増加しました。そのうち、フォロワー数が100万人以上のトップ網紅も23%増加しています。各SNSのフォロワー総数は5.8億人に達しており、2017年の4.7億人から25%増加しました。
また、フォロワーの性別では男性が61.4%、女性が38.6%。年齢層は80后(80年代生まれ)と90后(90年代生まれ)が全体の80%以上を占めており、それぞれの世代が40%程度を占めていました。
フォロワーの地域分布では、北京や上海などの1級都市に19.9%、合肥、福州などの2級都市に22.3%、蘭州や桂林などの3級都市に22.6%、4級都市以下に31.1%、香港マカオ台湾に2.1%、海外に1.9%という結果になりました。地域分布は2017年とほぼ等しい割合でしたので中国全土で網紅が拡大し続けていることがわかります。

成熟化と高学歴化が進む網紅

続いて、網紅の年齢と学歴についてみてみましょう。
年齢の分布をみると、80后(80年代生まれ)が54.0%と過半数を占めていることがわかります。80后のほとんどが30歳になっていることから、網紅の成熟化が進んでいることが分かります。
学歴をみると大卒が63.0%、高卒以下が5.5%、専門卒が16.9%、修士卒が12.8%、博士卒が1.8%という結果でした。大卒以上の合計は77.6%に達することから、網紅の高学歴化が進んでいるといえます。かつて若者のイメージが強かった網紅ですが、高年齢化と高学歴化により、ある特定の層だけでなく、幅広い世代に受け入れられていると予想できます。同時に、コンテンツの多様化や専門化が進んでいると考えられるでしょう。

2018年中国網紅の年齢分布と教育水準のグラフ

多様化したコンテンツ

以下のグラフは、2018年にWeiboの網紅がメインで扱っていたカテゴリです。一番多かったのが「お笑い・ユーモア」で8.8%、続いて「ファッション」6.9%、「美女イケメン」6.5%、「娯楽・スター」6.4%、「グルメ」5.3%、「恋愛」5.1%、「映画」4.4%、「化粧」4.3%、「音楽」3.6%、「金融経済」3.5%という結果でした。
網紅の人数が増えるに伴ってジャンルも多様化しており特に「グルメ」や「金融経済」などが新しいカテゴリとして伸びをみせています。このグラフには入っていませんが「出産・子育て」といったカテゴリも増加しています。網紅の高年齢化と高学歴化により新たな潮流が生まれそうな気配をみせています。

2018年網紅の使用カテゴリの割合

収入経路にも変化が

2014年頃からライブ配信市場は大きな盛り上がりをみせており、2017年は約7500億円(453.2億元)の規模になりました。2020年には約1兆8000億円(1120.9億元)の規模に達する見込みです。それに伴い、網紅の収入源にも変化がみられます。これまで収入源として主流であった「広告」19.6%や「Eコマース」19.3%からの収入に加え、「ライブ分配金」17.2%や「契約金」14.2%、「コンテンツ課金」11.3%、「ファンからの報奨金」7.0%といった新たな収入源が登場しています。
収入経路が増えたことで網紅が増え、ファンが増え、企業がさらに投資をするというサイクルができあがっています。また現在、中国で増えてきているのが価値あるコンテンツへの課金です。有益な情報や知恵袋に対して課金ができるプラットフォーム「Zhihu(知乎)」なども盛り上がりをみせており、今後、網紅への「コンテンツ課金」も伸びていくでしょう。

網紅の収入源と市場規模の推移

中国で5.8億人のファンを抱えている網紅ですが、配信するコンテンツや、フォロワーの人物像、ビジネスモデルは数年前と比較して変化していることがわかりました。またこれまで主流であったWeiboだけでなくTiktokなどの新たなショートムービープラットフォームの登場でさらに進化を遂げていくことでしょう。中国の網紅経済は今後どのように変化していくのか注目していきましょう。

※こちらはChinaPASSからの寄稿記事です。
URLhttps://chinapass.jp/2018/reports/chinese-influencer/

DiFa編集部



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