Topics | 2018.11.08
中国現代ファッションのトレンドは?上海ファッションウィークが今期も大盛況

中国現代ファッションのトレンドは?上海ファッションウィークが今期も大盛況

上海ファッションウィーク2019SS開催

「2019春夏上海时装周 SHANGHAI FASHION WEEK 2019SS(上海ファッションウィーク 2019SS)」が、2018年10月10日から23日にかけて開催された。2003年に始まった上海ファッションウィークは、世界からも注目される勢いのあるファッションイベントだ。2017年の中国経済情報社(China Economic Information Service)の調査によれば、上海で開催されるファッションウィークは、パリ、ミラノ、ニューヨーク、ロンドン、東京で開催されるファッションウィークに続いて、世界第6位の活況指数を誇る。中国は、海外進出を狙う国外のファッションブランドが狙う市場として人気を集めているが、特に中国最大の経済都市である上海は、中国全土の中でも流行の最先端といわれる。また、中国では一人っ子政策の解禁に伴い、ここ数年で子供服市場の需要も伸びを見せている。近年中国では、大手EC企業が次々とファッション業界に参入しているが、BtoCサイトの売上で圧倒的なプレゼンスを有する「TMALL(天猫)」は、上海ファッションウィーク2019SSのスポンサーとなっている。

画像出典:http://www.shanghaifashionweek.com/

そんな上海ファッションウィークの今期のテーマは「個性宣言」。個性を重視する、という思いが込められている。経済成長に伴い国民の消費力が向上し、ファッションへの注目度や要求が高まっている、最近の中国のファッション消費の動向とも関連が深い。

画像出典:http://www.shanghaifashionweek.com/

洋服は「必要」なものから「欲しい」ものに―中国ファッション消費の動向

所得の増加や生活水準の高まりから、ファッション消費に対する動機が「必要な洋服を買う」から「欲しい洋服を買う」に変化してきている。洋服の購入頻度も増加し、より品質の良い商品を求める傾向も強まっている。消費者の大半は女性だが、近年男性もファッションの消費が増加傾向にある。

ECのファッション消費額の1/4を占める「95后」とは?

中国のファッション消費を語るうえで欠かせない言葉が「95后」というキーワードだ。95后とは、1995~1999年生まれの男女を指している。ECにおけるファッション消費に関して、95后世代の消費額が全体の約4分の1を占める上、95后世代の消費者は依然として増加傾向にある。特に消費額の多い女性では、上の世代である80后世代(80年代生まれ)や90后世代(90年代生まれ)がワンピースやスカートなどフェミニンな服装を好むのに対し、Tシャツやデニムパンツやキャンパススニーカーといったラフでカジュアルなスタイルを好むのも95后世代の特徴である。

また、オーダーメイドの洋服に関心を持つなど、他人と差別化し、個性を大切にするスタイルの人気も高まっている。今回の上海ファッションウィーク2019SSの「個性宣言」というテーマも、この消費傾向と関係が深そうだ。

続いて、中国ファッションの3つのトレンドを紹介する。

「网红(ワンホン)」の影響力は拡大中

 网红(ワンホン)や红人(ホンレン)と呼ばれる中国版インフルエンサーは、従来のSNSに加え、ショートムービーアプリの台頭により影響力を拡大中だ。最近では、特に24~28歳で10万人以上のフォロワーを抱えるインフルエンサーの影響力が、ファッションのみにとどまらず、化粧品、子供服、インテリア、食品、スポーツなどの消費にまで及んでおり、影響力のある分野が水平的に拡大しているという。

 また、ライブアプリで直接商品を購入できる「ライブコマース」と呼ばれるマーケティングが流行している。ライブコマースは、インフルエンサーがリアルタイムでおこなうライブ配信で商品の紹介を行い、消費者がリアルタイムで購入できるECの形態のこと。いわばオンライン版の通販番組といったところだ。

男性には最先端ブランド「潮牌」が人気

女性のファッションの流行をインフルエンサー達が引っ張るのに対し、男性の間では「潮牌」(=最先端のブランド)と呼ばれるブランドが若者の注目を集めている。「潮牌」とは、SupremeやBOY LONDON、BAPEなど、日本では主にストリート系ブランドと言われるファッションブランドだ。特にTシャツやパーカー、パンツ等のカジュアルなアイテムが人気で、売上も急増している。

「原创设计(原創設計)」商品の検索が急上昇

デザイナーズブランドを意味する「原创设计(原創設計)」商品の検索回数が急上昇し、去年2000万回を突破した。「原创设计(原創設計)」による商品は、大量生産的なファストファッションとは異なり、消費者が多様な個性を表現することができる。若年層による「原创设计(原創設計)」の消費の割合が増加しており、特に95后世代が消費を牽引している。

以上、中国のファッション業界を読み解くうえで重要な4つのキーワードを見てきた。上海ファッションウィークを含め、中国のファッション動向から今後も目が離せない。

※こちらはChinaPASSからの寄稿記事です。
URLhttps://chinapass.jp/2018/reports/shanghai-fashion-week/

DiFa編集部



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