Topics | 2015.12.15
ブランドの思想が息づく”セカンド スマートウォッチ”。ペイメントに特化した「SWATCH BELLAMY」

ブランドの思想が息づく”セカンド スマートウォッチ”。ペイメントに特化した「SWATCH BELLAMY」

「Suica」、「nanaco」、「STARBUCKS」のプリペイドカードにお財布ケータイ……電子マネーを使ってキャッシュレスで簡単に買い物することは、今や私たちの生活にすっかり馴染んでいます。コーヒーやコンビニの小さなスイーツ、電車が来る前にホームでドリンクを買ったりなど、お釣りをもらう煩わしさを考えると、ピピッとかざすだけで支払いができるのは、本当に便利ですよね。

そんなキャッシュレスなお買い物の新しい相棒が「Swatch」から登場しました。それが、手首をかざすだけで決済できる腕時計「SWATCH BELLAMY(スウォッチ ベラミー)」!

手首をかざしてスマートにお会計!「SWATCH BELLAMY」

このSWATCH BELLAMY、パッと見はSwatchの他の時計と似ていますが、電子決済に対応するチップが内蔵されており、Suicaのようにかざすだけでスマートに支払いができるというもの。

大手クレジットカード会社「Visa」との連携により、Visaの非接触型端末が導入されている店舗で利用可能。2015年10月からは既に中国で発売されており、2016年始めにはスイス、アメリカ、ブラジルなどでも展開がスタートする予定。

Swatch Shop
Filipe Frazao / Shutterstock.com

スマートウォッチ黎明期。あえての”単機能”がSwatchの選択

スマートウォッチといえば「Apple Watch」を皮切りに、先日DiFaでもご紹介した「TAG Heuer connected」や「SHAMMANE」など多機能・ハイスペックなものが続々と登場しており、選ぶのが困るほど。そんな中、SWATCH BELLAMYは「ペイメントのみ」という、あえての単機能型を選択。スマートウォッチのマーケットはまだまだ黎明期ですが、なぜスウォッチはあえてシンプルな機能にこだわったのでしょうか。

その理由は、ブランド設立の背景にありました。

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Swatch2015年秋冬のコレクション。NYのストリートのエネルギーを落とし込んだデザイン。ー Swatch facebookページより

スイスの時計産業を救ったイノベーションブランド、Swatch

Swatchの開発プロジェクトがスタートした1970年代後半、スイスの腕時計産業は危機的状況にありました。アジアの高性能な腕時計に押され、スイス国内で50%を超えていた市場占有率は15%にまで減少。時計メーカーの雇用数も激減し、スイス製時計の技術と知識の継承は、絶滅一歩手前の状態でした。

当時、スイス製の時計は”一生モノ”として扱われていたのに対し、Swatchは”セカンドウォッチ”という斬新なコンセプトを掲げ、楽しいデザインをコンパクトなボディに乗せた、買いやすい価格の時計の開発に乗り出します。

当時、最低でも91部品が必要というのが腕時計の常識でしたが、Swatchはたった51部品で組み立てられた、プラスチック製の薄型の時計を完成させます。そして、その高い技術力とバリエーション豊富なデザインで、瞬く間に市場を圧巻。現在では、世界最大規模の腕時計ブランドとして、カラフルでポップなプロダクトを提供し続けています。

Swatch Bellamy_03
Swatch facebookページより

”セカンド”スマートウォッチ。何個も買えるSwatchらしさをそのままに

柔軟なアイディアとシンプルな構造を実現する技術力で、スイスの時計産業の救世主となったSwatch。その根源は”セカンドウォッチ”の言葉の通り、人々が好みやトレンドに合わせて何個も買い足せる気軽さにありました。

スマートウォッチの開発にあたっても、そのコンセプトはそのまま。価格と軽さをキープするため、重いセンサー類や機能は一切いれず、ペイメント機能のみを搭載したシンプルなスペック。しかも、ペイメント機能は腕時計本体からのエネルギーが不要なため、電池の寿命はこれまでのSwatch製品と変わりません。

情報の流れが早く、次々と新製品が投入されるマーケット。Swatchの単機能スマートウォッチは、自ブランドの強みとポジションをはっきりと認識した上で開発された、オリジナリティのある、流されないプロダクトと言えるでしょう。

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2015年秋冬コレクションから、「ADELBODEN」。クリスマスをイメージさせるカラーがキュート。ーSwatch facebookページより

Bellamy = bel ami (良き友)、あなたの新しい友達になるスマートウォッチ

SWATCH BELLAMYの名前は、アメリカの著作家エドワード・ベラミー(Edward Bellamy)に由来しています。ベラミーは、2000年代のユートピアを描いた1887年発刊の著書 『Looking backward, 2000-1887』(邦題『顧みれば』)の中で、クレジットカードが登場する60年も前にその登場を予測しています。

また”bel ami” はフランス語で「良き友」という意味。シンプルで新しいスマートウォッチが、まるであなたの友達のように身近な存在でありますように、という、Swatchからのメッセージがこめられています。日本ではまだ未発売とのことですが、「新しい友達」を手にとる日を待ち遠しいですね。

Cover photo by Swatch Bellamy

DiFa編集部



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