Business | 2015.12.25
あのIntelが力を入れはじめた!ウェアラブルとファッションのテクノロジー

あのIntelが力を入れはじめた!ウェアラブルとファッションのテクノロジー

『Intel 入ってる』のキャッチフレーズでお馴染みの米Intel社は、一時期は部屋いっぱいで何十億円もするコンピューターにしか出せなかったパワーを、半導体をどんどん小さくしていくことで解決し、コンピューター業界の先陣を切ってきました。ところが、株価は2000年がピークとなり、今では当時の半分ほどになってしまいました。

理由はコンピューターの次に伸びたスマートフォンのための半導体の開発に乗り遅れてしまったから。では、次に伸びるのはどこか?ということで、今Intelが力を入れているのが、ウェアラブルやファッションに関わるテクノロジーです。

外部のデザイナーやブランドとパートナーシップを組み、効率的に新しい取り組みを進めるIntel

彼らの戦略は、Intelで内製のプロダクトを作るのではなく、彼らの強みであるさまざまなテクノロジーを外部の企業とパートナーシップを組むことで活かしていく、ということです。彼らの弱みであるコンシューマー向けのデザインを一から社内で構築するよりも、外部のデザイナーやブランドなどとコラボレーションしていくほうが効率がいいのです。サンフランシスコのプレシディオというエリアに、最新のテクノロジーを備えたデザインハウスを構え、日々研究開発を行っているようです。(行ってみたい!)

今までIntelが行ってきたパートナーシップは、有名セレクトショップの「Opening Ceremony(オープニングセレモニー)」、時計ブランドの「Fossil(フォッシル)」、新進気鋭のファッションブランド「Chromat(クロマット)」など。

「MICA」 – Opening Ceremony

Opening Ceremonyのクリエイティブ・ディレクターであるウンベルト・レオン(Humberto Leon) とキャロル・リム(Carol Lim)、そしてIntelのコラボレーションで生まれた、スマートブレスレット。2014年11月に発売され、ファッションの要素がウェアラブル業界に入ってきたのが目新しく感じたのを覚えています。

「MICA」 - Opening Ceremony
Intel ウェブサイトより

「TAG Heuer Connected」 – TAG Heuer

老舗時計ブランドのデザイン、Intelのチップ、そしてGoogleのプラットフォーム。3社のパートナーシップで「TAG Heuer Connected」を発売しました。「Android Wear OS」が入っていますが、BluetoothでAndroid端末にもiPhoneにも繋ぐことができます。

tagheuer_connected
TAG Heuer Connected

「Q Grant Watch」 – Fossil

サイズ感、スペック共に「Moto 360」とかなり似ているFossilのスマートウォッチ。$200.00(日本円で約24,000円)以下と、お値段がリーズナブルで、バンドの種類が豊富なのはポイント高いですね。Fossilは今年11月に「Misfit」を買収するなど、スマートウォッチにこれからより力を入れていく模様です。

「Q Grant Watch」 - Fossil
Intel ウェブサイトより

「Aeros Sports Bra」,「The Adrenaline Dress」 – Chromat

「Aeros Sports Bra」は、体温、発汗、皮膚呼吸などを検知し、運動中に最高のパフォーマンスを発揮できるよう調整してくれるスポーツ用ブラで、Intelの「Curie」というチップを搭載しています。

The Adrenaline Dress
ChromatのThe Adrenaline Dress ― Chromat ウェブサイトより

「The Adrenaline Dress」は、服がアドレナリンを検知すると3Dプリントされたパネルが開閉するというドレス。これは、動物が敵と対面したときに起こる闘争・逃走反応を表現しています。こちらもAeros Sports Braと同じくCurieが搭載されています。

Curieとは、今年の8月にIntelから発表された極小のチップで、加速度センサー、ジャイロスコープ、などから得た情報を素早く分析することができるというもの。

時計型やブレスレット型のウェアラブルが今年は多く見られ、ヘルストラッカー系も含めると大分市民権を得てきたような気がしますが、その分競合もヒートアップしてきました。Chromatが実験的に試しているこのCurieというチップは、服をスマート化する鍵になっています。

2016年にはCurieを「Arduino」(インタラクティブな電子機器を自作できるようにするもの)のキットに入れて販売することで、今年は一部のパートナーしか使えなかったCurieがオープン化され、よりイノベーションが加速するのではないでしょうか。

Cover photo by shutterstock.com

大石 結花



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