Special | 2016.01.29
現役の大学生兼スタートアップのCOO!鈴木 真彩さん ―【連載】デジタルファッショニスタを追え☆

現役の大学生兼スタートアップのCOO!鈴木 真彩さん ―【連載】デジタルファッショニスタを追え☆

maisuzuki
DiFa編集部が注目する、テクノロジーとファッションの情報感度が高い女子「デジタルファッショニスタ」の生態を解剖する連載「デジタルファッショニスタを追え☆」。

5回目の今回は現役大学生でありながら、ウェブ系スタートアップ企業「Chotchy(チョッチー)」の共同創業者、COO(Chief Operating Officer)として活躍する鈴木真彩さんです。

若干22歳ながら、Web系スタートアップの共同創業者でもある鈴木さん。きっと小さなころから都会で最先端のテクノロジーに触れ続けて来たのだろうと思いきや、むしろ真逆のド田舎で高校卒業までを過ごしたんだそう。でも、そんな環境が育んだ彼女のテクノロジーへの高い関心とは……?

鈴木 真彩(Mai Suzuki)

株式会社Chotchy / COO

旅行系サービスを運営する「trippiece」でのインターン&アルバイトを経て、大学三年生の夏「nanapi」の短期インターンに参加し、その後nanapiインターンで出会ったメンバーが株式会社Chotchyを創業、自身も会社に参加。スマホを使った新感覚合コン「人工知能コン」の運営などを行い、現在はアプリサービス作りに日々奮闘中。現在中央大学に通う大学4年生。

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大学生とスタートアップの二足のわらじを履くスーパーガール!

――鈴木さんはいま、どのような活動をされていらっしゃるんですか?

今は、共同創業した「Chotchy」というスタートアップで日々アプリサービス作りをしています。

Chotchyは2014年の9月にスタートして、最初は「人工知能コン」というスマホを使った新感覚合コンの企画運営をやっていました。今は一旦休止してアプリサービスの開発を新たにしているところです。

大学生でもあるので、今月までは普通に大学に通いつつ、学校のない日はオフィスで仕事をしています。Chotchyでは基本的に開発以外のことを担当していて、マーケティングやサービス企画、人事として人を集めてくることなんかもやってますね。

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――鈴木さんがデジタルとファッションに興味を持ち始めたきっかけはなんだったのでしょうか?

わたし、高校卒業までの18年間、東北の電車もないような田舎で育ってきたんですよ。とにかくものを売っているところも少ないし、欲しいものもなかなかみつけられないような場所でした。

でもその中で、親が小学校3年生のころにパソコンと携帯を与えてくれて。そこで初めて、インターネットの面白さに出会ったんです。地元にいたら、出会うことができないような人とコミュニケーションがとれたり、みつけられないものをみつけられる、そんな自分の世界を広げてくれるインターネットが大好きになりました。

田舎だと、当然お洋服とかも全然売ってないんですよ。だいたい遠出したときに買い物をしてくることがほとんど、といった感じで。でも中学校くらいからいろいろなファッション雑誌を読むようになり、そこで気になったブランドとかをインターネットで調べるようになったんです。すると、地元では買えないような服もインターネットなら買えるんですね。だから、その後オンラインショップをバリバリ活用するようになり、とにかくインターネットで服をみて買うのが大好きになりました。

「こんなにかわいい服が、世の中にあるんだ……!」ということを知って、欲しくなって、という、中学生からの体験が今、インターネットとファッションが好きになったということに繋がっています。

なので、いまだに身につけているモノの8割くらいはオンラインで買ってます。今日着ている服も、上下、アクセサリーもすべてネットで買ったものです(笑)。

スタートアップでのアルバイト経験が今に繋がっている

――ファッションの楽しさを教えてくれたのが、インターネットの世界だったんですね。では、その原体験から、現在働かれているスタートアップのようなテクノロジー方向へさらにシフトしてきたのはなぜでしょう?

それは兄の影響が大きいですね。兄は元々高専で情報工学を勉強していて、自分でパソコンやロボットを作ったりしていたんです。とにかく兄の好きなものを真似ることが好きだったので、その影響はすごく大きいと思います。

ただ、地元に居た時はインターネットを仕事にできるということがわからなかったんですよね。極端に言うと、職業といえばお医者さんと先生くらいしか想像できないような田舎で育ったので、インターネットでお金が稼げるとか、それを仕事にするということ自体、イメージが湧かなかった。

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そんな中、大学進学をきっかけに東京に出てきて来て、たまたま「trippiece」という旅行系のスタートアップのインターン募集をTwitterでみつけたんです。調べてみたら、大学の先輩が学生時代に起業したサービスだったので、コレはちょっと面白そうだなと思って関わりだしたのが、インターネット系の企業で働きだした一番最初のきっかけでした。

そこで、インターネットに作り手側として関わってみると、今まで自分が使ってたサービスが「こういう風につくられているんだ」とか「こういうところでお金をとっているんだ」というような、今までいちユーザーの立場では見えなかった気づきがあったりして、インターネットをまた違う視点で見ることができるようになったのが、すごく面白かったんです。そこから、つくる側になることを意識するようになりましたね。

インターンをしていたTrippieceでは、実際に企画を考えて催行したり、「どうやったらより良いサービスにできるのか」というようなことを考え、行っていました。その後、同社が運営する旅行メディア「RETRIP」を立ち上げることになり、エディターとして主に一般ライターさんの書いた記事を編集し、配信をするアルバイトをしていました。まだ形のなかった頃からサービスづくりに携わることができたのは、すごく貴重な経験で、とても多くのことを学びました。

少しでも多くの人にRETRIPを見てもらいたい、もっといいサービスにしたいという気持ちで、一年間ほぼ学校も行かずにバイトしてましたね。インターンの学生さんには、よく社員に間違われていました(笑)。

ウェアラブルはもっとシンプルで手の届きやすいモノになるべき

――鈴木さんは「Apple Watch」や「RINGLY」など、ウェアラブルガジェットを活用されていらっしゃるようですが、購入に至った経緯はどんなところだったんでしょうか。

実際にウェアラブルを使うと、何がどう変わるのか、ウェアラブルについて良く言われるように、スマホをあんまりみなくなるのか、なんていうことに興味を持って。

正直、最初は面白半分で「どうなんだろう?」って思ってたんですよね(笑)。全くどんなモノか予測ができなかったので、「最悪ダメだったらすぐに売ろう」と思ってました。

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――実際使ってみてどうでした?

Apple Watchも便利に使っているんですけど、RINGLYは特に気に入ってますね。

わたし、アプリのプッシュ通知が好きで、全てのアプリの通知をオンにしてるんですね(笑)。今まではスマホが鳴るのをいちいちみてたんですけど、それが手元でみることができるというのは、やっぱり便利ですね。プッシュ通知もすぐに対応が必要なものとそうでないものがあるので、それを手元で確認しています。

Apple Watchを使ってみて、ウェアラブルって便利だなと思ったので、RINGLYも買ってみたんですが、RINGLYは機能がシンプルなので、数多くのプッシュ通知の中でも、埋もれてはいけない情報だけを通知するように設定しています。手元で「hangoutだ」「Slackだ」というようにどのアプリから通知が来ているのかがわかるのって、思ったより便利で。デザインもかわいいので気に入ってます!

RINGLYはちょうど、昨年末のブラックフライデーにキャンペーンをやっていて、「誰か一緒に買いませんか?」ってtwitterに書いたら、仲の良いIT系の先輩が興味をもってくれたので、その先輩と一緒に買いました。

――RINGLYはお友達紹介クーポンを配っていたり、頻繁に割引キャンペーンも行っているので、そういうチャンスをきっかけに買ってみるのもアリですよね。しかも、RINGLYを「一緒に買おう!」っていうような、お友達がまわりにいるんですね。

そうなんです。後輩の女の子には「RINGLY欲しいと思ってたんですけど、先超されちゃいました」なんて言っている子もいました。ウェアラブルが欲しいと思ってる子とか、使ってみたいと思っている子は結構いるみたいなんです。

ただ、私個人としては、ウェアラブルってまだまだ全然マスには浸透していかないだろうなと思っています。興味を持ってもらうまでのハードルは多くのメディアで紹介されることで下げることはできるんですけど、そこから購入までのハードルがあまりに高い。やっぱり、普通の女の子にとっては、価格的にも高くて、本当にガジェットが好きな子以外なかなか手が出ないですよね。

「ウェアラブルって、こういうところが楽しいんだ。ウェアラブルがあることで生活がすごく便利になるんだ。」って、使ってわかる魅力はもちろんあるんですけど、もっと機能をシンプルにして、価格を下げて、もっと手軽にトライできるようにならないと、たくさんの人にこの便利さが浸透していくのは難しいかなと思っています。

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カスタマイズサービスに注目!

――最近よく使っているサービスやアプリはありますか?

わたしはコミュニティとかコミュニケーションのサービス、SNSとかが好きで。そのなかで最近はまっているのが「Snapchat」と「SNOW」というアプリです。

機能的には、SnapchatもSNOWも同じようなアプリなんですが、SNOWはSnapchatのようにIDを交換する必要がなく、Facebookでつながっている友達がSNOWをインストールすると自動でユーザーに追加されるんです。それとフィルターやスタンプの種類も豊富で、かわいいのも多いので、今はもうLINEよりSnapchatとSNOWの件数の方が多いですね。

ホーム画面もSnapchatは入ってるんですけど、LINEはしまっちゃいましたね。LINEは結局グループもあるものの基本的には一対一のコミュニケーションだと思うんです。でも、例えば「道ばたで面白い人がいた」といった、ちょっとしたことを伝えたいときがあるとします。それって、不特定多数かつ反応をくれればだれでもいいものなんですけど、ソーシャルにするのはちょっと…という、ちょうどSNSとメッセージの中間ぐらいのものなんですね。その中間点にSnapchatやSNOWはあるんだと思います。気軽に、面白いことやなんとなく知らせたいことを何人かの友達に伝えられるっていうのが魅力ですね。

――なるほど。ではデジタルテクノロジー×ファッションの分野で注目していたり、可能性を感じているものはありますか?

そうですね、領域としてはカスタマイズサービスに最近注目しています。また、「minne」のようなハンドメイドマーケットも徐々に熱くなってきているのではないかなと思いますね。

わたし自身minneで作家さんへメッセージを送って、友達へのプレゼントをオーダーすることもよくあります。シドニー大学に留学していた大学1年生のときには、現地で「Shoes Of Prey」という靴のカスタマイズができるサービスを使って、靴をつくってみたんです。これが面白いんですよ! 自分だけのものがつくれるっていうこともあるし、ちょっとしたところで、ディテールの要望を全部自分の思い通りにできるのって、やっぱりうれしいんですよね。パーソナライズとかカスタマイズとか、そのあたりの領域はこれから来るんじゃないかなと思っています。

ただ、さっきお話したウェアラブルと課題は一緒なんですよね。カスタマイズも1回やってみたら楽しいし、納得感が持てると思うんですが、ただやっぱり実際に使うまでのハードルが高いんじゃないかな、と。

その点、先日DiFaでも紹介されていたオリジナルのアクセサリーをアプリから簡単につくれるサービス「monomy」は、手に取りやすいポイントを押さえていて、良いですよね。

ファッションアプリは片っ端から使ってみる

――デジタルテクノロジー×ファッションに関する、情報はどこから得ていますか?

はてなブックマーク」や「Product Hunt」、RSSリーダーの「Feedly」はテック系の「TechCrunch」や「THE BRIDGE」などを登録して、1日に2,3回は目を通すようにしています。最近は、日本版Product Huntのようなサービス「Service Safari」もお気に入りです。毎日配信されるメルマガも欠かさず見ています!

それと、TwitterやFacebookから情報を集めてくれる「Nuzzel」も。Twitterでは、情報感度の高いIT系の人をフォローしているので、みんながどういう情報でわいているかといったところは見逃さないようチェックしています。

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あとは、自分でApp Storeで検索して、アプリを探し出すのが好きなので、アプリをたくさんiPhoneに入れてます!

例えば「MERY」とか「WEAR」といった有名なアプリをApp Storeで検索すると、類似したアプリが表示されるので、そこからひたすら面白そうなアプリを探していくんです。で、それを片っ端からダウンロードして使ってみる。使った上で、ウェブで検索して、そのアプリに対する評判とか、話題になっているのかなどといったことを調べてみたりとか。

――すごい(笑)iPhoneのホーム画面のページがいっぱいになってるのは初めて見たかもしれない。でも、実際に体験してみることは大事ですよね。

そうかもしれません。あとは、ファッション系の情報だと、ECの情報に興味があるので「Shopping Tribe」とか「EC zine」といった、ECの情報を扱っているメディアとか、DiFaもそうだし、「Fashionsnap.com」や「Fashion Press」とかは追ってます。

――なるほど。昔からECが好きで便利に活用されているとのことですが、お気に入りのECサイトやアプリはありますか?

最近はECの中でも、フリマサービスを使うことがすごく多くて、ほとんど新品で服を買うことがなくなりました。そのなかでも、一番使うのは「Fril」ですね。あとは最近出た「ZOZOフリマ」。他にも「Ameba古着屋」なんかもみてますね。このあたりのフリマサービスは、周りの友達で使っている子も多いので、みんなで「どうやったら高く売れるのか」なんてことをアドバイスしあったり(笑)。

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よく買い物するサイトは「DHOLIC」や「OHTORO」、「imvely」といった韓国系のECサイト、あとは「BUYMA」ですね。BUYMAを運営するエニグモさんがやっている「STYLEHAUS」というメディアがあるんですが、それを見ていて「欲しい!」と思ったアイテムが全部BUYMAで買えちゃうのが、キケン(笑)。「BASE」に出店している「SOLI」というクラッチバッグのショップやハンドメイドのアクセサリーショップもよく見ます。

こういうサイトは、Instagramのハッシュタグ検索で探すことが多くて、Instagramはファッションの情報源として活用してます。

ウェアラブルを自分で作ってみたい

――今後、デジタル×ファッションの分野でやってみたいコトや作ってみたいモノ、ありますか?

ウェアラブルを作りたいです! やっぱり、自分が使ってみて楽しいし、ウェアラブルを身につけることで、インターネットが自分の生活の支えになっていくんだなっていうのを実感できるから。

たとえば、DiFaでも取り上げていたスマートジュエリーの「WiseWear」。あれはアクセサリーとしてつけていても勿論おしゃれだし、それがいざという時、自分の身を守ってくれる、という付加価値がついている。かわいいだけでなく、プラスアルファの機能があることが、それを使い続ける理由につながるということは、現代のインターネットならではですごくいい。

でもお話したように、ガジェット好きではない大学生には価格的にも購入するハードルが高いので、まずは「ウェアラブルの楽しさ」を体験できるような何かを作ってみたい。色んな機能がついているというよりも、ウェアラブルを付けていることで、何かしらのコミュニケーションが生まれる、ウェアラブルはもっとコミュニケーションに寄せたモノであって最初は良いのではと思っていて。

RINGLYみたいにアプリで簡単に設定が出来て、機能は光るだけ、超シンプル。「ウェアラブルって楽しいじゃん!」って思ってもらえるものが作れたら良いなと思います。

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――それ、とってもリアルな声だと思います。ちなみに、Chotchyはどんなスタートアップですか?

Chotchyは「テクノロジーとアイデアで、ちょっと違う社会をデザインする」という理念を掲げたスタートアップです。うちはアプリでもサービスでも開発するモノを1つに絞っていなくて、“ちょっと違う社会”を実現するために、「体験として新しくて面白いな」と思うサービスのアイデアをどんどんとカタチにしていくということが使命。

社長もまだ24歳と若くて、高校生のアルバイトエンジニアの子も出入りしてくれているんですが、会社自体の平均年齢が20歳くらい。今の時代、「20代は挑戦しない!」なんて言われている中で、自分はどちらかというとチャレンジするほうに属しているのかなと思っています。

ユーザーに愛される良いプロダクトを作ることに責任を持ち、しっかりと結果を残せるように頑張っていきたいと思います!

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スタートアップをやっているからこそ、ビジネスの視点と幅広い分野からの情報収集力を持った鈴木さん。ただ、他方ではSnapchatやSNOWといった最新のSNSを活用する大学生らしい一面も!若者の視点と、ビジネス的な考え方、これらを掛け合わせから生まれる新たなサービスで、更なるご活躍を楽しみにしております!

この連載「デジタルファッショニスタを追え☆」では、記事にご出演いただける、我こそは!なデジタルファッショニスタな女性を募集しています! 自薦他薦は問いません、<CONTACT>のメールフォーム、またはDiFaのtwitterアカウント(@__DiFa__)などから、どしどしご応募ください!

Interview : Hiroaki Mizutani, Text : Kazuyuki Koyama, Edit : Nagisa Ichikawa, Photo : Soshi Setani

#すずきめも

最近アプリをインストールしすぎて、ついにホーム画面に入らなくなってしまった!というくらい、日々色々なアプリを試しているという鈴木さん。Twitterのハッシュタグ「#すずきめも」で、日々気になった新しいサービスや使ってみたサービスの所感などをつぶやいているそうなので、ぜひチェックしてみて!

DiFa編集部



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