Topics | 2016.02.16
「Fashion Ware」による”ファッションテックな”ファッションショー

「Fashion Ware」による”ファッションテックな”ファッションショー

1月にラスベガスで3日間に渡り開催された、世界最大の家電の祭典「CES」ですが、最終日には、ファッションテックなイベント「Fashion Ware(ファッションウェア)」が行われました。毎年、Fashion Wareは最先端のテクノロジーをファッションに落とし込んだ意欲作を発表しています。

今年もさまざまな切り口のテックウェアがランウェイを飾りました。こちらでは、そのうちのいくつかをご紹介します。

(CES全体の様子はこちら:世界最大の家電の祭典「CES 2016」で見つけた、最新ファッションテックアイテム

音と光で彩るファッション。LEDドレスのコレクション

「着られるテクノロジー」としてLEDを使ったドレスは数々のブランドが挑戦しており、だんだんとテクニックや見せ方もバリエーションが広がってきました。

ただプログラミングで光らせるのではなく、「何に反応させるのか=音、光、動き」、「いかに扱いやすくするか=バッテリーやケーブルを無くす」といった、(一見表面からは分かりにくいですが!)ウェアを構成するのに重要なポイントが、各ブランドの着眼点のようです。

(参考記事:ウェアラブルテクノロジーをワードローブに!世界初のファッションブランド「CuteCircuit」とは?

Fashion Ware
― YouTube『3 Fashion Tech Companies to Watch from CES 2016』より

デザイナーのMaria Orduz’がデザインしたのは、音に合わせて光るミニドレス。花のオブジェクトは3Dプリントによって作られたものです。スカートの裾には特殊な光る繊維が織り込まれていて、音楽に合わせて滑らかにきらめきます。

重たい電球やプレートがついているわけではないので、このドレスのように軽い素材にもLEDの照明効果が付けられたのでしょうね。

FashionWare
― FashionWareより

光る刺繍「e-broidery®」のビスチェ「THE CORSAGE(コサージュ)」。こちらも電飾のケーブルは無く、生地に織り込まれているため、ランジェリーのような肌に密着するウェアにもLEDが搭載できました。腕につけているのは、おしゃれなトラッキングアクティビティーで防犯ツールにもなる「WISEWEAR」。

スマホとつなげてウェアにLEDで表示できるドレス

このモードなルックはイスタンブールのブランド「ECE Ozalp」によるもの。手持ちのスマホやタブレットにBluetoothで接続して、スマホの着信を光って教えてくれます。スマートウォッチのドレス版になるのでしょうか。

FashionWare
ドレスには樹氷や雪の結晶を思わせる繊細なプリントが施されています。ece ozalp 16SSシーズンの代表的なプリントデザインのひとつ。― FashionWareより

トラベルバッグならぬトラベルジャケット、これもウェアラブルテック……ってちょっと違う気が!

バックパックはもう要らない?! こちらのトラベルジャケット「SCOTTeVEST」は内臓された30個のポケットに手持ちの全てのデバイスとコードが入るというもの。ノートPCはフルサイズ、スマホは2個が収納可能ということですが……こんなにデバイスを収納したら肩が凝っちゃいます!防災グッズとしてなら便利かも?

Fashion Ware
佇まいもちょっと怪しげです。― You Tube『3 Fashion Tech Companies to Watch from CES 2016』より

ファッションデザインとテクノロジーの融合はまだまだ発展途上!

今年もいろいろなアイディアが登場し、観客を楽しませていたFashion Wareですが、スマートなデザインとウェアラブルテックの融合はまだまだ発展途上なのだとわかりました。

デザインを優先しようとすると機能に制限が出て、機能をたくさん盛り込もうとするとウェアとして無理が出てくる……プロダクトとしてのバランスに腐心している様子が伝わってきます。

こちらの記事『CESから占う未来のファッション―その1 「透明化するテクノロジー」』でも触れているように、見た目も機能も毎日の生活の中に溶け込んで、それがあることが当たり前(=透明化)になることが、本当のウェラブルテックの目指すところではないでしょうか。

それが実現する日まで、各ブランドの試行錯誤はもう少し続きそうです。

Fashion Ware

fashionwareshow.livingindigitaltimes.com
Cover photo by Fashion Ware

DiFa編集部



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