Special | 2015.10.26
【前編】鈴木えみ×ハイロックが語る「デジタルテクノロジーとファッションの可能性と未来」

【前編】鈴木えみ×ハイロックが語る「デジタルテクノロジーとファッションの可能性と未来」

少女マンガの世界からやってきたような完璧なルックスと情報発信力の高さから、幅広い世代の女性の支持を集め続けているモデルの鈴木えみさん。ファッションメディア「s’eee」の編集長としてデジタルマガジンを手がけるなど、デジタルの世界でも積極的に活躍しています。今回は、そんな鈴木えみさんと、彼女が「ガジェット先生」と呼び親交の深いメディアクリエーターのハイロックさんに、これからのデジタルテクノロジーとファッションの未来について語っていただきます。

鈴木 えみ(Emi Suzuki)

モデル
「Seventeen」の専属モデルとしてデビュー。現在も数多くの女性ファッション誌のモデルとして第一線で活躍を続けるほか、自らが編集長を務める「s’eee」を発行。昨年9月にデジタルマガジンとしてリリースされた最新号「s’eee vol.5 MAMA & BABY」が書籍化され1/26に発売予定。発信者としても注目されている。
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ハイロック(Hirock)

メディアクリエーター
アパレルブランド『A BATHING APE®』のグラフィックデザイナーを経て2011年に独立。月間100万PVを集める人気情報サイト「Fresh News Delivery」を運営。Apple製品をはじめとするグッドデザインなデジタルガジェットからファッション、インテリアに至るまで、最新の情報を幅広いメディアで発信中。

「新しモノ好き」な2人の出会いとは

――まずはお2人の出会いのきっかけを教えてください。

ハイロックさん(以下、敬称略):いちばん最初の出会いは、共通の知人の某ゆるキャラのプロデューサーの紹介。確か当時、えみちゃんはMacの調子が悪いこととか、バックアップの方法なんかに困ってたんだよね。

鈴木 えみさん(以下、敬称略):覚えてる。私は初期化じゃない方法でなんとか解決したかったのに、ハイロックさんは初期化ばっかり勧めてきたよね(笑)。

ハイロック:ちょうどその頃はiPhoneが世に出たばかり。Appleがどんどんおもしろい製品の展開を始めたときだった。えみちゃんとは、そんなAppleの製品について情報をシェアし合ったりして仲良くなっていった感じ。えみちゃんも僕も基本的に「新しモノ好き」という共通点があったから、海外の情報とかインテリアとか、とにかくいろんなジャンルの話題を共有していて、その中のひとつがデジタル。

鈴木 えみ:はじめてMacの診断をしてもらいにハイロックさんのところへ行ったとき「こんなのもあるよ」「コレおもしろいから持って帰りなよ」って次から次にいろんなモノを出してきてくれて、まるで親戚のおじさんと一緒にいるみたいに楽しかった(笑)。それからハイロックさんにいろんな情報を教えてもらうようになって、私自身も少しずつデジタルに詳しくなっていったんです。

鈴木 えみさん
鈴木 えみさん

――女性はデジタルに対して苦手意識を持っている人が多いと言われていますが、はじめてiPhoneを購入されたときの心境はいかがでしたか?
鈴木 えみ:iPhoneが初めて発売された当時は、iPhoneを使える携帯キャリアが1社しか無かったことや、流行っていたデコメールが使えなくなるなどの不安な点もいくつかあって、それまでの携帯電話とiPhoneの2台持ちから始めたんです。でも、いざiPhoneを持ち始めたら2ヶ月くらいでサクッとiPhoneだけにしちゃいました。

ハイロック:僕は「細かいことは気にしないでとにかくこのおもしろいモノを手に入れようよ!」と思っていたけど、あの頃にiPhoneユーザーになることは女子にはハードルが高かったみたいだね。でもえみちゃんはそのハードルを超えるのがすごく早かったから、さすがだなって思いました。

鈴木 えみ:確かにiPhoneに変えるのにはちょっと勇気が必要だったんだけど、iPhoneを持っているとみんなに自慢できたの。「私、iPhoneだし!」って(笑)。

ハイロック:女子にとって「自慢できる」っていうのは大きいよね。男子はデジタルやガジェットに対して「こういう使い方が便利」とか「こういうアプリがおもしろい」とか、いろんな方向から価値を見出すけど、女子はもっと感覚的。

鈴木 えみ:そうだね。でも、iPhoneを買ってハイロックさんにいろんなことを教えてもらったから、デジタルの世界がすごく広がった。それまでデジタルといえばケータイとデジカメしか無かった私にとってすごいこと。ハイロックさんには感謝してます!

ハイロック:そんなふうに言ってもらえるのは嬉しい!僕もえみちゃんのブログに出させてもらったりすることで、女子の間で名前を知ってもらえるようになって、仕事の幅が広がった。女性ファッション誌にも出させてもらったりとか。デジタルってまだまだ男の世界だから、女性に情報発信できるのは有意義なことで、有り難く思ってます。

鈴木 えみ:お互いに影響し合うことで世界が広がって、私も嬉しいですね。

2人の「Appleが好きな理由」

――お2人の「Appleが好きな理由」とは何でしょうか。

ハイロック:ちょっと前までは機能性が良いとかデザインが魅力的とか、何かしら理由をつけていたんだけど、最近は「フィール」だって思うようになりました。好きな人と付き合う感じ。好きな人と付き合うのって、スペックが高いとかカッコイイとかってことより、「一緒にいて楽しい」「落ち着く」という目に見えない感覚的なことが大事だと思うんですけど、僕がApple製品を使っているのはそれとまったく同じ「持っていて気持ちがいい」というフィーリングから。

質感がどうとか、そういう限定的な理由があるからじゃなくて、Appleはみんなからそういうふうに選ばれているブランドだと思います。持っている人が「自分と相性が良い」と感じている。道具としては最高だよね。

ハイロックさん
ハイロックさん

鈴木 えみ:私がいちばん最初に買ったApple製品はMacBookだったんだけど、お店に行くといろんなスペックのパソコンが並んでいてどれを買ったらいいのかわからなかった中、Appleのラインナップはシンプルで選びやすかったのがまず魅力的だったんです。

ハイロック:Appleはちょうどその頃から製品ラインナップを厳選するようになって、消費者がすごく選びやすくなったよね。

鈴木 えみ:そうそう。それに、実際に操作してみても私が直感的に使えるのはMacのほうだと感じたし、フォントも見やすくていいなと思った。

ハイロック:えみちゃんは今PCを何台持ってるの?

鈴木 えみ:普段使ってるのは1台。

ハイロック:僕もこの1台だけ(テーブルの上のMacBookを手に取って)。仕事もプライベートも全部この1台で事足りてる。ちなみにこのゴールドの色は昔は無かった色なんだけどすごく気に入ってて、今はiPhoneも同じゴールド。

鈴木えみ:このゴールドはすごく上品で良い色だよね。私も同じ色のMacBookを持ってます。

ハイロックさん愛用のゴールドのMacBookとiPhone 6S。ハイロックさんはこのインタビューのために色んなガジェットを持ってきてくださいました。
ハイロックさん愛用のゴールドのMacBookとiPhone 6S。ハイロックさんはこのインタビューのために色んなガジェットを持ってきてくださいました。

使えばわかる!Apple Watchの魅力

――お2人ともApple Watchを愛用されていますが、Apple Watchが発売されたときはやはりすぐに「買おう!」と決断されたんですか?

ハイロック・鈴木 えみ:もちろん!!(即答)

ハイロック:僕が最初に買ったのは42mmのステンレススチールケースでリンクブレスレットのタイプ。バンドはその後スポーツバンドとミラネーゼループを追加しました。えみちゃんが使っているのは同じリンクブレスレットで、38mmの小さい方だよね。

鈴木 えみ:うん。バンドは私もミラネーゼループを買い足した。最近はカラーバリエーションも増えてさらに魅力的だよね。実は私、これまで腕時計を買ったことがなかったの。私にとっての初腕時計がなんとApple Watch!だから、敢えていちばん腕時計らしいデザインのバンドを選んでみたんです。

この日は、鈴木 えみさん(右)はリンクブレスレット、ハイロックさん(右)はブラックのスポーツバンドタイプのApple Watchが腕に光っていました。
この日は、鈴木 えみさん(右)はリンクブレスレット、ハイロックさん(右)はブラックのスポーツバンドタイプのApple Watchが腕に光っていました。

ハイロック:Apple Watchはひとことで簡単に言ってしまえば『iPhoneのスーパー子機』だから、初めてiPhoneを手に入れたときのような衝撃的な感覚は無いけど、実際に使っているとその便利さをじわじわ実感するよね。「こんな使い方もできるんだ」って日々少しずつ発見していくような感じ。

鈴木 えみ:実際に使ってみないと、この良さはわからないよね。私は今子育て中だから、両手が使えないことが多いんだけど、そんな時にApple Watchがすごく役立ってる。家事をしながら電話したり、ちょっとした合間にメールのチェックもできるっていう。

ハイロック:天気を知らせてくれる機能も便利だよ。雨雲が近づいている情報を知らせてくれたりとか。

鈴木 えみ:へーなるほど!私はまだまだ通話とメールがメインだけど、もっといろんな使い方ができそう!

ハイロック:ただ、Apple Watchばかり見ていると「お時間大丈夫ですか」って相手に気を使わせちゃうから、そのへんは気をつけないとね(笑)

――最近はあの「エルメス」からも新デザインが登場したことで、それまでApple Watchに興味を持っていなかった女性たちからも注目を集めています。

Apple Watch Hermès
先日発売された「Apple Watch Hermès」

Apple Watch Hermès

鈴木 えみ:そういうわかりやすい入口は女性にとってすごく重要だと思います。デジタル物は、女性からどうしても「難しそう」とか「オタクっぽい」という先入観を持たれがち。馴染みのあるファッションブランドやアイコン的なセレブリティなんかが入口を作ってあげないとなかなか広がらないんじゃないかな。そこで最初にエルメスを選ぶところが、さすがApple!という感じ。

ハイロック:それこそ、「ルイ・ヴィトン」や「ボッテガ・ヴェネタ」のような他のハイブランドでも展開したらいいよね。

――Apple Watchの登場から、Appleは発表会にもファッション界のエディターを積極的に招待するなど、アプローチの方向性を変えてきているようです。

ハイロック:単純にテクノロジーをアピールするのではなく、身につける楽しさを伝えたいという思いが感じられるよね。

――ウォッチバンドもAppleだけでなく、サードパーティからもいろいろなデザインが出るようで、今後も楽しみが広がってきそうですね。

ハイロック:そうだね。僕も今日新しいApple Watchのグッズを持ってきたんですよ。(テーブルの上の丸いアイテムを手に取って)コレ、Apple Watchを上に載せるだけで充電できる充電器。ほら、Apple Watchの充電ケーブルって長いからちょっと不便だけど、ケーブルが中に収納できるようになっていて、これを使えばすっきり。しかも充電池にもなるから、USBやコンセントがなくても充電できる。

鈴木 えみさんとハイロックさん
ハイロックさんが持ってきた新しいガジェットに、鈴木 えみさんも興味津々。
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たしかにコレはかなり便利そう……!

鈴木 えみ:ほんとだ!すごい。これなら外出先でも充電できるから便利だね。こういうの欲しかった!

ハイロック:僕のウェブサイト「Fresh News Delivery」で日本先行発売するから、ぜひチェックしてください!

ハイロックさんと鈴木 えみさん

ステンレススチールのApple Watchとモノトーンコーディネートが絶妙にマッチしている鈴木 えみさんのファッションはさすがです。Appleフリークなお2人とあって、Apple製品の話題は尽きません。トレンドの最先端を走るお2人のトークはさらにファッションの世界へと進みます。

続きは後編で。乞うご期待!

Text : YOHCO
Photo : Soshi Setani
Interviewer : Nagisa Ichikawa (DiFa Editor in Chief)

DiFa編集部



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