Topics | 2016.03.11
わずか数秒でそのサイズを変えるスマートトルソー「i.Dummy」とは?

わずか数秒でそのサイズを変えるスマートトルソー「i.Dummy」とは?

ファッション業界に欠かせない存在のトルソー。

これまで、ターゲットとする消費者のサイズに合わせて、さまざまなサイズのモノを用意しなければならなかったデザインスタジオや工場。これからはたった一台のトルソーさえあれば、どんなサイズにも対応できるようになるのかも。

i.Dummy」は横幅、厚み、長さを自動で一度に変えることができる、スマートトルソー。サイズをコントロールする際は、PCから直感的に操作することができます。

iDummy
― Youtube『i.Dummy G4』より

6年前に、香港理科大学のAllan Chan (アラン・チャン)准教授によってスタートしたi.Dummyのプロジェクト。専門家が3D ボディスキャナーを使いアメリカ、ヨーロッパ、日本、中国から、身体に関する膨大な量のデータが集められ、機械工学や情報工学を融合させたメカトロニクスの技術を応用してつくられました。

その後、ロボットマネキン会社のWinswin Limitedによって生産されています。現在のi.DummyはUK6からUK16サイズ(SサイズからXLサイズ)までサイズを変えることができますが、これからはそれよりさらに大きなサイズの開発予定されているそう。

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iDummy より
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iDummy より

スマートトルソーがデザイナーや消費者にもたらすメリットとは

さまざまなサイズのトルソーが必要だったデザイナーやメーカーにとっては、その役割を一台のi.Dummyに集約でき、作業スペースの確保ができるというメリットがあります。またそのサイズを自由自在に変更できることで、人種や国を超え、世界中のバイヤーの要望に対応できるようになると考えられています。そして、これからファッション業界というグローバルな世界に飛び込むファッションデザイン学生にとっては、いい教材にもなりそうです。

i.Dummyは2014年に「Design for Asia」でグランドアワードを受賞し、2015年にはボトムトルソー版の「i.Dummy Part II Leggs」で同賞のゴールドアワードを受賞し注目を集めました。そんなi.DummyをつくるWinswin Limited社に現在のファッションとテクノロジーの関係性に尋ねたところ

テクノロジーのトレンドと業界や消費者が何を求めているのかを理解することが重要だと思います。マネキンはファッション業界にとって欠かせないモノで、さらにそれを応用するために研究と改良を進める価値があると思います。そして、こういう考えがあったからこそ、i.Dummyは誕生しました。

とシニアプロジェクトマネージャーであるゴードン・ウォン(Gordon Wong)さんは語っています。

i.Dummyが普及すれば、サイズに悩まされることも減り、これまで以上に自分の体にピッタリな服に出会える機会が増えるかもしれません。また、今までサイズ感が心配でオンラインショッピングに抵抗があった人にとっても、その不安を取り除いてくれる要因になることでしょう。

人種や国籍によってバラバラな骨格や体型。そんな違いにも数秒で対応するスマートトルソーは、グローバル化が進むファッション業界に新たな風を吹き込むことになるのではないでしょうか。

i.Dummy

idummy.com

Text : Akihiko
Cover photo by i.Dummy

DiFa編集部



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