突然ですが、最近ピンバッジつけてますか?
モード界隈では、2015-16年秋冬コレクションで「SAINT LAURENT」からピンバッジが発売されたり、「ANYA HINDMARCH」のポップなのステッカーシリーズが今期も継続だったり、自分らしさや大人の遊び心をピンバッジやステッカーといった小物で表現するのが最近の流行のよう。
とはいえ、DiFa読者の皆さんであれば、ただピンバッジをつけるだけなんて、少しつまらない!ときっと思われるのでは……ということで、今日はピンバッジにテクノロジーを搭載してしまったプロジェクトをご紹介したいと思います。
今回、ご紹介するプロジェクトは、ピンバッジをスマート化してしまった「Pins Collective」。まずはプロモーション動画をご覧ください。
動画をご覧になるとお分かりになる通り、実はこのピンバッジ、表面が反射型LCDというデジタルスクリーンになっていて、「Pins Collective」に接続したスマートフォンの専用アプリから操作して模様を自由に変えることができるというわけなんです。 ベルトを外した状態のスマートウォッチのようなもの、とも言えるかも。
左の画像のように専用アプリで好みの柄を選択すれば、その柄がピンバッジに映し出されます。オリジナルの柄を作ることもできて、カメラを利用すれば、撮影した写真や動画をその場で画面に反映させることもできちゃいます。自分の名前を表示させたり、ネームプレートとしても活用できるかも。
課題はデザインと活用方法?
こうやってファッションのアイテムとしてみると、バッジのベゼル(縁)部分が太く、デザインはまだまだ改良の余地がありそうです。ですが、アイデアが実用化されれば、意外と広く活用ができるポテンシャルを秘めているのでは……!
ファッションアイテムをプロモーションツールに!
例えば、社章などを「Pins Collective」にしてみるのはどうでしょう。会社のロゴ、名前、所属、新製品のプロモーションまでピンバッジの中でしてしまう、なんてことも可能になりそう。
社内にいる時も、自分のステータスをグーグルカレンダーやタスク管理アプリと同期しておけば「休憩中」「〇〇中」など、現在の進捗状況などを周囲が目視で判断でき、「暇そうだからこれやっといて」なんて言われて、ムキーっとなることもなくなりそうです!
ドアに取り付けて「ただいま留守にしています」なんて、状況をお知らせすることも可能ですね。
自分の情報をさりげなく表現できるガジェット
「人は見た目が9割」といわれるように、インターネットやSNSがどんなに普及しようとも、一番初めはやっぱり目の前にいる人の視覚的情報がすべて。だからこそ、ファッションは女性にとって重要な自分を表現するツールでもありますよね。
だとすれば、ファッションの中に自分の情報を表示できるアイテムをさりげなく身に着けることによって、初対面の時に伝えられる情報を飛躍的に増やすことができる、なんて見方もできるのでは。
今まで、「Apple watch」や「Google Glass」をはじめとした多くのウェアラブルデバイスは、着用者が便利になる、機能性を追求したタイプのものが圧倒的多数を占めてきました。その点でいえば、この「Pins Collective」はテクノロジー的には目新しさはないものの、自分自身の情報をリアルタイムでその場にいる他者に向けて表示できる、という点で、新しい視点でのウェアラブルデバイスと言えるのではないでしょうか?
絶賛婚活中の筆者としては、「交際中」「独身」など「facebook」のステータスを表示させる事を法律で義務化してみてはどうだろうかと妄想を膨らませてしまいました。まだまだ活用方法が色々ありそうなスマートピンバッジ「Pins Collective」は、「kickstarter」で引き続き支援者を募集中。$49.00以上の支援でピンズとアプリをプレゼントされるそうです。気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
Pins Collective
kickstarter支援ページ
kickstarter.com/projects/pinscollective/pins-collective
All Photos by kickstarter
DiFa編集部