Special | 2016.04.14
ファッションショーでも大活躍。ドローンなどのデジタルガジェットを開発するParrot社とは?

ファッションショーでも大活躍。ドローンなどのデジタルガジェットを開発するParrot社とは?

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革新的なテクノロジーとスタイリッシュなマテリアルでファッションアイテムとしても活用できるヘッドフォンや、近年ではファッションショーの中継にも活用されるドローンなど、数多くのデジタルガジェットを開発しているフランスのParrot社。Instagramに、ドレスとドローンがランウェイで共演する動画をアップするなど、ファッション業界にもその存在感を示しています。

今回は、自身も多くのParrot社製ガジェットを愛用するハイロックさんが、ドローンの最新モデル発表会で来日したParrotのジャパンアジアパシフィック地域担当バイス・プレジデント兼マネージング・ディレクターであるクリス・ロバート氏にインタビューを敢行。ファッションとテクノロジーは、今後どんな様相をみせるのか、探っていきます。

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Parrot

1994年に誕生したフランスのデジタルガジェットメーカー。世界初のスマートタッチパネルを搭載したヘッドフォンや、用途にあわせたさまざまなドローンなど、スマートデバイスと連携するガジェットを多数開発している。
http://www.parrot.com/jp/

ファッションと同じように、それぞれ世代でコレクションをつくろうと考えてきた

ハイロックさん(以下、ハイロック):まず最初に、Parrot社はどのような企業なのでしょうか?。

Parrot ジャパンアジアパシフィック地域担当バイス・プレジデント兼マネージング・ディレクター、クリス・ロバートさん(以下、クリス):Parrotは、技術系の会社です。スマートフォンやタブレットなどのスマートデバイスと連携できる、革新的なハイテク製品をつくっています。

ハイロック:最近の若い女の子はガジェット類にすごく興味を示していて、ファッション誌でも度々紹介されています。そういった日本の状況はご存知でしたか?

クリス:私もここ何年か日本市場を見てきましたが、ファッションとテクノロジーが融合してきているなと感じています。それが若年層にも広がっているのは、非常に興味深いことです。

ハイロック:女の子たちは、テクノロジーの便利さやオシャレなデザイン性にも興味があるのですが、なによりも新しいモノ好きというのが特徴だと思います。そういったユーザー心理を意識して製品開発はされていますか? 現在の製品ラインナップとあわせて教えてください。

クリス:まず、ユーザー心理を意識して製品開発をしているかという質問について、ヘッドフォン「Parrot Zik」を例にお話しします。第1世代から始まり最新の第3世代である「Parrot Zik 3.0」まで、我々はそれぞれのコレクションをつくろうと考えてきました。ですから、それぞれの世代のものでテクスチャやカラーを変えています。

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ハイロック:「Zik 3.0」にもクロコダイルやチェック柄など、さまざまなマテリアルがありますね。すごくファッショナブルではありますが、女性が好みそうなカラーはないなと思いました。それは、あえてバリエーションから外しているのでしょうか?

クリス:カラーというのは、どちらかと言うとパーソナルなものだと思います。我々がやろうとしているのは、ブラックやキャメル、ブラウンといった伝統的なカラーはもちろん、前のコレクションで採用したエメラルドグリーンや華やかなレッド、オレンジライムなどの目立つカラーで大胆なステートメントを発したいとも思っています。ただ、すべてのカラーを採用することは難しいので、フィードバックを聞いて、反映していきたいと思います。

ハイロック:「Zik」シリーズとは、どんなヘッドフォンでしょう?

クリス:現代的なデザインと、ケーブルを必要としないワイヤレス技術。それに、優秀な自動ノイズキャンセリング機能が備わったヘッドフォンです。専用アプリで、自分の聞きたい音楽を最高の状態にチューニングすることもできます。

ハイロック:操作がタッチパネルでできることも特徴的ですよね。この技術は世界初ですか?

クリス:第1世代の「Parrot Zik」で採用したスマートタッチパネルは、世界初の技術でした。すべては目的のあるものでなければいけません。ですので、ボタンはひとつしか設けていません。これはイノベーションを進めた結果だと言えます。

ヘッドフォンを使っていると、コードがからまったり、リモコンがどこかにいってしまったりしますよね。そういった使用上の面倒な部分をシンプルに、しかもParrotとしてのメリットを出すため、タッチパネルにたどり着きました。

― Instagram (@parrot_official)より
― Instagram (@parrot_official)より

ハイロック:次は、日本でもよく耳にするようになった「ドローン」について教えてください。

Parrotのドローンは、クアドロコプターといって4つのプロペラがついた飛行物体です。操作は非常に簡単で、飛行中に写真やビデオを撮影することができます。そして、それらを友だちと共有することもできます。

ハイロック:日本の女の子の間では自撮りが流行っていますが、ドローンなら究極の自撮りができますね。

クリス:ドローンで撮るセルフィーには、SNSから広がった「ドローニー」という呼び方があります。セルフィーとドローンを合わせた造語です。

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ハイロック:セルフィーしようって言うよりも、ドローニーしようっていう方がかっこ良いですね。女性はよりキレイに写るために照明にもこだわるのですが、フラッシュはついてないですね。日本の女の子向けに「ジャパニーズ・ガールズ・バージョン」を開発してみてはいかがですか?

クリス:「BEBOP 2」であれば、撮影したデータを直接フォトショップに落とせますので、そこで加工すればきっと求める写真に仕上がります。最初から専用のプロファイルが入っているので、取り込むだけで簡単に編集ができますよ。

ハイロック:この木の枝のようなものはなんでしょう?

クリス:「Parrot Flower Power」ですね。これは、植物の世話をしてくれる製品です。屋内でも屋外でも、庭の植え込みでも、このフラワーパワーを差し込むだけで、日光や周りの気温、土壌の状態をモニタリングします。解析されたデータはスマホに送られてきますので、肥料を与えるタイミングなども簡単に把握できます。

ハイロック:Parrotの製品群の中では、一番気軽に使えそうですね。

クリス:すごくシンプルな製品ですからね。バッテリーを入れて、アプリをダウンロードして、Parrot Flower Powerを植木鉢に入れるだけ。これだけで植物が枯れることはなくなるでしょう。

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Parrotのテクノロジーはどんなファッションの未来を描くのか

ハイロック:今後、こういったテクノロジーはさまざまなところで活躍していくと思います。その中でも、ファッションという軸で捉えたとき、Parrot社のテクノロジーではどんなことができると思いますか?

クリス:面白い質問ですね。弊社では既にテクノロジーをつかって、ファッション性を出しています。ヘッドホン「Zik」で言えば、いままではスマートパネル化するのが難しかったテクスチャを使用するなど、デザインとテクノロジーのイノベーションを一緒にやっています。

ハイロック:Parrot社のInstagramには、ファッションショーの動画がアップされていますね。

クリス:最近パリで行われた、フランス人デザイナー が手掛ける「On Aura Tout Vu」のショーですね。彼はマドンナの衣装を担当するなど、非常にモダンなデザイナーです。

Most creative use of the #bebop, down the aisle at the @onauratoutvu fashion show. Thanks @samirbahrir !

Parrotさん(@parrot_official)が投稿した動画 –

ハイロック:ファッションショーやライブでもドローンなどのテクノロジーをつかった舞台が増えてきましたが、このように企業やクリエイターからのコンタクトは多いのでしょうか?

クリス:毎日のようにあります。皆さん、いままでは夢にも思わなかったようなところでドローンを使いたいと、さまざまなアイデアを語ってくれます。

ハイロック:さきほどのファッションショーは一例かと思いますが、ほかにも変わった使い方をされていますか?

クリス:最近では、イギリスのテレビ番組で複数のドローンにあわせて参加者がダンスを踊るというプログラムがありました。一般人が出場して競いあうものでしたが、あたらしいドローンの使い方をされたと思います。

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ハイロック:日本のデザイナーからもオファーがきたら、ぜひやっていただきたいですね。

クリス:もちろんです。アイデアを喜んで受け取りたいですし、日本市場においてもいい機会になると思います。ローカルの日本のアーティストとともに、「Parrot Zik」やドローン、両方が相まみえる形でなにができるのか、さらに可能性を広げていきたいと思っています。

ハイロック:最後にDiFa読者に向けて、Parrot社の製品をどう楽しめばいいか、メッセージをお願いします。

クリス:製品全体で言えることですが、最新のテクノロジーとともに、トレンドも追いかけたクールなデザインに仕上がっています。それらすべてをつなぎあわせているのが、技術とイノベーションです。その結果、他とは違うユニークな製品に仕上がっています。そして、SNSのおかげで様々な体験を共有するということが日々、行われています。ペットや、友だち、「ドローニー」など、たのしそうだなと見た人が思えるもの。想像もしなかったような使いかたが、これからも出てくると思います。

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スマーフォンが携帯電話の枠を越え、いまやアクセサリーの一部となったように、一見するとファッションと結びつかなそうなデジタルガジェットも、今後はスタイリングの要になるかもしれませんね。

Parrotがどんな新製品を出すのか、今後も要注目です。

Parrot

parrot.com/jp

Text : Satoru Kanai, Photo : Soshi Setani

DiFa編集部



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