Topics | 2016.04.15
ワークアウトだけじゃない!乳がんを発見できるスマートブラ「Wonder Bra」

ワークアウトだけじゃない!乳がんを発見できるスマートブラ「Wonder Bra」

DiFa読者の女性の皆さま、乳がん検診を受けていますか?

昨年は、北斗晶さんのカミングアウトで注目度を高めた「乳がん」。 ひと昔前は、50代の女性がなるものという認識が強く、若い女性の発症はごく珍しいものでした。

しかし近年、生活スタイルの変化などによって30代の発症も珍しくはなくなり、早ければ20代で早期発見されるケースも。つまり乳がんはDiFa世代にとっても、自分の身に起こる可能性のある身近なリスクになってきたのです。

そんな若年化する乳がんをテクノロジーで早期発見しようとしている研究グループがあります。

wavebreakmedia / Shutterstock.com
ーESB Professional/ shutterstock.com

コロンビア国立大学のマリア・J・ゴンザレスとマリア・カミラ・コルテシアラの研究グループは乳がんを早期発見するスマートブラ「Wonder Bra」を研究・開発しています。このチームが開発したスマートブラの特徴は、乳がんが発症初期に小さなしこりができたり発熱する点に着目し、胸の表面の凹凸や温度の変化を検知できるセンサーを内蔵しているところなのです。

スマートブラといえば、DiFaでも過去ご紹介したように、エクササイズの補助になるようなヘルスケア目的のものが現在は主流といえそう。

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センシングの技術をブラに取り入れフィジカルデータを計測するという点では、心拍数などあらゆるデータを測定するヘルスケア系のスマートブラと類似しています。しかし、何を感知するかという点で、このWonder Braは、あくまでも乳がんの兆候の感知に特化したスマートブラとして開発されているのが特徴です。

― Escudo de la Universidad Nacional de Colombia より
Escudo de la Universidad Nacional de Colombia より

画像をみておわかりのように、ブラのカップ部分にセンサーが内蔵されています。このセンサーが着用者の皮膚の凹凸と体温のデータを蓄積し、表面に異変が感知された場合、黄色いLEDが光り異常をお知らせしてくれる、というもの。アメリカ女性500人にテストを行い、なんと87%の正解率をたたき出したとか! 今後、各国での臨床実験が行う計画だそうです。

― Escudo de la Universidad Nacional de Colombia より
Escudo de la Universidad Nacional de Colombia より

乳がんの診察に訪れる女性の多くが、乳房にしこりや違和感をある日突然気が付いて、という場合が多いそう。けれども、よっぽど日常的に気を付けている人でない限り、なかなか自分の体の微細な変化に気が付くのは難しいものですよね。

乳がんはなによりも早期発見が重要。特に若い女性の場合は症状の進行も早いといわれています。発見が遅れたことによって、転移や切除、という取り返しのつかない所まで進行してしまっていたり、「年一回の乳がん検診では手遅れ」といった場合すらあるようです。

このプロダクトが実用化することで、簡単な乳がん検診を日常に組み込むことができ、本人が意識するまで気が付けなかったような初期の乳がんを発見することできるようになるかもしれません。また、そのログデータを医師に渡すことで、進行状態を確認するなど治療への大切なデータにもなるのです。

課題は、もちろん精度の問題もありますが、長期間のデータ蓄積によって初めて異変を感知できる、という点。つまり毎日つけていないと意味がない、ということ。毎日同じブラを付ける女性はほとんどいないですよね……。実用化、という点ではまだまだ時間がかかりそうです。

この製品が素晴らしい可能性を備えているのは紛れもない事実です。女性にとって、胸は大切なアイデンティティのひとつ。このWonder Braの実用化によって、少しでも多くの女性の乳がんの早期発見、早期治療ができるような未来が来てほしいと強く思います。

Wonder Braについては続報が到着し次第、追ってDiFaにてご紹介したいと思います。
Cover photo by ESB Professional/shutterstock.com

DiFa編集部



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