Topics | 2016.04.18
「Emoji」がファッションに!世界で起こる絵文字ムーブメント

「Emoji」がファッションに!世界で起こる絵文字ムーブメント

私たち日本人にとって、絵文字は「パカパカケータイ」(折りたたみ式のフューチャーフォン)の時代から生活をともにしてきた、馴染みの深い存在。涙を流しながら笑う絵文字が、英オックスフォード大学の出版局が選ぶ2015年を象徴する言葉(Oxford Dictionaries Word of the Year)に選ばれたことは、世界的な絵文字ブームを裏付けました。

キム・カーダシアンの絵文字「Kimoji」やフランス発のフレグランスメゾン「diptyque(ディプティック)」と「OLYMPIA LE TAN(オランピア ル タン)」のコラボレーションを記念した絵文字、アメリカのアスレチック専門店「Foot Locker」のスニーカー絵文字など、昨年末ごろからセレブやブランドが挙ってオリジナルの絵文字をローンチしています。

そして今、その絵文字ブームはスマフォの画面上に留まらず、ファッションアイテムにまで拡大しているんです!

Instagramから読み取る、絵文字ブームの背景

ところで、この絵文字ブームは一体どこから起こったのでしょうか? Instagramの公式エンジニアリングブログに面白い分析結果が掲載されていたので、ご紹介したいと思います。

下のグラフは、instagramの文章(キャプションとコメント)内に含まれる絵文字の割合の変化を時間の経過とともに表したもの。

― instagram engineering ブログ
instagram engineering ブログ

まず、2010年の10月にAppleがiOSに絵文字キーボードを搭載したことをきっかけに、世界中で絵文字が使われるようになりました。2013年7月のAndroid版のInstagramアプリがリリースされるまでの間、限りなく0%に近かった絵文字の使用率が20%近くまで一気に伸びています。

Android版のinstagramアプリローンチ後、絵文字使用率が急激に下がってしまったのは、この段階ではまだAndoridデバイスでは絵文字がサポートされていなかったから。iPhoneユーザーに限って言えば絵文字の使用率は伸びていたのかもしれませんが、絵文字が使えないAndroidユーザーが加わったことで、instagramユーザー総数における、絵文字使用率が下がってしまったのです。

それが、2013年10月にAndroidが絵文字に対応し、iPhoneの絵文字に対応したAndroid版の可愛い絵文字が使えるようになり、さらに絵文字の使用率が再び増え始めたことがわかります。

そして、この2015年の4月には、絵文字使用率は約40%に! このトレンドが2016年も続いていると考えると、2016年4月の現段階では、Instagram上の文章の半分が絵文字に置きかわっている可能性もかなり高そうです。

絵文字がファッショントレンドに!絵文字をモチーフにしたファッションアイテム

さて、話題を元にもどしましょう。加速する絵文字ブームは、いよいよ私たちが身に着けるファッションアイテムにまで飛び火しています。プチプラブランドから憧れのハイブランドまで、あらゆるファッションブランドが絵文字をテーマにしたコレクションやファッションアイテムを発表しています。それではさっそく、話題になった絵文字ファッションアイテムをみてみましょう!

メデューサ×絵文字 = VERSACE Emoji

ブランドを象徴するメデューサをモチーフにしたキュートな絵文字で遊ぶことができるアプリ「VERSACE Emoji」のローンチに合わせて、「#VersaceSharesLove」というVERSACE EmojiをモチーフにしたカプセルコレクションをVERSACE(ヴェルサーチ)が発売しました。

同コレクションは、VERSACEのオンラインストアにて$695.00(日本円で約75,000円)及び$795.00(日本円で約85,000円)で販売中(※現状では日本からのオーダー不可)。アプリはiOSAndroidの両方に対応していて、VERSACE Emojiのステッカーや背景、手書きツールで写真をデコったり、オリジナルの画像を作ることができるようになっています!

レナ・ダナムも愛用!Terezの絵文字レギンズ

アメリカのテレビドラマ「GIRLS」の監督・脚本・主演を務めるレナ・ダナムは、Made in NYのレギンスとアクティブウェアブランド「Terez」の絵文字プリントレギンスを愛用中! 遠目はカラフルなドットにも見えますが、近づいてみるとお馴染みの絵文字がぎっしり。レギンス以外にもスポーツブラやバックパック、タンクトップなどのバリエーションが有ります。

スポーツブラ$72、レギンス$78 ― Terezウェブサイト
スポーツブラ$72、レギンス$78 ― Terezウェブサイト

 

CHANELのシックな絵文字プリント

3月に発表された「CHANEL」の2016-17年秋冬コレクションにも、実は絵文字が沢山使われていたんです! 「あの、CHANELが絵文字?!」と、一瞬目を疑いましたが、紛れも無く絵文字です。

しかし、ここはCHANEL、絵文字特有の賑やかビビッドカラーは封印。トーンを落としたシックな色合いの猫やクローバー、Vサインなどのお馴染みの絵文字が、CHANELのロゴとブランドのアイコンの一つであるカメリアモチーフに混ざり、すました顔して並んでいます。

ちなみに、デザイナーのカール・ラガーフェルドは、昨今の絵文字ブームに先駆け2014年に自身のオリジナルの絵文字アプリ「emotiKarl」をローンチした程の大の絵文字好き。

CHANEL 2016 秋冬コレクション ― PETER WHITE/GETTY IMAGES.
CHANEL 2016 秋冬コレクション ― PETER WHITE/GETTY IMAGES.

 

流行りものはプチプラでGET

アメリカのティーンを中心にカルト的な人気を誇るオンラインショップ、「SHOP JEEN」なら、$10.00(約1,000円)から絵文字アイテムを手に入れることができます。いずれは廃れていく流行りものこそ、プリプラで手に入れたいですね。

EMOJI SOCKS $16.00(約1,700円) ― SHOP JEEN ウェブサイトより
EMOJI SOCKS $16.00(約1,700円) ― SHOP JEEN ウェブサイトより

 

ジュエリーでさり気なく絵文字トレンドを取り入れる

いくら絵文字ファッションがトレンドだからといって、絵文字を全面に押し出したファッションはちょっと…という人におすすめ。「Kate Spade(ケイトスペード)」やニューヨーク発のジュエリーブランド、「ALISON LOU(アリソンルー)」からは、さり気なく絵文字トレンドを取り入れることができる、キッチュな絵文字ジュエリーが登場しています。

emojiネックレス $58.00(日本円で約6,200円) ― Kate Spade オンラインストアより
emojiネックレス $58.00(日本円で約6,200円) ― Kate Spade オンラインストアより
「I'M A FLIRT」ブレスレット $960.00(日本円で約100,000円) ― ALISON LOW ウェブサイトより
「I’M A FLIRT」ブレスレット $960.00(日本円で約100,000円) ― ALISON LOW ウェブサイトより

ファッションは時代やその時々の文化が反映されるもの。絵文字が新しいコミュニケーション文化として確立した今、多くのファッションブランドがデザインとして絵文字を採用するようになったのは、至って自然な流れなのかもしれません。それに加え、絵文字を取り入れることでミレニアル世代を取り込みたいという、ブランドの思惑もあるようです。

10年、20年後には、私たちが今「なにこれー」と笑う(当事者は赤面する)80年代のワンレン&肩パットファッションのように、史上最も奇妙なファッショントレンドの一つとして扱われることでしょう。

Text : Paris Wakana
Cover photo by Twitter:@Versace

DiFa編集部



PICK UP

SPECIAL

LATEST

BUSINESS




LATEST