Topics | 2016.04.21
二度と無くさない!アイテムトラッカー7種を全力で比較してみた

二度と無くさない!アイテムトラッカー7種を全力で比較してみた

時間がない時に限って、家の鍵が見つからず大パニック! なんて経験、みなさん一度はあるかと思います。そんな朝の緊急事態を未然に防ぐことが出来る便利なガジェットがあるの、ご存知でした?

キーホルダーサイズ、もしくはもっと小さな「アイテムトラッカー」や「アイテムファインダー」と呼ばれるこのガジェットは、Bluetoothを使ってスマートフォンに接続し、鍵やお財布のありかを教えてくれたり、置き忘れてしまった時に知らせてくれるというものです。

私もかなり頻繁に物を失くすタイプの人間なので、自分用に購入しようと色々調べてみたんです。すると、ほぼ同じ機能をもつアイテムトラッカーなるものが、さまざまな会社から販売されいるということが判明! ユーザーのレビューを読むと同じ機能のはずなのに、ブランドのよって性能は雲泥の差があることがわかりました。

そこで、今回は自分用に購入するを前提として、全力で各社のアイテムトラッカーを比較してみたいと思います!

まず、私のアイテムトラッカーの使用目的としては、主に家の中で失くしがちな鍵やお財布をすぐに見つけ出したい! というのが一番。この目的を達成するため、下記の4つのポイントを重視。

(1)2WAYトラッキング機能

2WAYトラッキング機能とは、アイテムトラッカーを付けたアイテムだけでなく、アイテムトラッカーを使ってスマホを見つけることができる機能のこと。手元に鍵はあるけど、スマホがない!という時に、アイテムトラッカーを使って、スマホの音を鳴らすことができたり、スマホのありかを確認することができます。

(2)通信有効範囲

アイテムトラッカーはスマートフォンと通信するのに、Bluetoothを使用しているため有効範囲があります。有効範囲から出てしまうとアイテムトラッカーを追跡できなくなってしまうので、当然ながら通信有効範囲は大きい程ベター。

(3)バッテリーの持ち

どの製品も4ヶ月〜1年はバッテリーの充電や交換なしで使えるようです。アイテムトラッカーは、常に電源がONになっていなければ意味がないので、バッテリーは長持ちするの方がいいですし、自分で簡単に交換できるものが理想です。

(4)デザイン性

鍵や定期入れ、お財布などに付けるので、やっぱりオシャレで可愛いものがいいですよね!

その他、「クラウドトラッキング」という同じアイテムトラッカーを使うユーザーのコミュニティの力を借りてアイテムトラッカーを追跡する機能があります。万が一アイテムトラッカーを付けたアイテムを落としてまったり、盗まれてしまって通信有効範囲を外れてしまった場合も、そのアイテムが他のユーザーのカバー範囲に入った時にGPS位置情報が得られるというもの。

便利な機能ではありますが、家やオフィスなど身近な場所で無くしやすいアイテムを見つけ出すことが、今回私がアイテムトラッカーに一番に求める機能ということに加え、クラウドトラッキング機能が上手く機能するには、あるエリアにそれなりの数のユーザーがいる必要があるので、今回は重要ポイントからは外しました。

― Chipolo『ウェブサイト』より
― Chipolo ウェブサイト より

また、多くのデバイスが「セパレーションアラーム」という、スマホとアイテムトラッカーの距離が一定の距離を超えて離れるとお知らせしてくれる機能を備えています。置き忘れを防いだり、落し物の気づくことができるという点では便利ですが、スマホだけを持ってちょっと出かけることはよくあることで、その度にアラームが鳴ってしまうのではやや迷惑なのと、やはり家の中で失くしがちなアイテムを探すという目的にフォーカスしたいため、重視するポイントから除外しています。

なお、スマホのGPS機能を使い最後にスマホに接続された場所を記録する機能は、どのデバイスにもデフォルトでついているため、あえて重要ポイントとしては挙げていません。通信可能範囲を超えた場所にアイテムを置いてきてしまった際、どこを始めに探すべきかを知ることができます。

それでは、さっそく各社のアイテムトラッカーを比較してみましょう。

①「TILE (第2世代)」 $25.00(日本円で約2,800円)

― Tile『ウェブサイト』より
― Tile ウェブサイトより
(1)2WAYトラッキング機能
(2)通信有効範囲 100フィート(約30m)
(3)バッテリーの持ち 1年。バッテリーの交換不可
(4)デザイン性 タイルの様なやや分厚いデザイン。カラーはホワイト1色のみ。ストラップ用の穴がちょっとダサい。

今回調べたアイテムトラッカーの中では、かなり多機能で優秀だったデバイス。アイテムを見つける際には、90デシベル(犬の鳴き声やカラオケ音と同じくらい)の音楽が流れるので、すぐに見つけることができます。とあるレビューサイトによると、積み上げられた洗濯物の下にあっても聞こえる程の音量とのことでした。

また、「コミュニティーファインド」という、他のTILEユーザーコミュニティーの力を匿名で利用し、失くし物を見つけるクラウドトラッキング機能がついています。アイテムを落としてしまったり、盗まれてしまった場合、アプリ上の「Notify When Found(見つかったら教えて)」ボタンを押すと、他のTILEユーザーがアイテムの近くに来た場合に、そのアイテムの位置情報がスマホに送られます。

ユーザーからのレビューも高くかなり優秀なTILEですが、バッテリーが非常に残念。1年間交換不要というのは立派なのですが、ユーザーは自分でバッテリーを交換することができないため、バッテリーが切れたら新しいTILEを買わなくてはいけないのです! もちろん定価でというわけではなく、割引価格で古いTILEと新しいものを交換とのことらしいですが、かなり手間がかかりそうです。

https://www.thetileapp.com/

②「Duet」 3,990円

― Duet ウェブサイト より
― Duet ウェブサイト より
(1)2WAYトラッキング機能
(2)通信有効範囲 100フィート(約30m)
(3)バッテリーの持ち 6ヶ月。交換可能。
(4)デザイン性 オレンジ、イエロー、グリーン、ブルー、ホワイトの5色。イマイチ垢抜けないシェイプ…

「Duet」とスマホが一定の距離を超えて離れた場合にスマホにお知らせが送られる「セパレーションアラーム」機能がついているのですが、この機能はOFFにすることはできないようです……スマホだけ持ってちょっと出かける、というシーンは生活の中で普通によくありますよね? その度にアラートが送られるのは、さすがに迷惑です。レビューサイトの評価も散々で、どうやらあまりオススメできるアイテムではなさそうです。

http://theprotag.com/ja/

③「TrackR Bravo」 $29.99(日本円で約3,400円)

― TrackR Bravo『ウェブサイト』より
― TrackR Bravo ウェブサイト より
(1)2WAYトラッキング機能
(2)通信有効範囲 100フィート(約30m)
(3)バッテリーの持ち 最大1年。交換可能。
(4)デザイン性 スマートなアルミ製のデザイン。コインサイズでかなり薄型。

コインサイズの薄型で、スタイリッシュなデザインの「TrackR Bravo」は、indiegogoで$1,000,000を超える資金を調達した期待のプロダクト。

TrackR Bravoを着けたアイテムからの距離を教えてくれる「ディスタンスインディケーター」機能が付いているので、探しものをより簡単に見つけることができます。

また、TILEと同じく、他のTrackR Bravoユーザーのコミュニティを使ってアイテムを探すことができる「クラウドGPS」機能が付いています。無くしてしまったアイテムから30m以内に他のTrackR Bravoユーザーが近づいた場合、その場所のGPS情報を得ることができます。

TrackR Bravoもセパレーションアラート機能を備えていますが、Duetとは異なりON / OFFの切り替えをすることができるようになっています。

2016年2月29日時点の東京都渋谷区にいるTrackR Bravoユーザー。都内でなら上手く機能するかも?!― TrackR Bravo『ウェブサイト』より
2016年2月29日時点の東京都渋谷区にいるTrackR Bravoユーザー。都内でなら上手く機能するかも?!― TrackR Bravo ウェブサイト より

https://www.thetrackr.com/

④「Pebble Bee Honey」 $25.00 (日本円で約2,800円)

The Honey- the easiest way to tag, track and find anything. #YouNeedAHoney #BeeFound #gadget #electronic #technology

Pebblebeeさん(@pebblebeeinc)が投稿した写真 –

(1)2WAYトラッキング機能
(2)通信有効範囲 150フィート(約45m)
(3)バッテリーの持ち 最大1年。交換可能。
(4)デザイン性 プラスチック製のホワイト1色のみ。

とにかく多機能であることを求めるなら、「Pebble Bee Honey」の右にでるデバイスはありません。2WAYトラッキング、クラウドトラッキング、セパレーションアラームの既述の3つのコア機能を完備。アイテムのありかをお知らせしてくれる音は、Tileと同じレベルの90デジベル。しかもLEDライト付きなので、暗い場所でもどこにあるかすぐに分かります。

また、Pebble Bee Honeyを、スマホのリモコンとして使うこともできちゃいます。この機能を使えば、遠隔でスマホのカメラを操作することもできるので、スマホを見失ってしまった場合に写真を撮って場所を特定したり、もしくはセルフィーを撮る時のシャッターとしても使えます。生活防水なので、多少の水もへっちゃらです。

その他、あらゆるウェブサービスを連携することができるウェブサービス「IFTTT」にも対応しているのも嬉しい!

多機能でかなり魅力的なデバイスですが、白のプラスチック製のボディーにハチのキャラクターが描かれているのが、玉に瑕な感じです。もう少しデザインが洗練されれば、文句なしです。

https://pebblebee.com/honey/

⑤「XY Find It」 $29.99 (日本円で約3,360円)

(1)2WAYトラッキング機能
(2)通信有効範囲 125〜210フィート(40〜70m)
(3)バッテリーの持ち 6ヶ月〜1年。交換可能。
(4)デザイン性 シルバー、グリーン、スケルトン、レッド、パープル、ホワイト、アクアマリン、ブラックの6色。ユニークなシェイプ。

アイテムトラッカーを探し始めた時、一番初めに目にとまったのがXY Find It。他のアイテムトラッカーがプラスチック製でどれも垢抜けないデザインなのに対して、美しいヘキサゴン型のボディーに豊富なカラーバリエーションを揃えたXY Find itは、唯一持ち歩きたい!と思えるデザインでした。また、通信有効範囲に関して言えば、今回調べた中では一番の広さを誇ります。

しかしながら、機能面では他のデバイスに比べ劣る部分が多いのが非常に残念。まず、2WAYトラッキング機能がないのは致命的。最近のアップデートでウェブ上からXY Find itを入れたデバイスを追跡できるようになりましたが、TileやTrackR Bravoのなどのように、XY Find itを使ってスマホの音を鳴らして探し出すという機能はありません。

XY Find itのウェブサイトによると、2016年はさらなるアップデートとビッグニュースの発表を控えているとのことなので、今後に期待したいデバイスです。

http://www.xyfindit.com/

⑥「Chipolo」 $29.99(日本円で約3,360円)

― Chipolo『ウェブサイト』より
― Chipolo ウェブサイト より
(1)2WAYトラッキング機能
(2)通信有効範囲 30フィート〜最大200フィート(10m〜60m)
(3)バッテリーの持ち 6ヶ月。交換用のバッテリー付き。バッテリーが少なくなったらお知らせ。
(4)デザイン性 ピンク、レッド、オレンジ、イエロー、グリーン、ブルー、パープル、ブラック、ホワイトの9色。

スロベニア発! ビタミンカラーのカラフルなバリエーションで、キーホルダーとして身の回りのアイテムに付けたくなるデザインが魅力の「Chipolo」。他のアイテムファインダーとの違いとしては、Chipoloをシェイクすることで、スマホを探すことができたり、スマホのカメラを操作することができるという点です。(なぜボタンを付けなかったの?と問いたくもなりますが……)

また、ほとんどのアイテムファインダーがiPhone及びAndroidのみに対応しているのに対して、Chipoleは唯一Windows Phoneにも対応しています。

これらの機能以外は基本的に他のアイテムファインダーと同じで、最後にあった場所を地図で教えてくれる機能、アイテムとスマホが一定の距離を離れたらお知らせしてくれるセパレーションアラーム、Chipoloユーザーのコミュニティネットワークを使用して、失くしたアイテムを見つけるクラウドトラッキング機能があります。

公式サイトでは、アラームの音は90デジベルと謳っていますが、ユーザーレビューによるとやや聞こえづらく、山積みになった洗濯物の下からでは、アラームを聞き取ることができなかったとのことでした。

https://chipolo.net/

⑦「Orbit」 39.99 AUD(日本円で約3,350円)

― Orbit『ウェブサイト』より
― Orbit ウェブサイト より
(1)2WAYトラッキング機能
(2)通信有効範囲 最大100フィート(30m)
(3)バッテリーの持ち 約4ヶ月。交換可能。
(4)デザイン性 ブラック、グレー、シルバー、ゴールド、ローズゴールドの5色。シックで洗練されたデザイン。

ポップなデザインが多いアイテムファインダーですが、ジュエリーのようなシックなデザインが特徴のOrbit。それもそのはず。Orbitの制作会社は、スマホを充電することができるクラッチバッグ「Mighty PURSE」や付け替え可能なシューズのストラップ「Shoe Chic」など便利なファッションアイテムをデザインしている会社で、ファウンダーはファッション業界で長年の経験を持っています。デジタルガジェットの会社にしてはめずらしく、ファッションが起点となった会社なのです。

アラーム音を15種類のメロディーから選ぶことができるのは、他のアイテムファインダーにはない便利な機能。複数のOrbitを持っている場合、それぞれに違う音楽を設定してもいいですよね。

他のアイテムトラッカー同様にセパレーションアラーム機能が付いていますが、アラームの誤発動を防ぐセーフティーゾーンを設定することができます。また、Orbitを使って、スマホのカメラを操作することもできるので、簡単にセルフィーを撮ることもできちゃいます。

http://hbutler.co/orbit

有力候補は「TrackR Bravo」と「Pebble Bee Honey」

どのデバイスも、一長一短といったところ。性能は良いのにデザインが……とがっかりしてしまったり、可愛いのに機能が足りない! と惜しい気持ちになったり。総合的に判断して、TrackR BravoとPebble Bee Honeyが有力候補となりました。

機能面ではTileもかなり気に入っていたのですが、バッテリー交換できないというのは、やはり致命的です。1つだけならまだしも、複数のアイテムトラッカーを持っている場合、バッテリーが無くなる度に交換の手続きをするのは面倒くさいです。

また、今回は、重視するポイントには入れていませんが、クラウドトラッキング機能はやはり便利だと思います。ただし、一定数のユーザーがいなければ上手く機能するものではないので、アイテムトラッカーの普及に期待をするところです。

ちなみに、TrackR BravoやPebble Bee Honeyをはじめ、多くのブランドがまとめ買い割引を行っているので、購入の際はまとめ買いが断然お得です! うっかり失くしがちな鍵やお財布、定期ケース、メガネなどに付けて、家中探しまわる無駄な時間を節約しましょう。Time is moneyですから!

Cover photo by ArtStudioHouse/shutterstock.com

Paris Wakana



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